こんにちは。40代女性の婚活を長年サポートしてきた婚活カウンセラーの私が、現場で見てきた「アラフォー婚活のリアル」を、今回もかなり赤裸々にお届けします。
雑誌やコラムで語られているような“キレイごと”ではなく、実際に相談者さんが泣きながら語ってくれた失敗談、そしてそこから一緒に抜け出してきた改善ポイントを、心理学的な分析も交えて深堀りしていきます。
今回のテーマは、ずばり
「婚活で損をしているアラフォー女性の、本人が気づいていないNG行動」。
ネット婚活が主流となった今、プロフィール・初回メッセージ・会話術などオンライン特有の“勝ち筋”がある一方で、無自覚のまま足を引っ張ってしまう行動パターンも増えています。
「なんで私はダメなんだろう…？」と悩む前に、まずは“自分では見えない落とし穴”を知ることが大切です。
【アラフォー婚活】無自覚のNG行動とは？
多くのアラフォー女性は、婚活の場で「相手の選び方」「メッセージ内容」「会話の雰囲気づくり」で損をしています。
ただし、ほぼ全員がこう言います。
「私、そんなに高望みしてないと思うんですけど…？」
しかし現場レベルで見ると、本人が気づいていない“思考のクセ”が行動に表れ、結果的にチャンスを逃してしまうのです。
その代表パターンを、実際の失敗談とともに解説していきます。
【体験談①】好条件すぎる男性しか見れなくなっていたAさん（42歳）
Aさんは真面目で努力家。外見も丁寧に整えていて、清楚系。正直、第一印象の時点ではかなり好印象でした。
しかし…
お見合いアプリではハイスペ男性ばかりを「いいね」していました。年収1000万円以上、身長175cm以上、穏やかで優しい、価値観の合う人……。
条件だけ見れば「そりゃ誰だってそう言うよね」と思うけれど、問題はここからです。
マッチングしても、Aさんは男性のほんの小さな欠点に敏感に反応してしまうんです。
- メッセージの返信が1時間遅い
- 会話に少し“間”がある
- 写真より現実のほうが少し老けて見える
これらは婚活の場では“普通すぎる誤差”なのに、Aさんにとっては「違います」と感じる要素に変換されてしまうのです。
心理学的には、「選択のパラドックス」と呼ばれ、条件が増えすぎるほど判断は厳しくなり、許容度が下がるという現象です。
さらに、Aさんはこう言いました。
「私、本当に高望みしてないんです。ごく普通なんです。」
でも実際には、条件が普通ではなかったんです。
これが無自覚のNG行動の典型例です。
【心理学で解説】アラフォー婚活の“フィルタリング強化現象”
アラフォー女性は恋愛経験が一定あるため、知らず知らずのうちに「過去の男性像」と比較してしまいがちです。
さらに、婚活アプリの世界では検索条件が整っているせいで、
「もっといい人がいるはず」という“無限期待モード”が発動しやすくなります。
その結果、少しでも自分の理想から外れると「違うかも」と切り捨ててしまう。
実際には、アラフォー婚活で成功する女性は、「条件の全体最適」を得意としています。
つまり、ひとつ不足があっても別の魅力でバランスが取れていればOKと考える柔軟性です。
この柔軟性がないと、アプリ婚活はどんどん厳しくなります。
【体験談②】会話が“尋問形式”になってしまうBさん（45歳）
Bさんは本当に優しい女性。だけど、初対面の男性が口を揃えて言うのは…
「話してて緊張する」
「ペースが早すぎる」
そんなタイプでした。
実際の会話内容を再現すると…
男性「趣味は読書です」
Bさん「どんな本を読むんですか？ 作家は？ 最近読んだ本は？」
男性「仕事は営業です」
Bさん「その会社は何人規模？ 転勤あります？ 副業OK？」
これ、婚活でよくあるNGです。
Bさん自身は「もっと知ろう」という気持ちで質問しているだけなんですが、男性側からすると“取り調べ”に感じられてしまうんです。
心理学では、「社会的脅威の認知」と呼ばれ、過度に質問されると相手は“評価されている感覚”を持って萎縮してしまうのです。
婚活での会話術は「質問の量」ではなく「感情の循環」が大切。
質問よりも、相手が言ったことに感情で反応するほうが距離は縮まりやすいのです。
【実践テクニック】感情リアクションを増やすだけで印象が劇的に良くなる
男性の多くは「質問されたい」のではなく、「話を受け止めてほしい」のです。
たとえば――
男性「趣味はドライブです」
→ 悪い例：「どれくらいの頻度で？ 車種は？ 距離は？」
→ 良い例：「いいですね！ 景色を見るの好きなんですか？」
男性「仕事は粘り強さが必要で…」
→ 悪い例：「ノルマあります？ 休日出勤は？」
