ペアーズでの「いいね稼ぎ」を卒業する方法|本気の婚活に切り替えるタイミングとは

現代の婚活において、「ペアーズ」は圧倒的な利用者数を誇るマッチングアプリです。
しかし、その一方で「いいね数」を目的にした“見せかけの人気”に振り回され、
本来の目的である「真剣な出会い」を見失ってしまう人も少なくありません。

この記事では、ペアーズで“いいね稼ぎ”を卒業し、
本気で結婚を見据えた婚活へシフトするための考え方と実践法を、
心理学・行動分析・実際の体験談を交えながら解説します。


◆1.「いいね数」が目的化する婚活の罠

ペアーズでは、プロフィールの「いいね数」がひとつのステータスのように扱われます。
特に女性ユーザーにとっては「いいね数=人気の証」となり、
多ければ多いほど“モテている実感”を得られる仕組みになっています。

しかし、婚活心理学の観点から見ると、
この「承認欲求依存」は恋愛の質を下げる原因になります。
いいねが増えるたびに「もっと評価されたい」「もっとモテたい」という感情が強化され、
いつの間にか“誰と出会うか”よりも“何人に見られるか”が目的になってしまうのです。

【心理学的視点】ドーパミン報酬と婚活疲れ

SNSの「いいね」と同じく、ペアーズの通知は脳内で“ドーパミン”を分泌させます。
これは快感を与えるホルモンですが、同時に“依存性”を持っています。
短期的な満足が得られる反面、現実の出会いが物足りなく感じるようになる危険もあるのです。

つまり、「いいねが来ないと不安」「プロフィールを更新しても反応がないと焦る」
といった状態は、ドーパミン過多による“婚活疲労”のサインです。
この状態で出会っても、相手を冷静に見極める力が低下してしまいます。


◆2.“いいね稼ぎ”をしている人の特徴

では、どのような人が「いいね稼ぎ」モードに陥ってしまうのでしょうか。
ペアーズを実際に3年以上利用してきたユーザーたちの傾向を分析すると、
以下の3つに分類できます。

① 目的が曖昧な人

「とりあえず登録した」「結婚願望はあるけど急いでない」
こうした曖昧な動機は、婚活アプリを“暇つぶし”に変えてしまいます。
結果として、プロフィールも「反応をもらうための見せ方」になりがちです。

② 自己肯定感が低い人

恋愛心理学でよく指摘されるのが、「外的承認依存」です。
“他人からの評価”によってしか自分の価値を感じられないタイプです。
ペアーズ上の「いいね数」は、そのまま自己評価のバロメーターになってしまうため、
無意識に「数字を追う恋愛」に陥ります。

③ 過去の恋愛で傷ついた人

過去の失恋や離婚経験などによって「また拒絶されるのが怖い」と感じている場合、
“いいねをたくさんもらうこと”が自己防衛になります。
これは心理学でいう「回避的愛着スタイル」に当たります。
本気の恋愛を避けるために、あえて“安全な距離”を保つのです。


◆3.“いいね稼ぎ”を続けることの3つの弊害

① 出会いの質が下がる

「人気ユーザー」になるほど、軽いノリのアプローチや、
結婚願望の薄い相手からのアプローチが増えます。
見た目だけで「いいね」を送ってくる層が中心になるため、
真剣な出会いとは程遠い状況に陥ります。

② 比較癖が止まらない

「自分よりいいね数が多い人がいる」「彼の前の彼女は人気会員だった」
といった“比較思考”が強くなり、婚活自体がストレスになります。
恋愛心理学では、これを「社会的比較理論」と呼び、
過剰な比較は幸福度を著しく下げる要因とされています。

③ 本気の相手に本気で向き合えない

“いいねをくれる他の人”の存在が常に頭にあるため、
「この人と真剣に向き合おう」という気持ちが揺らぎやすくなります。
これは恋愛における“選択のパラドックス”であり、
選択肢が多いほど満足度が下がるという心理現象です。


◆4.卒業の第一歩:「いいね数を非表示にする」

ペアーズでは、自分の「いいね数」を非表示に設定することが可能です。
この設定を活用することで、承認欲求から距離を置きやすくなります。

心理学的には、刺激を断つことで“報酬系の再設定”が起こり、
他者評価に依存していた脳の習慣をリセットできます。
まずは2〜3週間、「いいね数を気にしない生活」を試してみましょう。

体験談①:「数字を隠したら気が楽になった」(39歳・女性・医療職)

「最初は不安でした。でも、見えないことで焦らなくなりました。
相手のプロフィールを純粋に読めるようになって、“人を見る目”が戻った気がします。」

体験談②:「非表示にしてから“本気の人”と出会えた」(41歳・女性・会社員)

