婚活で勝つのは“愛され体質の人”ではなく●●な人

婚活で勝つのは“愛され体質の人”ではなく●●な人

こんにちは、アラフォー婚活専門のカウンセラーです。リアルな現場で何百人もの婚活の成功と失敗を見届けてきました。今回の記事では、表向きの「愛され体質が大事」といったフワっとした話ではなく、現場で本当に効いた、そして逆にやらかしてしまった赤裸々な失敗談を交えながら、「アラフォー婚活で勝つ人の本質」をお伝えします。

結論を先に言います。婚活で勝つのは、実は
「相手の現実を見られる人」
なんです。

なぜこれが最重要なのか? その背景には心理学的な理由があります。アラフォーになると、若い頃の恋愛観・理想像・自己イメージが心の中で化石化しやすく、現実の相手とのギャップが生まれやすくなります。このギャップを放置したまま婚活を続けると、結果はかなり厳しいものになります。この記事では、そのくっきりした現実をしっかり言語化します。

【体験談1】私が“理想のフィルター”を外せず、3年間マッチングしなかった話

まずは私自身の黒歴史から。カウンセラーとしては偉そうに語っていますが、実は私もアラフォー婚活の渦中では、盛大にこじらせていました。

当時の私は「私ってそこそこイケる方だと思う」という根拠のない自信を持っていて、年収700万以上・清潔感抜群・価値観一致・誠実・ユーモアあり……と、理想をてんこ盛りにしていました。

しかし、相談所の担当者に「あなたの条件でマッチングする男性は、あなたの10倍の女性候補を見ています」と言われ、ようやく現実が見えてきました。

だけど、その頃の私はまだ理解が浅く、プロフィールチェックをしても、少しでも引っかかるポイントがあると「違うな…」と切り捨てていました。

結果、3年間ほぼマッチングゼロ。

ある日、登録していた婚活アプリのログインボーナス画面を開いた瞬間、胸がズーンと重くなり、そこでようやく「私、相手を人として見ていないかもしれない」と気づきました。

心理学でいう認知バイアスの一種「選択的注意」が働き、自分に都合のいい情報ばかり拾い、現実を見ようとしていなかったのです。

■気づいた瞬間に起こった“変化”

そこから私は徹底的に相手のプロフィールの「良いところ」を探す練習をしました。すると驚くほどマッチング率が上がり、最終的に、現在の夫とご縁が繋がりました。

この経験から断言します。アラフォー婚活で勝つのは「愛され体質」ではなく、現実的・柔軟・調整力のある人です。

【心理学で読み解く】アラフォー婚活がうまくいかない3つの理由

失敗談だけでは根拠として弱いので、ここからは心理学的にアラフォー婚活がうまくいかなくなる理由を説明します。

1. 認知のゆがみ(思い込み)

長年の人生経験から、自分なりの「普通」「理想」「基準」が固まりやすい時期です。しかし婚活市場の基準は、厳密にはあなた個人の基準とは一致しません。このズレを理解できないと、相手選びにおいて「高望みの地雷」を踏み続けてしまいます。

2. 選択肢の多さが“判断麻痺”を引き起こす

ネット婚活が当たり前になったことで、選択肢は爆発的に増えました。しかし心理学では、選択肢が多いほど人は満足しにくくなり、判断が麻痺することが分かっています。これが「もう少し良い人がいるはず」という幻想を生みます。

3. 過去の恋愛経験が“フィルター”として邪魔をする

アラフォーは恋愛経験があるぶん、比較対象が多くなります。「昔の彼氏はもっとこうだった」と無意識に比較してしまうと、婚活相手の評価が不当に厳しくなりがちです。

こうした心理的背景が、「相手の現実を見ることができるか」という能力に直結します。

【会話術】アラフォー婚活では“会話の柔らかさ”が勝敗を分ける

アラフォー婚活でよく聞かれる悩みが「会話が続かない」「盛り上がらない」というもの。これには明確な理由があります。

アラフォーの多くは、“正解のある会話”に慣れています。仕事では結論や効率が求められますよね。しかし、婚活で必要なのは正解のない雑談力です。

これは心理学の「共感的コミュニケーション」と符合しており、相手に安心感を与えるスキルが婚活に直結します。

■会話が続く人の特徴

  • 質問の幅が広い
  • 相手の話を“理由”まで掘り下げられる
  • 否定をしない
  • 自分の失敗談もオープンに話せる

■実際に相談者がやらかした失敗例

ある40代女性は、初回デートで男性の趣味について質問された際、「いや、それは興味ないですね」とズバッと言ってしまったそうです。悪気がなくても、これは相手の世界を否定したことになります。男性はこの一言で心を閉ざし、その後フェードアウト。