→ 良い例：「大変ですね。でも責任感がある方って素敵です。」
この“感情リアクション”を意識するだけで、相手の心の扉は一気に開きます。
【Q&A：アラフォー婚活のよくある悩み①〜③】
Q1：アラフォーはやっぱり婚活で不利ですか？
A：確かに「若さ重視層」からは避けられることはあります。しかし、アラフォーを選ぶ男性には明確な“理由”があります。
- 落ち着きがある
- 金銭感覚が安定している
- 仕事に理解がある
むしろアラフォー女性のほうが「長期的パートナー」として評価されることは多いです。
Q2：男性から“重い”と言われてしまいます。どう改善すれば？
A：感情表現の順番が早いのが原因のことが多いです。
婚活心理学では、「距離感は相手のスピードに合わせる」ことが基本です。
メッセージ段階でいきなり深い相談や未来の話をすると、男性は「責任」を意識して逃げやすくなります。
改善策としては、“未来の話”より“今の話”を増やすこと。
Q3：良い人に会えても続きません…何が原因？
A：継続しない相談者さんの共通点は、相手の良さを受け取るのが苦手という点です。
褒められると照れたり、距離を急に取ったり、逆に深掘りしすぎたりするケースもあります。
まずはシンプルに、「ありがとうございます」と受け取るところから始めるのが効果的です。
――ここまでが第1回です。残りのQ&Aや、さらに深い失敗談、改善ステップは第2回でお届けします。
続きでは、以下の内容を詳しく書いていきます：
- アラフォー女性がオンライン婚活で絶対に避けるべき“3つの罠”
- 成功率を格段に上げる「会話術テンプレート」
- 体験談③：婚活疲れで心を閉ざしてしまったCさんの再生ストーリー
- Q&A④〜⑧：本当にあった質問＆現場回答
第2回（後半）をすぐお届けします。
【アラフォー婚活】オンライン時代に必ず避けるべき“3つの罠”
前回に続き、現場で本当に多い「アラフォー女性が自覚なくハマる罠」について、より深く掘り下げていきます。
ネット婚活が当たり前になった今、昔のように自然な出会いが減り、プロフィール・メッセージ・オンライン会話の比重が非常に大きくなっています。だからこそ、少しの誤解から大きなすれ違いが起きやすいのです。
罠①：自分だけが“真剣に探している”という勘違い
この罠に陥ると、「なんでこの男性はこんな軽い感じなの？」「真剣に婚活してる人って少ないの？」と不満が積み上がっていきます。
でも実際には、男性の多くが“真剣”と“慎重”の線引きをつけられておらず、丁寧な態度を取るのが苦手なだけだったりします。
心理学的には、「意図の誤解（インテント・ミスアトリビューション）」といって、相手の曖昧な行動を「軽い」「やる気がない」と解釈してしまう現象です。
アラフォー女性は真剣に取り組む傾向が高いのですが、婚活は“温度差の調整ゲーム”でもあります。相手がゆっくりでも、あなたの熱量が正しいというわけではありません。
罠②：プロフィールの“完璧化”にこだわりすぎる
相談者さんの中には、プロフィールを200回以上書き直した人もいます。
ですが、完璧に書くほど成功率は下がる傾向があります。
なぜなら、完璧なプロフィールは“作られた印象”を相手に与え、男性からすると距離を感じさせてしまうからです。
実際に成功した女性の共通点は、「2割ほど“余白”を残す」こと。
「この人のこと、もっと知りたい」
そう男性に思わせる余白があるプロフィールが、圧倒的にマッチング率が高くなります。
特にアラフォー婚活では、生活感・価値観・仕事観など、年齢を重ねてきたからこその魅力が強みになります。
完璧な自分ではなく、“素の自分を丁寧に書く”ほうが成功率が高いのです。
罠③：メッセージを“面接化”してしまう
アプリ婚活で最も失敗が多いのがコレです。
「休日は何していますか？」
「お酒は飲みますか？」
「結婚を意識してますか？」
これらは悪い質問ではありませんが、“面接のような連投”になると男性は疲れ果てます。
実際の男性側の声としては、
「質問が多すぎて、答えなきゃいけない感覚になる」
「こちらの話を広げてくれないから、楽しい気持ちになれない」
といった意見が非常に多い。
婚活におけるメッセージの役割は、「会った時に話しやすい雰囲気をつくるため」です。
男性が「この人なら会っても大丈夫そう」と思えるかどうか。それが最優先なのです。
【体験談③】婚活疲れで心を閉ざしてしまったCさん（46歳）
Cさんは、キャリアもあり、家庭的で、優しい雰囲気を持つ女性でした。
それなのに、婚活が全く上手くいかず、メッセージが続かないことに深く悩んでいました。
