今や婚活の主戦場はリアルな出会いの場から、マッチングアプリへと完全に移行しました。中でも、心理学的な相性診断を特徴とする「with(ウィズ)」は、アラフォー世代や再婚希望の男女にとっても人気のアプリです。
しかし、便利な出会いの場である一方、「思っていたのと違う」「デートで失敗した」「また同じパターンを繰り返してしまった」と悩むバツイチ女性も少なくありません。この記事では、実際にwithを利用したアラフォー女性たちの体験談を交えながら、成功と失敗の違いを心理学的に分析していきます。
1. バツイチ女性がwithを選ぶ理由とは?
バツイチ女性がwithを選ぶ最大の理由は、「心理テストや相性診断を通じて、性格や価値観の合う相手と出会える」ことです。特に離婚を経験した女性にとっては、「見た目や条件」よりも「心の相性」や「安心できる関係」を重視する傾向があります。
実際に、withには以下のような特徴があります。
- 心理学に基づいた相性診断で、価値観の近い相手を提案してくれる。
- 真剣交際を目的にしたユーザーが多い。
- メッセージのアドバイス機能があるため、会話が続きやすい。
離婚経験者にとって、「出会いをやり直す」ことには勇気が必要です。しかし、withのように性格重視の設計がされているアプリは、バツイチ女性にとって心理的ハードルが低いというメリットがあります。
2. 成功エピソード①:「共感」を大切にしたデートで心がつながった
体験者:東京都在住・Aさん(42歳・離婚歴5年)
離婚後、数年は恋愛に踏み出す気になれなかったAさん。40代になってから「自分らしくいられる人と出会いたい」と思い、withを始めました。
最初にマッチングしたのは、3歳年下の男性。プロフィールには「穏やかな性格」「映画好き」とあり、話してみると安心感がありました。メッセージのやり取りも丁寧で、1週間ほどで初デートに。
デートでは、最初に「無理して話さなくていいですよ」と笑ってくれた彼の一言に、Aさんは心が軽くなったそうです。その後、二人で映画を観てカフェで感想を話し合い、「価値観が自然に合う」と感じたとのこと。
「以前の結婚では、会話がすれ違うことが多く、我慢していた自分がいました。でも今回は、“無理せず話せる”ことがこんなに大事なんだと気づきました。」(Aさん)
心理学的解説:共感は「安心のホルモン」を生む
心理学では、人が信頼関係を築く際に重要なのが「共感(エンパシー)」です。共感的な会話は脳内でオキシトシンを分泌し、「安心」「信頼」「幸福感」を高める働きを持っています。
つまり、「話が合う」「自然体でいられる」と感じる相手とは、脳レベルで良好な関係を築きやすいのです。Aさんが成功した理由は、「外見」や「条件」ではなく、「心地よい安心感」を重視した点にあります。
3. 失敗エピソード①:「条件の良さ」に惹かれて空回りしたケース
体験者:神奈川県・Rさん(39歳・離婚歴3年)
Rさんは、前の結婚で経済的な苦労をした経験から、再婚相手には「安定した職業」「年収600万円以上」という条件を設けていました。withで条件検索を使い、年収や職業を重視してマッチングした男性と数回デートを重ねました。
しかし、デート中に「仕事の愚痴が多く、笑顔が少ない」と感じ、次第に会話が重くなっていったそうです。最終的には、「価値観が違う」と感じて交際には至りませんでした。
「スペックだけで選んだ自分がいたことに後から気づきました。条件が良くても、笑顔のない時間は楽しくないですね。」(Rさん)
心理学的解説:「条件婚活」が疲れる理由
心理学的に見ると、「条件で相手を選ぶ」と脳が常に比較モードに入り、満足度が下がる傾向があります。これは「社会的比較理論」によるもので、人は常に“もっと良い相手がいるかも”という思考に陥りやすいのです。
条件を見ることは悪いことではありませんが、婚活においては「理想の条件」より「心が落ち着く相手」を優先した方が長期的な満足度が高いと研究でも示されています。
4. 成功エピソード②:共通の趣味で自然な関係に発展
体験者:大阪府・Mさん(45歳・離婚歴7年)
Mさんは、以前の結婚で「会話がない」「共通点が少ない」ことが離婚の原因の一つだったと語ります。再婚を目指してwithを始めた際には、「共通の趣味」で検索し、読書好きの男性とマッチングしました。
初デートは書店併設のカフェ。お互いに最近読んだ本を紹介し合い、自然と会話が弾みました。特に「好きな本のジャンルが似ていた」ことがきっかけで、2回目以降のデートでもリラックスして過ごせたそうです。
「趣味の話をしているうちに、“この人と一緒にいて気楽だな”と感じました。以前は緊張して空回りしていたけど、今回は自然体でいられました。」(Mさん)
心理学的解説:「共通体験」は親密度を高める
心理学者アロンソンの「類似性の法則」によると、人は自分と似た価値観や趣味を持つ相手に親近感を抱きやすい傾向があります。また、共通体験を通じて得られる「自己開示」が信頼関係を強化します。
つまり、Mさんが成功した理由は、「共通の興味を通して心を開く」ことができた点です。会話のテーマが自然に共有できることで、無理のない距離感が生まれました。
5. 失敗エピソード②:過去を隠して後悔したケース
体験者:千葉県・Nさん(41歳・離婚歴4年)
Nさんは、マッチングの段階では「離婚歴あり」を非公開に設定していました。理由は、「言いづらい」「印象が悪くなるのでは」という不安からでした。
しかし、実際に3回目のデートで打ち明けた際、相手が少し驚いた様子を見せ、その後連絡が途絶えてしまいました。