このケースは珍しくなく、アラフォーになるほど“瞬間的な否定”が増えます。これは自分を守ろうとする心理が働き、つい出てしまう言葉です。

しかし婚活において、相手の趣味や価値観を丸ごと否定するのは致命的。会話術を鍛えることは、婚活成功の重要な要素なのです。

【Q&A】アラフォー婚活のよくある悩みに答えてみた(前半)

Q1. 高望みってどこからが高望み?

A. 「自分が相手から選ばれる可能性」を計算せずに条件だけを上げる行為はすべて高望みです。市場価値を正しく認識できる人は、婚活成功率が圧倒的に高いです。

Q2. 会話が続かないのは性格の問題?

A. 心理学的には性格よりも“訓練で伸びるスキル”です。特に「相手の感情に興味を持つ癖」をつけるだけで、会話は驚くほど改善します。

Q3. アラフォーでも恋愛対象として見られる?

A. 見られます。ただし「自分らしさ」と「柔軟さ」のバランスが重要。極端に条件が固まっていると難しくなります。

【体験談2】初回デートで“地雷発言”を連発して撃沈した女性のケース

続いては、私が担当した40代前半の相談者・Aさんの実例です。Aさんは見た目も清潔感があり、仕事もしっかりされている女性でした。しかし、初回デートのあと男性から必ずと言っていいほど断られてしまうという悩みを抱えていました。

面談で会話内容を細かくヒアリングしたところ、原因は明確でした。Aさんは「自然体の私を見せたい」と思うあまり、言葉がストレートすぎたのです。

たとえば男性が「最近はキャンプにハマっていて…」と話した時、Aさんはこう返していました。

「えぇ、虫とか無理です。絶対行きたくない。」

この返答、実はアラフォー女性に多い“本音の出しすぎ問題”です。否定から入るコミュニケーションは、心理学的には「拒絶のサイン」と受け取られ、相手を著しく萎縮させます。

しかもAさんは、そのあと自分の仕事の愚痴を10分以上話してしまうクセもありました。「自然体でいい」と言われた経験から、本気で自分をさらけ出すことが“誠意”だと誤解していたのです。

■改善トレーニング後の変化

そこで私はAさんに「否定から入らない会話術」を徹底的に訓練してもらいました。具体的には、

  • 肯定的リアクションを最初の3秒以内に返す
  • 苦手な話題でも“相手の感情”に寄り添う反応をする
  • 仕事の愚痴は禁止。ネガティブな話題は封印

すると、初回デート突破率はそれまでの0%から急上昇し、3ヶ月後には交際成立。半年後には無事成婚となりました。

アラフォー婚活では、こうした「小さな改善」が圧倒的な差を生みます。

【心理学的解説】“愛され体質”よりも重要な3つの能力とは?

恋愛メディアがよく使う「愛され体質」という言葉。ふわっとしたロマンチックな響きがありますが、婚活の現場ではこれが役に立ちません。アラフォー婚活で本当に必要なのは、以下の3つの心理的スキルです。

1. 観察力(心理的洞察)

相手が何を大切にしているのか、何に価値を置いているのかを“言外”で理解する力。言葉そのものより、表情・反応・間の取り方を読むことで、関係が深まりやすくなります。

2. 修正能力(メタ認知)

デート後に「今回は少し話しすぎたな」「否定が多くなった」など、自分の行動を正確に振り返り、次に活かす能力。アラフォーの成婚者は、この“微調整”が非常に上手です。

3. 相手の現実を受け入れる柔軟性

理想と現実の差を正しく見て、自分の中で折り合いをつける力。これは我慢ではなく、“選択”です。現実を受け入れられる人ほど、結果的に幸せな結婚を掴んでいます。

【体験談3】10年婚活しても成果ゼロだった女性が、半年で成婚した理由

もう一つご紹介するのは、私が今でもよく思い出す相談者・Bさんの話です。Bさんは婚活歴10年。マッチングアプリを変えても、相談所を変えても、結果が出ないまま年齢だけが上がっていきました。

