40代を目前にして、婚活を続けている女性は少なくありません。「結婚したい」「でも妥協はしたくない」「いい人がいない」──そんな思いを抱えながら、アプリを開いたり、マッチングしたり、デートしたり。けれど結果が出ず、心が疲れてしまう人も多いのが現実です。
この記事では、恋愛・婚活マッチングアプリ「with」を使って“等身大の幸せ”を見つけたアラフォー女性の実体験をもとに、婚活迷子になっている人が抜け出すための心理的ヒントと具体的な方法をお伝えします。
◆アラフォー婚活の現実──出会いはあるのに、なぜうまくいかない?
「出会いがない」と嘆く女性は多いですが、実際には婚活アプリを使えば出会いのチャンスは無数にあります。問題は、“出会ってもうまくいかない”こと。特にアラフォー世代では、年齢を重ねた分、理想や条件が固まりやすく、「現実の出会い」とのギャップに苦しむケースが多いのです。
心理学的には、人は「自己防衛的バイアス」を持っています。過去の恋愛で傷ついた経験があると、「また同じ失敗をしたくない」と無意識にガードを強めてしまうのです。その結果、相手を見る目が厳しくなり、些細な欠点にも敏感になってしまうのです。
アラフォー婚活では、「理想の高さ=自分を守る防衛壁」になっていることも多く、これが婚活を難航させる一因になっています。
◆体験談:42歳・会社員・恵美さんのケース
恵美さん(仮名・42歳)は、仕事一筋で生きてきたキャリアウーマン。年収も安定し、趣味も充実。そんな彼女が婚活を始めたのは、「このまま一人で老後を迎えるのが怖くなったから」でした。
最初は結婚相談所に登録しましたが、条件マッチばかりを優先して、なかなか感情が動く出会いに巡り合えませんでした。そんな時、友人にすすめられて始めたのがマッチングアプリ「with」。
「正直、最初は抵抗がありました。アプリで出会うなんて軽そうだし、真剣な人がいないと思っていたんです。でも、withは心理学ベースの性格診断があると聞いて、ちょっと興味がわいたんです。」
withの特徴は、メンタリストDaiGo監修による心理テストや価値観診断があること。相性重視のマッチングが可能で、単なる見た目や年収だけでは測れない「心の相性」を可視化できる点にあります。
◆心理テストが導いた「相性重視」の出会い
恵美さんは、withの診断を通して自分の恋愛傾向を再発見しました。
「私は“慎重派”で、“安心感”を重視するタイプだと診断されました。これを見て、自分が『刺激的な人』を求めて失敗してきた理由がわかったんです。」
心理学では、“刺激追求型”の人と“安定志向型”の人は、長期的に見ると相性が合わない傾向があります。短期的にはドキドキしますが、関係が長続きしにくいのです。
恵美さんは診断をもとに、自分と価値観の合う相手を探すようになり、マッチング対象を変えていきました。その結果、5歳年上の穏やかな男性・雅人さん(47歳)と出会います。
「最初は正直、ピンと来なかったんです。写真も地味で、話も派手じゃない。でもやり取りを続けるうちに、『この人と話してると安心する』と感じるようになりました。」
◆“等身大の自分”を見せたことで関係が進展
婚活が長引く女性ほど、「自分をよく見せよう」と努力しがちです。美しく見せる努力は大切ですが、過度に“理想の女性像”を演じると、相手も「本当のあなた」を見失います。
恵美さんも以前は、「仕事もプライベートも充実してます!」と強がっていましたが、雅人さんとのやり取りでは少しずつ素直な気持ちを出せるようになったといいます。
「ある日、『最近、仕事で落ち込むことがあって…』とメッセージで打ち明けたんです。そしたら彼が『無理しないでね、僕もそういう時あるよ』って返してくれて。なんだかホッとして、そこから距離が縮まりました。」
心理学的にも、人は「自己開示」をした相手に対して信頼感を抱きやすいことが知られています。これは「自己開示の返報性」と呼ばれ、恋愛心理において非常に重要な要素です。
◆婚活の落とし穴:『理想の条件』と『本当の幸福』のズレ
婚活がうまくいかない原因の多くは、「条件」と「幸福」の混同です。
たとえば「年収600万円以上」「身長175cm以上」「大卒」「転勤なし」──こうした条件を挙げる人は多いですが、それは“幸せの前提”ではなく、単なる“数字”でしかありません。
心理学者アブラハム・マズローの「欲求5段階説」によれば、人は最終的に“自己実現欲求”に到達します。結婚も同じで、経済的安定や社会的地位ではなく、「自分らしくいられる関係」が幸福の本質なのです。
恵美さんも、「条件婚」を追い続けた過去を振り返り、こう語ります。
「昔は『年収600万以上じゃないと』って思ってたけど、今は違います。雅人さんは平均的な収入だけど、一緒にいると心が穏やかで、笑っていられる。これが本当の幸せなんだと思います。」
◆Q&A:婚活迷子さんからのよくある質問
Q1. アプリ婚活って本当に結婚につながるんですか?
