「理想高すぎ?」と思う前に読む、アラフォー婚活の現実と向き合う話

こんにちは。アラフォー女性の婚活を10年以上サポートしてきた婚活カウンセラーです。この記事では、婚活アプリが当たり前の今、アラフォー女性が「理想が高いのか?」「現実を知らないのか?」と悩むモヤモヤを徹底的に解きほぐします。

特に今回は、かなり赤裸々な体験談心理学分析、そして今日から使える会話術の改善テクニックを深く掘り下げて書きました。

婚活は雑誌に書いてあるような“フワッとした世界”ではありません。現場はもっと泥くさくて、しんどくて、それでも希望が残っている場所です。

【序章】「理想高すぎ?」と言われるアラフォー女性の共通点とは

婚活現場でよく聞く言葉があります。それが、

「私、理想が高すぎるって言われました…」

でも、冷静に聞いてみると、ほとんどの女性はそれほど突拍子もない条件を言っているわけではありません。

  • 年収500万以上あれば安心
  • ギャンブルをしない
  • 浮気しない
  • 酒癖が悪くない
  • 暴言やモラハラがない
  • 子どもに理解がある

…これ、どこが理想高いのでしょう?
むしろ普通の願いです。生活するうえで当たり前に必要な条件です。

問題は、婚活市場の“現実”と“希望”の間のズレ。

これは高望み云々ではなく、婚活サイトの仕組みが作る「勘違い」が原因の場合がほとんどです。

【体験談】42歳・シングル女性Bさんの「理想高すぎと言われた」赤裸々な婚活

ここからは、実際に相談に来られたBさん(42歳)の体験談を紹介します。ご本人の了承を得て、かなり正直に書いています。

●婚活スタート時:理想は“普通の人でいい”だった

Bさんが婚活を始めたきっかけは、周りの友達が次々再婚していく中で、ぽつんと自分だけ取り残されたような気持ちになったから。

最初の希望はこうでした。

  • 年収450〜550万円くらい
  • 優しい
  • 清潔感がある
  • 落ち着いた人
  • お酒に溺れない

決して“高すぎる理想”ではありません。
むしろ控えめです。

しかし、婚活アプリに登録して1週間、Bさんは早くも挫折感を味わいます。

「私が“いいな”と思った人には全然マッチしないのに、『何でこの人から?』みたいな人からばかりメッセージが来るんです…」

これはアラフォー女性で非常に多い悩みです。

●失敗談1:プロフィールを“若く見せよう”として逆効果

よくあるパターンですが、Bさんは最初、写真を“奇跡の一枚”に寄せて加工しすぎていました。

その結果、会ったときに男性が微妙な空気になる。

そして男性はフェードアウト。

Bさんは泣きながら私にこう言いました。

「私だって努力してるのに、どうしてダメなんですか?」

心理学的に言うと、これは期待値のギャップが原因です。
人は「想像していた像」と「目の前の現実」がズレると、無意識に後退します。

婚活では、写真の加工・理想の盛りすぎは逆効果になるのです。

●失敗談2:メッセージで“過剰な気遣い”をして疲れ果てる

婚活に慣れていない女性に多いのが、メッセージで気を使いすぎるケース。

Bさんも同じで、

  • 返信を遅らせてはいけないと思う
  • 相手が喜びそうな返しを考えすぎる
  • 話題を振らなきゃと焦る
  • 盛り上げるために無理してテンションを合わせる