「数字で比較されるのが嫌だったので思い切って非表示に。
いいねは減りましたが、やり取りできる人の質が上がった実感があります。」


◆5.本気モードに切り替えるプロフィール戦略

「いいね数」を追うのではなく、“信頼を感じるプロフィール”に変えることが
本気婚活への第一歩です。ここでは、心理学を応用した実践テクニックを紹介します。

① 「完璧な自分」より「誠実な自分」を見せる

人は“隙のない人”より、“少し人間味のある人”に親近感を覚えます。
これを心理学では「親近効果」と呼びます。
プロフィール文には、「仕事のやりがい」「休日の小さな楽しみ」など、
リアルで等身大の内容を加えると好印象です。

② 趣味・関心を“会話の種”に変える

「カフェ巡りが好き」「旅行が好き」などの定番フレーズでは印象が薄れます。
具体性を加えることで、会話のきっかけを作るのがポイントです。

例:「週末は本屋併設のカフェで過ごすことが多いです」
→ 読書・カフェ・知的好奇心など複数の印象を与えられる。

③ 写真は“盛る”より“清潔感重視”

“いいね稼ぎ”のために加工や過剰な演出をする人がいますが、
実際の出会いでギャップを感じさせると信頼を失います。
アラフォー世代の婚活では、「安心感」「誠実さ」「自然体」が何より重要です。

特に男性は、女性の“素朴な笑顔”に安心を覚える傾向があります。
心理学的にも、軽く笑っている顔は「信頼ホルモン(オキシトシン)」を刺激します。


◆6.「出会いの目的」を再確認するワーク

“いいね稼ぎ”から抜け出すには、そもそも「なぜ婚活しているのか」を
自分自身に問い直すことが必要です。
以下の3つの質問を、紙に書き出してみてください。

  1. 自分が望む関係の“理想像”は何か?
  2. そのために“譲れない価値観”は何か?
  3. 過去の恋愛で“もう繰り返したくないこと”は何か?

このワークは、心理療法のひとつである「内省リスト法」に基づいています。
自分の恋愛傾向を可視化することで、表面的な評価よりも
“本質的な相性”に目を向けられるようになります。


◆7.【Q&A】よくある質問:いいねが減るのが怖い

Q:「いいね数を減らしたら、出会いがなくなりませんか?」

A:短期的には反応が減ることがありますが、
それは“本気ではない人”が離れるだけです。
婚活で大切なのは「数」ではなく「質」。
いいねが減っても、返信率や実際のデート成功率が上がるケースが多く報告されています。

心理学的補足:
数の減少によってストレスを感じるのは、脳が“比較刺激”を求めているためです。
しかし、それを一定期間我慢すると、やがて“安定した幸福感”を感じるようになります。
これはポジティブ心理学でいう「持続的幸福(Sustainable Happiness)」の状態です。

婚活アプリの中でも特に人気の高い「ペアーズ」。
登録者数が多く、プロフィールも多彩で、理想の相手を探すには最適な場所のように見えます。
しかし、多くのアラフォー女性・男性が陥る落とし穴があります。
それが、知らず知らずのうちに「いいねを稼ぐこと」が目的になってしまうという現象です。

「いいねの数=モテている」「いいねが少ない=価値がない」と感じてしまう心理は、誰にでも起こる自然なもの。
けれど、その状態が長く続くと、肝心の婚活がどんどん遠ざかってしまうのです。
この記事では、ペアーズで“いいね稼ぎ”に陥る心理的背景から、そこから抜け出すための現実的な方法まで、体験談を交えて丁寧に解説していきます。


ペアーズの「いいね稼ぎ」とは?

「いいね稼ぎ」とは、ペアーズで異性からのいいねをたくさん集めることを目的にしてしまう行動のことです。
本来の目的である「誠実な出会い」よりも、「数字を増やす快感」にとらわれてしまう状態を指します。

具体的には次のような行動が見られます。

  • プロフィール写真を極端に盛る(フィルターや過度な修正)
  • 自己紹介文をテンプレ化し、「モテそう」な内容ばかりにする
  • マッチングしてもメッセージを続ける気がない
  • 「人気会員」と表示されることを目的に活動する

これらの行動は短期的には「いいね数」を増やしますが、長期的に見ると婚活を停滞させる原因になります。
つまり、数字を追うことが自己満足になり、本来の“結婚に向けた出会い”から離れてしまうのです。