A1. 結論から言うと、アプリ婚活で結婚する人は年々増えています。withやPairs、Omiaiなど、真剣な出会いを目的としたアプリでは「結婚前提の交際」が一般的になっています。心理学的にも、オンラインでの出会いは「共通の価値観」や「性格の一致」を重視する傾向があり、むしろ長期的な関係に発展しやすいという研究もあります。
Q2. 40代でもチャンスはありますか?
A2. もちろんあります。40代の婚活では“若さ”よりも“安定感”や“誠実さ”が重視されます。特にwithのように価値観マッチを重視するアプリでは、年齢よりも「内面の相性」が重視されるため、アラフォー世代に向いています。
Q3. メッセージが続かない時はどうすればいい?
A3. 会話を続けるコツは、「相手に興味を持って質問する」ことと「自己開示を少しずつ増やす」こと。心理学では“相互作用の原理”といい、相手に興味を示すと相手もあなたに興味を持ちやすくなります。質問と共感のバランスを意識しましょう。
(→第2部に続く)
◆リアルな実践:恵美さんがwithで結婚に至るまでの道のり
雅人さんと出会ってから交際に発展するまで、恵美さんは約3か月間、メッセージとオンラインデートを重ねました。コロナ禍以降、オンラインでの初対面は一般的になりましたが、彼女にとっては「画面越しでも自然体でいられるか」が大きなポイントでした。
「最初のビデオ通話の時、緊張してうまく話せなかったんです。でも、彼が『ゆっくり話して大丈夫ですよ』って笑ってくれて、ホッとしました。その瞬間、相性ってこういうことかもって思いました。」
その後、2人は実際に会うことになります。初デートはカフェ。特別な演出もなく、穏やかで優しい時間でした。
「初めて会ったのに、どこか懐かしいような感覚がありました。沈黙も怖くないし、無理して会話を繋げなくても大丈夫。自然に時間が流れていくんです。」
心理学では、こうした“違和感のなさ”を「心理的安全性」と呼びます。恋愛において、ドキドキよりも「安心できる感覚」が長続きする関係の鍵だと言われています。
◆婚活における「心理的安全性」の重要性
人間関係において「心理的安全性」が高いと、人はリラックスし、自分を素直に表現できます。逆に、この安全性が低いと、常に「嫌われないように」「良く思われたい」と身構えてしまい、本当の自分を出せません。
恵美さんは雅人さんと出会って、初めて「無理しなくていい恋愛」を経験したと言います。
「これまでの恋愛は、相手に好かれるために頑張ってたんです。でも、雅人さんとは『頑張らなくても大丈夫』って思える。これが本当の“等身大の幸せ”なんだと気づきました。」
心理学的に見ると、“無理をしない関係”こそが愛着形成を深める条件です。これは「安全型アタッチメント」と呼ばれ、信頼・共感・受容の3つの要素が揃うと、人は相手に深い安心感を抱くようになります。
◆婚活疲れを防ぐ3つの心理メソッド
婚活が長引くほど、誰もが一度は「もう疲れた」「向いていないかも」と感じます。そんな時に有効なのが、心理学的に裏付けされた“婚活メンタルケア”です。
1. 「失敗の再定義」をする
婚活でうまくいかないと、自分を責めてしまう人が多いですが、失敗は「自分の傾向を知るチャンス」です。心理学では「成長志向(グロースマインドセット)」を持つ人ほど、困難を前向きに捉え、成功確率が高まることが知られています。マッチングが成立しなかったり、会話が続かなかったとしても、それは“次に活かすためのデータ”と考えましょう。
2. 「婚活オフ日」を設ける
婚活を続けていると、常にアプリを開き、メッセージをチェックし、頭が休まらなくなります。脳科学的には、人間の意志力は有限で、使いすぎると意思決定能力が低下します。週に1日は“婚活しない日”を作り、心をリセットする時間を持つことが大切です。
3. 「未来の幸せ」をイメージする
心理学の「イメージトレーニング効果」によると、ポジティブな未来像を描くことで実際の行動や選択が前向きに変わるといわれています。婚活が苦しいときほど、「どんな関係を築きたいか」を思い描き、現実とのギャップを受け止めながら進むことが重要です。
◆体験談②:アプリをやめようと思った時に出会った奇跡
恵美さんが雅人さんと出会ったのは、実は「もうアプリをやめよう」と思っていたタイミングでした。
「当時、マッチングしてもすぐに会話が途切れることが多くて、正直もう疲れてたんです。そんな時に、何気なく“共通の価値観が合いそうな相手”として表示されたのが雅人さんでした。プロフィール写真も普通。でも、自己紹介文に『穏やかで静かな時間が好きです』って書いてあって、なぜか心に引っかかったんです。」
婚活における“運命の出会い”は、実は心理学的には「偶然の一致(シンクロニシティ)」によって起こることがあります。人は心理的に疲れて防御心が下がった時、本音で人と接しやすくなり、自然体の自分を見せられるようになるのです。
「頑張らなくなった時に、本当の出会いが訪れる」──これは多くの婚活経験者に共通する現象です。
◆Q&A:アラフォー女性がwithでうまくいくためのコツ
Q4. プロフィールはどう作ればいい?