その結果、初デートの頃にはすでに心が摩耗していました。

「もう会う前から疲れ切って、会うのが面倒になっちゃって…」

これも心理的に言えば、承認欲求が過度に働いている状態です。

婚活のメッセージは、気を使う場ではなく“少しずつ距離を縮める場所”。
頑張りすぎると、心が持たなくなります。

●失敗談3:“優しさ”と“依存”を見分けられなかった

婚活アプリには、優しい言葉をかけるのが上手い男性がいます。

しかし中には、“優しさの皮をかぶった依存気質”の人もいます。

Bさんは、やさしいメッセージを送ってきた男性と会ってみたものの——

初回デートで、いきなり手をつないでこようとしたり、
「毎日電話しようよ」と重めの提案をされたりと、違和感を連発。

その件がトラウマとなり、Bさんはさらに慎重になりすぎ、結果的に誰にも心を開けない状態になってしまいました。

アラフォー婚活の“現実”とは? ― ここを間違えると沼にハマる

相談の現場で見てきた結論を言えば、アラフォー婚活が難しくなる理由はシンプルです。

●理由1:同年代男性の結婚意欲が下がるタイミング

男性の多くは、35〜45歳で仕事の責任が増え、結婚を慎重に考える時期に入ります。
つまり、婚活意欲が高いのは“30代前半〜後半にかけて”がピーク。

アラフォー女性が狙っている35〜45歳男性は、実は婚活的には“減速期”。

だからマッチングしづらいのは当然で、あなたが悪いわけではありません。

●理由2:婚活市場は“若さが正義”の世界

厳しいですが、婚活市場には残酷な側面もあります。
女性だけではなく、男性も30代に比べると40代はマッチング率が下がります。

つまり、アラフォー婚活に必要なのは、戦略と会話術です。

●理由3:理想が高いのではなく“理想が曖昧”なことが多い

婚活現場で最もよく見るのが、

「普通の人がいい」=“実はかなり具体的”な条件

というパターン。

例えば、

  • 年収400〜500万以上
  • 身長170cm以上
  • 穏やか・誠実・浮気しない
  • 清潔感あり
  • 安定した職業
  • 会話が合う
  • 子どもに理解がある

これ、実はかなりレアです。
レアなのに「普通」と思ってしまうと、婚活は延々と終わりません。

アラフォー婚活がうまくいく人の“会話術”はこう違う

婚活で最も差がつくのは、プロフィールでも容姿でもありません。
会話術です。

●会話術1:自分語りは3割だけ

多くの女性は話す内容を用意してデートに行きます。
しかし必要なのは「話す」より「引き出す」力。

心理学的にも、人は自分の話を聞いてくれる相手に好意を抱きます。

目安は、
自分3:相手7

●会話術2:質問は“相手の最後の5語を使う”だけでOK

例:
男性「最近、仕事がすごく忙しくて…」
女性「忙しいんですね。どんなことが増えたんですか?」

これだけで会話は自然に続きます。

●会話術3:ネガティブは“未来形”に変換する

悪い例:
「職場が嫌で…人間関係も最悪で…」

良い例:
「今は大変だけど、少しずつ落ち着かせていけたらなって思っています」

この一言で、受ける印象が180度変わります。

Q&A(第1回:ここでは3問紹介)

Q1:理想を下げる必要はありますか?

「下げる」ではなく「整理する」です。
婚活がうまくいっていない女性は、理想が高いのではなく“優先順位が曖昧”な場合がほとんどです。

Q2:アラフォーでも結婚できますか?

現場では普通にいます。ただし、戦略なしで突撃すると失敗率が高いです。
自己理解・会話術・優先順位の整理が揃うと成功率は上がります。

Q3:初デートで沈黙が怖いです

沈黙は失敗ではありません。
“会話が続く質問テンプレ”を持っていくだけで安心感が増えます。
具体例は第2回で詳しく紹介します。

――第1回はここまで。第2回では、さらに赤裸々な体験談の続きと、成功するアラフォー婚活の戦略、残りのQ&Aを掲載します。

【体験談・続き】42歳Bさんが“たった一つ”変えて流れが激変した話

第1回では、Bさんの婚活がうまくいかない理由を本人の体験から紹介しました。
しかしここからが本番です。実はBさん、たった“一つのこと”を変えただけで状況が大きく変わりました。

その一つとは――

「理想の条件を10→3つに絞った」

たったこれだけ?とよく言われます。
ですが婚活の現場では、この“絞る作業”が最強の武器になります。

●Bさんが残した3つの条件

  • 誠実であること
  • 精神的に安定していること
  • 生活価値観が大きくズレていないこと

年収、身長、趣味、学歴。
これらは一度すべて手放しました。

すると驚いたことに、マッチング数が3倍に増え、Bさんが“良いかも”と思える男性と次々とマッチし始めました。

婚活現場で本当に多いのですが、
条件を減らすと「合う人」が見えてくる
という現象が起きます。

●改善後の初デート:会話術を変えた結果…

Bさんは会話のスタイルも変えました。
これまでは「相手にどう見られるか」を気にしすぎて、必要以上に気遣いモードになっていました。

そこで、私がアドバイスしたのは以下の2点。

  • 自分の話は30%で良い
  • “最後の5語”を拾えば会話は続く

このシンプルなルールを守って会った男性とは、驚くほど自然な会話が続き、初デート後に男性から「また会いたい」が即返信。

Bさんはこう言いました。

「え、私、今まで何を頑張ってたんですか…?」

そうです。
多くの女性が「頑張る方向」を間違えているのです。

【アラフォー婚活の核心】“理想が高い”と言われる本当の理由は?