なぜ「いいね」にこだわってしまうのか?心理的背景を探る

「いいね稼ぎ」をやめられない人は、単に見栄を張りたいからではありません。
そこには、心理学的に説明できる“承認欲求”と“比較不安”が深く関係しています。

1. 承認欲求が満たされる瞬間

「いいね」が増えると、脳の報酬系が刺激され、ドーパミンが分泌されます。
これはSNSの「いいね」と同じ現象で、人は無意識のうちにその快感を求めるようになります。
つまり、「いいねがもらえる=自分は価値がある」と感じてしまうのです。

2. 他人との比較による不安

ペアーズでは、他の会員のいいね数や人気度が可視化されています。
「同年代の女性が200いいね」「自分は30いいねしかない」——このような比較が、劣等感を刺激します。
人は比較対象が近いほど焦りを感じやすく、結果として「もっといいねを増やさなきゃ」という思考に陥るのです。

3. 婚活疲れからの現実逃避

婚活が長引くほど、現実とのギャップを埋めたくなるものです。
「実際に良い人に出会えなくても、いいねが多ければ自信を保てる」という心理的な逃避行動も、多くのアラフォー層に見られます。
いいねを稼ぐことが“自己防衛”になっているのです。


匿名相談:現場のリアルな声

相談1:「いいねを集めるのが目的になってしまいました」

「ペアーズを始めたばかりの頃は、真剣に婚活するつもりでした。でも気づいたら『どれだけいいねをもらえるか』ばかり気にしていて、実際のデートにはあまり繋がっていません。プロフィールの見栄えを気にしすぎて、自分が疲れてしまいます。」(39歳・女性)

相談2:「いいね数が増えても、なぜか虚しい」

「たくさんいいねをもらっても、実際にやり取りを始めると続かない。表面だけモテてる気分だけど、心は満たされません。」(41歳・男性)

相談3:「いいねを気にしすぎて、本当の自分を出せない」

「“いいねが減るかもしれないからプロフィールを変えたくない”と考えてしまう。結果的に、自分らしくないアカウントのまま活動しています。」(36歳・女性)


心理学的に見る「いいね依存症」

「いいね稼ぎ」から抜け出せない人の多くは、いわゆる“いいね依存”の状態にあります。
これは心理学でいう「報酬期待型行動」に該当します。

報酬期待型行動とは?

何か行動を起こした際に、結果として得られる快感(報酬)を期待して繰り返す行動のこと。
たとえば「プロフィールを更新すればいいねが増える」「写真を変えればモテるかも」と思うことで、脳が報酬を予期してドーパミンを分泌します。
このサイクルが続くと、報酬(いいね)を得られないときに不安を感じ、依存状態になるのです。

実際、心理学者アルバート・バンデューラの「自己効力感」の理論でも、人は「自分の行動が結果に結びつく」という感覚を求めるとされています。
つまり、いいねが成果指標になってしまうと、婚活そのものが“数字ゲーム”に変わってしまうのです。


Q&A:よくある質問とその解説

Q1. いいねが多い人ほど婚活が有利?

A. 一見そう思われがちですが、必ずしもそうではありません。
むしろ、いいね数が多すぎる人は「人気会員」として警戒され、真剣な相手から避けられることもあります。
重要なのは「数」ではなく「質」。どれだけ共通点がある相手とマッチングできるかが鍵です。

Q2. いいねが少ないとマッチしない?

A. いいねが少なくても、マッチングのチャンスは十分にあります。
アルゴリズム上、ペアーズは「活動中のユーザー」を優先的に表示します。
つまり、ログイン頻度やメッセージのやり取りの方が、いいね数よりも重要な要素なのです。

Q3. いいねをもらえないと落ち込むのですが…

A. それは自然な反応です。承認欲求が刺激されるのは人間の本能です。
しかし、婚活の本質は「一人の相手」との関係構築にあります。
「100人にいいねされても1人とも続かない」よりも、「5人中1人と深く繋がる」方が、結果的に成婚率は高いのです。


いいね稼ぎを卒業するための3ステップ

ステップ1:数字を“結果”ではなく“情報”として見る

いいね数は「人気度」ではなく、「プロフィールがどう見られているか」というデータに過ぎません。
いいねが多い=成功ではなく、「どの部分に興味を持たれているか」を知るための材料として捉えると、気持ちが楽になります。

ステップ2:プロフィールを“本音”で書き直す

テンプレ的なプロフィールは、確かに無難ですが印象に残りません。
「土日はカフェ巡りが好き」「一緒にいて安心できる人と過ごしたい」など、具体的で誠実な表現の方が相手に響きます。
本音を書き出すことで、いいねの“数”は減っても“質”が高まるのです。