ある日、面談で彼女は涙をこぼしながら言いました。
「もう誰からも必要とされてないみたいで…アプリを開くだけで胃が痛いんです」
ここから、彼女が抱える“心の疲れ”を一緒に探っていきました。
◆原因：拒絶経験が積み重なり、防衛反応が強くなっていた
Cさんは過去に、メッセージの途中で急に連絡が途絶える「フェードアウト」を何度も経験していました。
この経験が、「どうせまた傷つくんだろうな…」という自己防衛反応を強め、男性に対して過剰に慎重になっていたのです。
心理学でいうところの、「拒絶感受性の高まり」です。
すると何が起こるか？
男性が少し返信が遅れただけで、
「あ、またダメだ…」
というネガティブ予測が働いてしまう。
◆改善策：心の緊張をほぐすための“会話ハードル下げ”を実践
そこで私が提案したのは、
「まずは雑談だけのメッセージを2週間続ける」という方法。
結婚の話もしない。深い質問もしない。
ただ、日常のささいなことをシェアする。
男性「今日は会社のランチ、美味しかったです」
Cさん「いいですね！私はコンビニで新作スイーツ買いました」
この“たわいない会話”を積み重ねることで、Cさんは徐々に心の緊張がほどけていきました。
そして1ヶ月後、彼女は言いました。
「私、久しぶりに軽く笑えました」
その男性とは3回目のデートまで進み、今もゆっくり関係を育てています。
【アラフォー婚活で使える会話テンプレート】男性が自然と心を開く“黄金フレーズ”
ここでは、現場で実際に効果が高かった会話術をテンプレートとして公開します。
◆テンプレ①：相手の話に“感情ラベル”をつける
男性「仕事が忙しくて…」
→ 返す言葉：「大変ですね。でも頑張ってる姿、すごく誠実だと思います。」
◆テンプレ②：答えやすい質問を1つだけ添える
男性「映画が好きです」
→ 返す言葉：「映画いいですね。最近観た中でおすすめあります？」
質問は“1つだけ”がポイント。取り調べ感を完全に消せます。
◆テンプレ③：相手の価値観に興味を示す
男性「週末はゆっくりしたいタイプです」
→ 返す言葉：「落ち着いた休日、素敵ですね。私もまったりする時間大好きです。」
こうした“価値観の一致”を示すと、男性は一気に安心します。
【Q&A④〜⑧：現場で本当にあった質問と回答】
Q4：お見合い後、男性からの連絡が減るのは脈なし？
A：実は、アラフォー男性は「仕事と恋愛の切り替えが苦手」な人が多いです。
連絡が減った＝気持ちがない、とは限りません。
むしろ、返信が少なくても会う気があるなら脈あり。
連絡量ではなく、“次に会う予定の具体性”を基準に判断するのが正解です。
Q5：デートで沈黙が多いのですが、嫌われていますか？
A：沈黙が“苦痛でなければ”まったく問題ありません。
むしろアラフォー婚活では、沈黙を受け入れられる関係のほうが長続きします。
沈黙＝会話不足ではなく、沈黙＝安心の場合も多いのです。
Q6：男性に「しっかりしてそう」と言われます。これは良い？悪い？
A：男性がこの言葉を使うとき、実は2つの意味があります。
- 頼りになる（良い）
- 近寄りがたい（悪い）
後者の場合は、あなたの“完璧さ”が強く出すぎている可能性があります。
少し弱さを見せたり、冗談を言うだけで印象は大きく変わります。
Q7：結婚観の話を切り出すタイミングがわかりません。
A：おすすめは3回目または4回目のデート。
心理学的には、“関係の予測可能性”が生まれるタイミングで未来の話をすると、男性の逃避反応が出にくいとされています。
Q8：アラフォー婚活で一番大事なことは何ですか？
A：ズバリ、「柔らかさ」です。
頑張りすぎても、完璧を求めすぎても、婚活はうまくいきません。
柔らかい雰囲気、柔らかい言葉、柔らかいリアクション。
この3つを取り戻すだけで、男性の態度は劇的に変わります。
【まとめ】アラフォー婚活は“焦り”ではなく“余白”が成功を呼ぶ
アラフォー女性が婚活で損をしてしまう理由の多くは、
- 自覚のない厳しさ
- 相手への質問過多
- 感情リアクションの不足
- プロフィールの完璧主義
- 過去の傷による心の硬さ
しかしこれらは、意識を少し変えるだけで改善できます。
アプリ婚活の時代だからこそ、
「完璧な女性」より「話していて落ち着く女性」が選ばれます。
あなたが本来持っていた優しさやユーモアを、もう一度取り戻してください。
それが、アラフォー婚活の最大の武器になります。
婚活は孤独な戦いではありません。
あなたが一歩踏み出せば、出会いの景色は必ず変わります。
今日からまた一緒に、歩いていきましょう。