こんにちは。アラフォー女性専門の婚活カウンセラーとして長年サポートしてきた私が、今回は「バツイチのアラフォー女性が婚活パーティで再婚を目指した、かなり赤裸々な実体験」をお届けします。
世間では「アラフォー婚活は厳しい」と言われがちですが、実際に現場で起きていることは、ネットの噂や雑誌の表面的な記事とはまったく違います。特に、バツイチ女性には“バツがあるからこそ強い武器になる部分”が実はたくさんあるんです。
この記事では、実際にあった体験談を軸にしながら、心理学的分析や、今日から使える会話術、さらに婚活の現場で頻出する質問へのQ&Aもたっぷり入れていきます。
◆ バツイチのアラフォー女性が婚活パーティに参加した赤裸々体験談
● 元夫の影がチラつく“心のざわつき”を抱えて参加した日
今回の体験談の主役は「美沙さん（仮名）42歳」。離婚歴あり、子どもはいない会社員女性です。
彼女は離婚から3年が経ち、ようやく気持ちが落ち着いてきた頃。「そろそろパートナーがほしい」と思いながらも、元夫との記憶がフラッシュバックしてしまい、前に進むのが怖かったと言います。
「また失敗したらどうしよう」「相手に離婚のことをどう伝えればいいんだろう」「そもそもアラフォーで選んでもらえるの？」——彼女が抱えていたのは、まさに日本中のアラフォー女性が感じている“負のループ”でした。
心理学では、このような状態を“否定的自己スキーマ”と呼びます。過去の失敗経験が、未来の自分の行動にブレーキをかけてしまう現象です。
しかし、美沙さんは「このまま何もしなければ、未来は変わらない」という強い思いから、勇気を振り絞って婚活パーティへ参加することを決意しました。
● 参加したのは「アラフォー中心の再婚歓迎パーティ」
会場はビルの上階にある、やや狭めの会議室タイプ。照明は少し明るめで、壁には簡単な案内貼り紙があるだけ。おしゃれなレストラン形式ではなく、いわゆる“婚活現場のリアル”です。
受付でプロフィールカードを記入しながら、彼女はすでに心臓バクバク。手が震えて字がゆがんだほどです。
プロフィールの「婚歴」の項目に丸をつけた瞬間、胸の奥でチクリと痛むものがあったそうです。「ここに丸をつけた時点で、もう不利なんじゃないか…」そんな気持ちが押し寄せてきたと言います。
しかしこれは多くのアラフォー婚活者が共通して抱える“認知バイアス”です。婚歴は確かに情報の一つですが、それだけで価値が決まるわけではありません。実際、再婚希望の男性も多く参加していました。
◆ 最初の会話で“地獄を見た”——アラフォー婚活の洗礼
● 1人目の男性との会話で早くも大失敗
婚活パーティの基本スタイルは「1人3〜5分で順番に男性が移動」する形式。この短時間で印象を決めなくてはいけません。
美沙さんの最初の相手は、優しそうな50代前半の男性。見た目はやや落ち着いた雰囲気で、丁寧に話してくれるタイプでした。
しかし、焦りからか、美沙さんは最初の一言でつまずきます。
美沙「なんか…こういうの久しぶりすぎて、緊張しますね。あ、いや…なんかちょっと…（沈黙）」
最悪の“言い直し癖＋沈黙”が出てしまった瞬間。男性は困惑した表情を浮かべ、苦笑いしながら場をつなげようとしていましたが、空気が少し重くなってしまいました。
心理学では、こうした状態を“認知負荷の過剰”と言います。緊張すると脳のリソースが奪われ、普段言えることすら言えなくなる状態です。
あとで彼女は「最初の1人目で心が折れかけた…」と語っています。
● 2〜3人目は“失敗の連鎖”が続いた
2人目の男性にも、緊張で声が上ずり、「あ、あの、えっと…」が続出。3人目の男性とは、男性が趣味の話をしてくれているのに、頭が真っ白で「へえ〜」しか言えず、想像以上に冷たい反応になってしまったとか。
彼女は当時をこう語りました。
「心の中では“もっとちゃんと聞きたい”“話したい”って叫んでるのに、口がついてこないんです。まるで自分の体じゃないみたいで…」
これも心理学的にはよくある現象で、自分自身を客観的に見つめすぎる“自己注目過剰”によるもので、失敗が続くほどますます会話がぎこちなくなります。