ステップ3:マッチ後の会話を最優先に

最終的に結婚へつながるのは、「いいねの数」ではなく「メッセージの濃さ」。
プロフィールばかり磨くより、マッチ後に相手を知る努力をした方が、遥かに成功確率が上がります。
いいね稼ぎをやめると、自然と“人を見ようとする力”が戻ってくるのです。


体験談:いいね稼ぎを卒業できた人たちの声(前半)

体験談1:数字の呪縛から解放された

「以前は毎晩いいね数をチェックしていました。でも、疲れるだけで何も変わらないことに気づきました。プロフィールを素直に書き直したら、今の彼と出会えたんです。」(38歳・女性)

体験談2:“見栄プロフィール”をやめたらマッチが増えた

「年収や趣味を盛っていた時は、確かにいいねは多かった。でも実際に会うと会話が続かず…。本音を書いたら、共通の話題で盛り上がる相手と出会えるようになりました。」(42歳・男性)

体験談3:少数精鋭の方がうまくいく

「以前は“100いいねを目指す”のが目標でした。でも、5人の誠実な人とやり取りした方が充実感が全然違いました。結局、彼がその中の一人でした。」(40歳・女性)

ここまで読んで「私も同じかも」と感じた方は、次の後半パートで紹介する“実践的改善策”と“リアルな婚活現場のケーススタディ”が役立つはずです。

第2部:ペアーズでの「いいね稼ぎ」から脱出する実践メソッド

前半では、「いいね稼ぎ」に陥る心理的背景とその悪循環について解説しました。
ここからは、実際に「いいね稼ぎ」を卒業するための実践的なアプローチを紹介します。
アラフォー婚活を成功に導くためには、“心の切り替え”と“行動の修正”が鍵になります。


ステップ1:マインドセットを変える

「選ばれる側」から「選ぶ側」へシフト

多くの人が陥るのは、「いいねが多い=モテる」「いいねが少ない=魅力がない」という思い込みです。
しかし、婚活において本当に大切なのは「誰に選ばれるか」ではなく、「自分が誰を選ぶか」。
“いいねをもらう”ことばかりに集中していると、相手を評価する視点が失われてしまいます。

心理学者のキャロル・ドゥエックによると、成長マインドセット(自分を変えられると思う姿勢)を持つ人は、固定観念に縛られにくく、より良いパートナーシップを築ける傾向があるといいます。
つまり、「もっとモテる自分を作る」ではなく、「より幸せな関係を築く力を磨く」ことに意識を向けるのがポイントです。


ステップ2:プロフィール改善の“内省ワーク”

婚活におけるプロフィールは、単なる“名刺”ではなく“自己理解の鏡”です。
まずは自分の中で「なぜ婚活しているのか」「どんな生活を望んでいるのか」を言語化しましょう。
これは心理カウンセリングでも用いられる「セルフアウェアネス法」と呼ばれる手法です。

ワーク1:自分に3つの質問をする

  • ① 結婚してどんな毎日を送りたい?
  • ② どんな相手となら自然体でいられる?
  • ③ どんな関係性に幸せを感じる?

この3つの問いに具体的に答えることで、プロフィールの文章が自然と本音に近づきます。
「旅行が好き」「カフェ巡りが趣味」などの“型”から離れ、「休日は家で本を読んで静かに過ごす時間も好きです」といった自分らしい言葉が出てくるでしょう。
それこそが、共感を呼ぶプロフィールの第一歩です。


ステップ3:メッセージ・会話の質を磨く

「いいねの数」よりも、「会話の継続率」が婚活成功の鍵を握っています。
実際、ペアーズの統計でも、初回メッセージの返信率が高い人ほど、成婚に至る確率が2倍以上高いことが示されています。
つまり、プロフィールで“いいね”を稼ぐよりも、“会話を育てる力”の方が重要なのです。

心理的に好感を持たれやすいメッセージ3つのポイント

  • ① ミラーリング:相手の言葉を一部引用して返信する(例:「カフェ好きなんですね。私もよく行きます」)
  • ② 共感の言葉:「わかります」「私も同じように思います」と共感を表現する
  • ③ オープンクエスチョン:「どう感じましたか?」「どんなカフェに行くんですか?」など、会話を広げる質問を使う

これらを意識するだけで、相手の心理的距離がぐっと縮まり、結果的に「続く出会い」へと繋がります。


ケーススタディ:いいね稼ぎから脱出した成功例

ケース1:数字を気にしない勇気(女性・41歳)

「以前は毎日、いいね数をチェックして一喜一憂していました。
でも、それが自分を追い詰めていることに気づき、思い切って“プロフィールを非表示”にした時期がありました。
その間に自分と向き合い、再開後に素の自分で登録したら、初めて自然体で話せる人に出会えたんです。」