その理由は、本人の言葉を借りるなら「自信がなかったから、良い人に会ってもダメになるのが怖かった」からでした。心理学では、これを自己防衛バイアスと呼びます。

具体的には、

  • 自分が本命と感じる相手とは距離を置いてしまう
  • 逆に気のない相手には強気に出る
  • 本当は寂しいのに平気なふりをする

これらは、心を守るための無意識の行動。しかし、婚活においては裏目に出ることが多いのです。

■改善の鍵は「弱さの開示」だった

私はBさんに、「本命に素直になれる練習」を課しました。具体的には、

  • 好意を小さく表現する
  • 弱みを一つだけ見せる
  • 自分の感情を“事実として”伝える

すると、驚くことにBさんは、本命の男性から好印象を持たれていたことが判明。彼にとっては「近寄りがたい女性」ではなく「もっと話したい女性」だったのです。

最終的には、半年でご成婚。長年の婚活が嘘のようにスムーズでした。

【実践テクニック】アラフォーでも婚活で成功する“会話術テンプレ”

ここでは、現場で使われている「即効型の会話テンプレ」をご紹介します。相談者からも「本当に使える」と評判のものです。

■テンプレ1:相手の感情に寄り添うリアクション

相手:「最近、仕事が忙しくて…」
あなた:「そうなんですね。大変な毎日だったんじゃないですか?」

→事実ではなく“気持ち”に反応することで、会話が自然に深まります。

■テンプレ2:共感+質問の黄金パターン

あなた:「わかります、それ私も感じることあります!ところで、どんなところが一番大変ですか?」

→共感→質問の流れは、緊張をほぐし、距離を縮める効果があります。

■テンプレ3:否定しない“言い換え”技術

相手の話題が苦手でも、

「それはちょっと…」→「意外な世界ですね!私あまり知らないので、もう少し聞いてみたいです。」

この一言で、印象は180度変わります。

【Q&A】アラフォー婚活のよくある悩みに答えてみた(後半)

Q4. 婚活疲れがひどい。どうすれば続けられる?

A. 婚活疲れの根本原因は“結果の不確実性”です。心理学では、不確実な努力はストレスを増加させます。対策は小さな成功体験を積むこと。「1つだけ改善する」「1回のデートで1つだけ意識する」など、目標を細分化しましょう。

Q5. ネット婚活ばかりで、リアルの出会いが怖くなった。

A. ネット婚活は確かに合理的ですが、リアルでの会話力は必須です。定期的にオンライン通話デートで練習すると、リアルでも緊張が緩和されます。

Q6. 条件を下げるのは妥協になる?

A. 妥協ではありません。“現実に即した選択”です。条件を厳しくしすぎると、逆にあなたが本来求めている幸せから遠ざかる場合もあります。

Q7. 私のようなアラフォーでも、まだチャンスはありますか?

A. あります。ただし、過去の延長で考えると失敗します。今日からでも、小さな改善を積み上げれば、半年で状況は劇的に変わることが多いです。

Q8. どうして私は恋愛になると自信がなくなる?

A. 過去の失敗体験が“心の記憶”として残っているためです。これは誰にでも起こります。ただ、成功体験を積むことで上書きできます。自信は「行動→成功→蓄積」で必ず作れます。

まとめ:アラフォー婚活で勝つのは“理想を語る人”ではなく“現実を見て動ける人”

アラフォー婚活は、若い頃の恋愛とはまったく別物です。
必要なのは「愛され体質」ではなく、

・現実を正しく見て
・柔軟に調整して
・相手の感情を受け取る人

この3つを持っている人が、最終的に婚活の勝者になります。

もし今、自信をなくしている人がいたら、大丈夫です。改善すべきポイントを正しく押さえれば、状況は必ず変わります。あなたの婚活も、今日を境に変わり始めます。

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