◆ しかし、4人目で“流れが劇的に変わる”
● 運命を変えた「たった一つの会話術」
3人目まで連続で失敗していた美沙さん。しかし4人目の男性と話した時、状況が一気に好転します。
そのきっかけは、私がいつも指導している、婚活の鉄板メソッド——
「共感＋質問」の黄金コンボ
ほんの少しの勇気で、美沙さんは意識してこう言ってみたのです。
「そのお仕事、大変そうですね…！どういう時にやりがいを感じるんですか？」
この“共感”と“深掘り質問”が完璧にハマり、男性の表情が一瞬で明るくなりました。
男性「いや〜、そこまで言ってもらえると嬉しいですね！実は…」
彼はたくさん話してくれるようになり、何度も笑顔を見せてくれました。美沙さんも徐々に緊張がほぐれ、自然に笑顔が出てきたと言います。
この瞬間、彼女は“会話がうまくいく成功体験”を手に入れました。心理学では、これを“成功の自己効力感”と言います。
◆ 【Q&A①】アラフォーでも再婚希望の男性に選ばれますか？
A. 選ばれます。むしろ、アラフォーの落ち着きと経験を求める男性は多いです。
実際、婚活パーティの現場では「若い子より同年代がいい」と話す男性は非常に多いです。
理由は心理学的に言うと、人生経験の相性や、生活スタイルの一致を重視する“成熟型の価値観”を持っているからです。
特にバツイチ男性は「同じくバツイチの気持ちがわかる相手」を求める傾向が強く、美沙さんがマッチングした男性も、まさにこのタイプでした。
◆ 【Q&A②】婚歴はいつ話すべき？
A. 初対面で詳しく話す必要はありませんが、隠す必要もありません。
婚活パーティではプロフィールに記載されているので、基本的に相手は理解した上で話しています。重要なのは、婚歴ではなく“現在のあなたの価値観”です。
美沙さんも男性から「離婚の理由とかは、ゆっくり仲良くなってからでいいですよ」と言われ、かなり安心したと言います。
婚歴を気にしすぎるのは、自分への“過剰な減点評価”でしかありません。
◆ 婚活パーティ後半で起きた“もう一つのドラマ”
● 気が合った4人目の男性との再会チャンス
4人目の男性・田中さん（仮名）は、43歳・システムエンジニア。穏やかな話し方をするタイプで、美沙さんと同じくバツイチでした。
最初の数分で意気投合し、その後のフリータイムでも彼女に話しかけてくれた数少ない男性のひとりでした。
ここで美沙さんは、これまでの自分では絶対にしなかった“攻めの会話術”を自然に使っています。
「さっきの話、もっと聞きたいです」
この一言がどれほど強力か、多くのアラフォー婚活女性は気づいていません。でも心理学的には、これは男性の自己重要感を刺激する最強フレーズ。
相手の話を肯定し、さらに関心を示すことで、「もっと話したい」と思わせる効果があります。
田中さんはそこで一気に距離を縮め、笑顔で自分の仕事の苦労話や趣味の旅行の話をしてくれました。美沙さんも自然に笑顔が増え、緊張は完全に解けていたと言います。
● しかし…まさかの“敵”が現れる
婚活パーティに必ずと言っていいほど存在するのが、いわゆる“強い女性”。外見も話し方も華やかで、男性を引きつけるのが上手いタイプです。
その日も例外ではなく、30代後半ながらも若々しく、積極的に男性に話しかける女性がいました。彼女は人気男性の周りをうまく回り、場を掌握するようなコミュニケーションスキルを持っていました。
フリータイムでは当然、田中さんのところにも彼女が話しかけに行きます。美沙さんは少し離れた席からそれを見て、胸がぎゅっと締め付けられるような感覚になったと言います。
「また若い子に負けるんだ…」「私は選ばれないんだ…」
負の自己暗示は、連鎖すると自信を奪い続けます。これは“ネガティブ・スパイラル”と呼ばれ、婚活経験が長い女性ほど陥りやすい心理状態です。
● ここで美沙さんが取った“覚醒の行動”
しかし、この日の美沙さんは違いました。なぜなら、彼女はすでに4人目の男性との成功体験で、自己効力感を取り戻していたからです。
意を決して、田中さんにそっと声をかけました。
「さっきの話、続き聞けますか？」
—これだけです。
けれど、それが強烈に効いたのです。