ケース2:“映え”をやめて本音を出した(男性・43歳)

「プロフィール写真を“カッコつけたスーツ姿”から“休日のラフな姿”に変えたら、マッチ率が上がりました。
意外にも、等身大の自分を見せた方が信頼感を持ってもらえるんですね。」

ケース3:数よりも“質”で成功(女性・39歳)

「以前は100いいねを目標にしていましたが、今は1人ひとりを丁寧に見ることを意識しています。
いいねは減ったけれど、実際にお付き合いまで発展したのはその後。
“数じゃない”って本当にその通りだと思います。」


心理カウンセリング的アプローチ:「自己価値」を再確認する

婚活がうまくいかないと、「自分には価値がないのでは?」という思考に陥りがちです。
このとき有効なのが、心理カウンセリングで用いられるセルフコンパッション(自分への思いやり)です。

セルフコンパッションとは、自分を責めるのではなく「頑張っている自分を認める」姿勢のこと。
スタンフォード大学の心理学者クリスティン・ネフは、「自分に優しくすることは、長期的なモチベーションを高める」と述べています。
つまり、「いいねが少ない自分」も含めて受け入れることが、婚活成功の第一歩なのです。

セルフコンパッション3つの実践法

  • ①「今日はこれだけ頑張れた」と言葉にして認める
  • ②「私だけじゃない。みんな悩んでいる」と思い出す
  • ③「今の自分を責めず、明日の自分に優しくする」

この3つを続けることで、数字に振り回されない“芯のある自分”を取り戻せます。


ステップ4:婚活アプリの使い方を最適化する

ペアーズはアルゴリズム型のアプリです。つまり、ただプロフィールを放置していても結果は出ません。
“いいね稼ぎ”から抜け出すには、戦略的に使う意識が必要です。

ポイント1:ログイン時間を意識する

夜21〜23時の時間帯はアクティブユーザーが多く、マッチング率が上がる傾向があります。
ただし、無闇に「いいね」を送りまくるのではなく、「プロフィールを読んでから送る」ことで、真剣度が伝わります。

ポイント2:自己紹介文を定期的に更新する

アルゴリズム上、定期的に内容を更新すると上位表示されやすくなります。
「最近料理を始めました」「友人にすすめられて旅行に行ってきました」など、自然な更新を心がけましょう。

ポイント3:メッセージ返信の“速度”より“内容”を重視

婚活では“即レス”よりも“誠実な内容”が好印象です。
一言だけの返信ではなく、相手の発言に質問を添えることで、相手から「また話したい」と思われやすくなります。


成功者の共通点:「目的が明確」

筆者が多くのアラフォー婚活者を取材する中で感じるのは、成功している人ほど「目的意識が明確」だということです。
「来年までに結婚したい」「一緒に生活を作っていける人を探している」など、目的を具体的に持つ人は、迷いが少なくブレません。

一方で、なんとなくアプリを使っている人は、目的が曖昧なまま「いいね数」などの外的要因に引っ張られやすくなります。
目標がある人ほど、数字に依存しないのです。


Q&A:婚活の現場でよくある悩み

Q1. 「いいねが減るのが怖くて、プロフィールを変えられません」

A. 変えることを恐れる必要はありません。
むしろ更新することで“今のあなた”が伝わりやすくなります。
過去の数字を気にするよりも、今の自分を見てもらう方が本質的です。

Q2. 「相手からの反応が減ると自信をなくします」

A. それは“反応依存”になっているサインです。
相手の反応ではなく、自分の努力や成長に注目しましょう。
1日1回「今日の自分を褒める習慣」を作るだけでも、心の安定度は変わります。

Q3. 「いいねが少なくても出会える方法は?」

A. “共通点検索”を活用するのが効果的です。
趣味・価値観で絞り込むと、いいね数に関係なくマッチ率が上がります。
同じ興味を持つ人とは、最初から自然に会話が弾みやすいです。


最後に:数字よりも「関係」を育てよう

ペアーズでの婚活は、つい“いいね数”という目に見える指標に囚われがちです。
けれど、婚活の本質は「数字」ではなく「関係」。
誰かと心を通わせ、信頼を育てることこそが、結婚への最短ルートです。

あなたが誰かから“いいね”をもらう瞬間よりも、
誰かと“笑い合える”瞬間の方が、きっと幸せな婚活の証です。
数字ではなく、関係を見つめる婚活にシフトしていきましょう。

ペアーズの「いいね稼ぎ」を卒業すること——それは、自分の心を取り戻すことです。

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