婚活の相談で最も多いのが、

「理想が高いと言われてしまうんですが…」

ですが現場で見る限り、“理想が高い”女性はむしろ少ないです。

正確に言うと、

「理想が整理されていない」=高く見える

これが真実。

●よくある誤解1:年収条件を付けると高望み

いいえ、そんなことはありません。
生活を考えれば、一定の収入を求めるのは当然です。

問題は、

「400万・500万・550万・600万・650万…」
と細かく設定しすぎること。

これは“数字のマジック”。
婚活市場では、年収帯が5つ以上にわかれていますが、実は“生活スタイルの差”はそれほど変わりません。

●よくある誤解2:「会話が合う人」を求めると理想が高い

これは理想ではありません。
幸せな結婚に必要な「必須条件」です。

むしろ婚活で離脱が多いのが、“会話が合わない人との交際”。

心理学的にも、

会話のテンポが合う相手とは、長期的な満足度が高い

というデータがあります。

【婚活成功者がやっている】アラフォー女性がまずやるべき3つの準備

●準備1:自分の感情癖を書き出す

婚活がうまくいかない原因は、相手ではなく“自分の思考パターン”にあることが多いです。

例:

  • 気を使いすぎる
  • 嫌われたくないから自分を出せない
  • 相手の都合に合わせすぎる
  • 自分の話をしすぎる

これらを書き出すだけで、行動が変わり始めます。

●準備2:プロフィールを“正直モード”に変える

加工写真・盛りすぎ自己紹介は本当に逆効果です。

婚活アプリでは、むしろ“素直な写真+自然な文面”の方がマッチング率が上がります。

●準備3:会話テンプレを作っておく

婚活成功者は例外なく、会話パターンをいくつか持っています。

ここでは実際に女性相談者の成功率が上がった会話テンプレを3つ紹介します。

テンプレ1:仕事の話が続く会話

「最近、仕事どうですか?」
男性が答えたら、
「その中で一番やりがいがあるのってどんなところですか?」

テンプレ2:趣味の話が自然に広がる会話

「休日はどんな過ごし方をすることが多いですか?」
→「へぇ、いいですね!それを始めたきっかけって何だったんですか?」

テンプレ3:価値観を知れる会話

「もし理想の休日があるとしたら、どんなふうに過ごしたいですか?」

テンプレがあるだけで、沈黙が怖くなくなります。

さらに深掘り:アラフォー婚活の“心理的つまずき”と対策

●つまずき1:自己否定が始まる

婚活が長引くと、
「どうせ私なんて…」
という感情が出やすくなります。

しかしこれは、心理学では防衛反応の一種。
自分を守るために“期待しないようにする”だけです。

この状態では、異性に魅力が伝わりづらくなります。

対策:
1日1回で良いので、今日できた「小さな成功」を3つ書く。

●つまずき2:相手選びが“慎重すぎる”状態になる

過去の失敗がトラウマになると、必要以上に慎重になります。
しかし、慎重すぎると選択肢が狭まり、良縁を逃します。

対策:
「100点満点を探す」のではなく、
“70点で会う”
を基準にすること。

●つまずき3:「結婚しなきゃ」と焦りが強くなる

焦れば焦るほど判断力は落ちます。
心理学では“焦燥モードの脳”はリスクを避ける動きが強まるため、相手選びでミスが増えます。

対策:
婚活のスケジュールを「週に1回だけ」と決める。
量より質に切り替えることで、焦りが減り成功率が上がります。

【Q&A 残り5問】現場で最も多い質問にズバリ回答

Q4:年収の条件をつけるのはNGですか?

NGではありません。ただし“細かく設定しすぎる”とチャンスを逃します。
ざっくりとした基準にしておくのがベストです。

Q5:アラフォーだと男性から選ばれにくい?

婚活市場の構造上、30代前半よりは不利です。
しかし、会話術・プロフィール・条件整理で十分巻き返せます。

Q6:初デートで気をつけるポイントは?

・清潔感
・話しすぎない(自分3:相手7)
・ネガティブは未来形に変換

この3つだけ守れば印象は格段に上がります。

Q7:結婚相談所とアプリ、どちらがおすすめ?

アラフォー女性には、併用が最強です。
アプリは母数が多く、相談所は真剣度が高い。
両方使うことでバランスが取れます。

Q8:婚活に疲れた時はどうすれば?

“休むのも婚活”。
疲れたまま続けても成果は出ません。
1〜2週間、婚活から完全に離れてリセットすることが、長期的には成功に繋がります。

【まとめ】アラフォー婚活は“理想”ではなく“戦略”で決まる

アラフォー婚活は、若い頃のように感覚や勢いだけではうまくいきません。
しかし、戦略と会話術を使えば十分に逆転できます。

この記事で紹介したポイントはすべて、実際の現場で効果が出た方法です。

  • 理想条件は3つに絞る
  • 自分語りは3割に抑える
  • “最後の5語”を拾う聞き方を使う
  • 70点で会う基準にする
  • プロフィールは盛らない

アラフォーだからこそ、経験と落ち着きが武器になります。
焦らず、自分を大切にしながら婚活を進めていきましょう。

あなたの婚活が確実に前に進みますように。

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