A4. 「理想の相手」を引き寄せるには、まず「自分を正直に表現すること」が大切です。完璧なプロフィールよりも、少しの“隙”や“弱さ”がある方が親近感を持たれます。心理学ではこれを「プラットフォール効果(完璧すぎない魅力)」と呼びます。趣味・休日の過ごし方・大切にしている価値観を具体的に書きましょう。
Q5. マッチング後、初回メッセージで意識すべきことは?
A5. 第一印象を決めるのは“テンション”ではなく“共感”です。「プロフィールを見て共感した部分」を伝えると、相手は「自分に興味を持ってくれている」と感じ、返信率が上がります。たとえば「私もコーヒーが好きなので、休日にカフェ巡りしてます!」など、共通点を具体的に示しましょう。
Q6. デートで気をつけることは?
A6. 無理に盛り上げようとせず、「話す量より聞く姿勢」を大切にしましょう。相手の話をうなずきながら聞くだけで“傾聴効果”が生まれ、信頼関係が深まります。また、会話の中に“自分の感情”を少し織り交ぜることで、心理的距離が一気に縮まります。
◆心理学的に見た「with婚活成功者の共通点」
多くの成功体験を分析すると、withでうまくいく人には以下の3つの共通点があります。
- 自分を知る努力をしている
性格診断や恋愛傾向テストを活用して、自分の強みと弱みを理解している。 - 相手を変えようとせず、受け入れる姿勢がある
心理学的な「受容の態度(acceptance)」を持って接することで、相手に安心感を与える。 - 小さな希望を手放さない
すぐに結果を求めず、誠実なやり取りを積み重ねることで信頼を築く。
婚活における“成功”は、理想の条件をすべて満たす相手を見つけることではありません。むしろ、「お互いの欠点を受け入れながら、穏やかに過ごせる関係」を築くことこそが、真の成功です。
◆最後に:婚活のゴールは「誰かと一緒に幸せになること」
アラフォー女性の婚活では、「もう遅いのでは」「チャンスは少ない」と不安に感じることが多いかもしれません。しかし、年齢はマイナスではありません。むしろ、人生経験を重ねたからこそ、“人の温かさ”や“信頼の重み”を理解できる強みがあります。
恵美さんは今、雅人さんと穏やかな日々を送っています。結婚から1年が経ち、「毎日が特別じゃなくても幸せ」と語ります。
「昔は、結婚って“イベント”だと思ってたんです。でも今は、“生活の延長線上にある安心感”こそが幸せだと感じます。」
婚活は、ゴールではなく“自分を知る旅”でもあります。焦らず、見栄を張らず、自分の価値観と向き合うこと。その先に、等身大の幸せが待っています。
◆まとめ:アラフォー婚活における成功の方程式
- 理想を追いすぎず、「心の相性」を重視する
- 自分をよく見せるより、「素直な自分」を出す
- 心理的安全性のある関係を選ぶ
- 婚活疲れを感じたら、心を休ませる
- “失敗”を恐れず、“気づき”として捉える
この5つを意識することで、婚活のストレスが減り、自然体でいられる出会いが増えます。withのように心理学的マッチングを取り入れたアプリは、まさに“等身大の出会い”を叶えるツールです。
最後に、この記事を読んでいるあなたへ。もし今、婚活に疲れているなら、「頑張りすぎているサイン」かもしれません。そんな時こそ、一歩立ち止まり、自分の心を大切にしてみてください。恋愛も結婚も、「心が安らぐ方向」に進むのが一番です。
あなたの“等身大の幸せ”が、すぐそこにありますように。
(完)