田中さんは一瞬で表情をゆるませ、「あ、もちろんです！」と嬉しそうに席を立ち、美沙さんの方へ。
その瞬間、ライバル女性は驚いた顔をしていました。男性が主体的に動いたからです。
これは心理学的に重要なポイントで、“相手が自分から行動する”ことほど、関係性を深める要素はありません。
美沙さんはその後、田中さんと落ち着いた雰囲気で数分間話し、パーティ終了前の印象を完全に確立しました。
◆ カップリング発表で起きた“想定外の結果”
● 心臓が止まりそうになった瞬間
パーティ最後のカップリングタイム。参加者が番号を書き、スタッフが集計します。
結果が読み上げられる瞬間、会場はシーンと静まり返り、緊張がピークに達します。
美沙さんは手が震え、心臓が喉のあたりまでせり上がっていたと言います。
そして——
「カップル成立、番号●番と●番」
その中に、彼女の番号が呼ばれました。
思わず目を見張った美沙さん。相手はもちろん、田中さんでした。
彼もにこやかな表情で彼女を見つめ、軽くうなずいていたそうです。
この瞬間、彼女は“バツイチでもアラフォーでも再婚できるんだ”と確信したと語りました。
◆ カップル成立後の“現実的な展開”も赤裸々に語る
● 初デートでの微妙な空気
カップリング後、2人は後日カフェで初デートをします。ところが、美沙さんはまた緊張しすぎて言葉がうまく出ませんでした。
婚活パーティとは違い、1対1でゆっくり話す状況は、逆にプレッシャーになることがあります。
会話がぎこちなくなり、「沈黙の時間」が何度か流れたそうです。
これには理由があり、心理学では“移行期の不安”と呼ばれています。パーティという“短時間での非日常空間”から、普段の“日常空間”へ移ると、急に自分自身がさらけ出される感じがして、不安が強くなるのです。
ただ、ここで美沙さんは以前のように逃げませんでした。こう言ったのです。
「ちょっと緊張しすぎてるだけなんです。ごめんなさい。でも田中さんと話すの、楽しいんです」
この“素直な開示（自己開示）”が、2人の関係を大きく前進させました。男性は女性の弱さを見せられると、「守りたい」「支えたい」という感情が強くなるためです。
田中さんは優しく笑い、「大丈夫ですよ。僕も緊張してます」と返してくれました。
この瞬間から2人の距離は一気に縮まり、自然な会話がはずむようになったそうです。
◆ 【Q&A③】アラフォー婚活で一番重要なのは何？
A. “自己肯定感”と“会話の流れを作る力”の2つです。
特にアラフォー女性は、過去の経験や周囲のプレッシャーで自分を過小評価しがち。しかし、本当に必要なのは「私は選ばれる価値がある」という自信。
そして会話は、うまく話す必要はなく、「共感＋質問」のセットさえ覚えれば十分です。
◆ 【Q&A④】婚活パーティで沈黙が怖い時は？
A. “5秒ルール”＋“相手の言葉の一部分を拾う”こと。
沈黙を怖がるあまり、無理に話そうとして失敗する女性は多いです。しかし、人間は5秒以内の沈黙なら不自然に感じません。
相手の話の中から、キーワードを拾って返せばOK。
男性「休みの日は映画見ることが多いですね」
女性「どんな系の映画が好きなんですか？」
これだけで会話は続きます。婚活では“話す力”より“拾う力”が圧倒的に重要です。
◆ 【Q&A⑤】バツイチだとやっぱり不利？
A. 不利どころか、“安心感がある”とプラス評価されることさえあります。
特にアラフォー男性は、同じく離婚経験がある女性のほうが話しやすいと感じる傾向が強いです。むしろ再婚同士の方がうまくいくケースはたくさんあります。
◆ 再婚を目指すアラフォー女性へのメッセージ
美沙さんの体験は、決して特別な成功例ではありません。実際、アラフォー女性で再婚を果たした方は非常に多く、共通して言えるのは「一歩踏み出した人から未来が変わる」ということです。
婚活パーティは確かに緊張する場ですが、“現場での小さな成功体験”を積むことで、自己肯定感が育ち、自然と良い出会いが引き寄せられていきます。
あなたも、勇気ある一歩を踏み出してみませんか？
バツイチでも、アラフォーでも、あなたの未来は今日から変えられます。