「正直に言えなかった自分にも原因があると思いました。離婚は隠すものじゃなくて、経験として受け入れることが大切だと気づきました。」(Nさん)
心理学的解説:「自己開示」は信頼の第一歩
人間関係において、「自己開示のタイミング」は非常に重要です。心理学では、これを「社会的交換理論」で説明します。相手に自分の一部を見せることで、信頼が生まれ、相手も同じように心を開くのです。
ただし、初回から重い話をするのは逆効果。Nさんのように、ある程度関係が築けた段階で誠実に伝えるのが理想です。隠すことが「防衛」ではなく「距離」に変わってしまうのです。
6. 婚活心理学から見る「成功と失敗の分かれ道」
バツイチ女性の婚活における「成功と失敗」の違いは、実は行動よりも「心理の使い方」にあります。以下の3つの心理バランスが整っているかどうかが鍵です。
- 自己受容:離婚経験を「失敗」ではなく「学び」として受け入れられるか。
- 自己効力感:「また幸せになれる」という感覚を持てるか。
- 他者信頼:過去の傷を引きずらず、相手を信じる余白を残せるか。
この3つが整うと、アプリ婚活でも疲れにくくなり、自然と「良い出会い」を引き寄せられます。
次の後半では、さらに具体的な改善法と心理学的アプローチ、そしてリアルなQ&A事例を紹介します。
7. バツイチ女性がwithで成功するための具体的ステップ
ここからは、心理学的な視点をもとに、バツイチ女性がwithで「疲れず、後悔しない婚活」を行うためのステップを紹介します。
ステップ1:自己分析をして「今の自分」を理解する
離婚を経験した後の婚活では、「自分が何を求めているのか」を再確認することが最も大切です。心理カウンセリングでも、最初に行うのは「自己理解の再構築」。
具体的には、以下の質問に答えてみてください。
- どんな関係を築きたいのか(再婚?パートナーシップ?)
- どんな相手といると安心できるのか
- 過去の結婚で、自分が我慢していたことは何か
これらを書き出すことで、自分が「何を幸せと感じるか」が明確になります。これをもとに、プロフィール文も“過去を引きずらない前向きな内容”にするのがポイントです。
ステップ2:プロフィールに「等身大の魅力」を込める
バツイチという事実を隠すのではなく、「過去を受け入れて前向きに生きている姿」を伝えることで、誠実さと信頼感が伝わります。
例文:
「離婚を経験しましたが、その経験を通して“お互いを尊重できる関係”の大切さを学びました。穏やかで一緒に笑える時間を大切にしたいです。」
このように書くことで、相手は「しっかり向き合える人」という印象を持ち、真剣交際を望む男性とマッチしやすくなります。
ステップ3:初デートでは「感情の共有」を意識する
withでは、相性診断をもとにマッチングするため、最初のデートでいきなり深い会話をしやすい傾向があります。しかし、相手を試すような質問や過去の恋愛話は避けましょう。
代わりに、「あなたはどんなときに楽しいと感じますか?」「最近ハマっていることは?」といった“感情を共有できる質問”を使うと、心理的距離が一気に縮まります。
心理学では、感情の共有は「ミラーリング効果」を生み出すと言われています。相手が心を開くのは、共感された瞬間です。
ステップ4:過去ではなく“未来”を話す
離婚の話をするときは、「何がつらかったか」ではなく、「その経験で何を学んだか」にフォーカスするのがポイントです。ネガティブな感情を避け、未来志向の会話にすることで、ポジティブな印象を与えます。
たとえば、「以前は相手に合わせすぎていたけど、今は自然体でいられる関係を築きたい」といった言葉は、自己成長を感じさせる表現になります。
ステップ5:信頼できる相手を見極める3つのサイン
- メッセージの内容が具体的(あなたの話を覚えている)
- 会うペースを無理強いしない
- 「会ってみてから考えよう」と言える柔軟さがある
この3点が揃う男性は、誠実で関係を大切にするタイプです。逆に、「会おう」「すぐ電話しよう」など急ぐタイプは、相性や信頼を築く前に関係を進めたがる傾向があるため注意が必要です。
8. withを使う上での「心理的セルフケア」
婚活は長期戦です。精神的な疲れを防ぐためには、アプリの使い方だけでなく、心の整え方も大切です。
① 婚活を「仕事のように管理しない」
真面目な女性ほど、「メッセージを返さなきゃ」「マッチングしないと」と義務感で動いてしまいがちです。心理学ではこれを「完璧主義的思考」と呼び、ストレスの最大要因の一つとされています。
婚活は「楽しむプロセス」として捉えましょう。少し疲れたら休んでもOK。心の余裕が、出会いの質を高めるのです。
② 「期待値」をコントロールする
1回のデートで「この人と結婚するかも」と思うと、相手の小さな行動に一喜一憂してしまいます。心理学では「期待値の過剰設定」は感情のアップダウンを招くとされます。
1回目のデートの目的は「相手を知ること」だけ。結果を急がず、過程を楽しむことで心の安定が保てます。
③ 比較しないことが最大の武器
同年代の友人が結婚・再婚して焦る気持ちは自然です。しかし、心理学者レオン・フェスティンガーの「社会的比較理論」によると、人は他人との比較を繰り返すほど幸福度が下がる傾向があります。
他人のペースではなく、自分の「幸せの定義」を大切にしましょう。
9. バツイチ女性のリアルQ&A
Q1:離婚歴があることを言うタイミングは?
A:早すぎても遅すぎても逆効果。2〜3回目のデートで、会話の流れの中で自然に伝えるのが理想です。「過去に結婚した経験がありますが、今は前向きに新しい出会いを探しています」と、明るく言うのがポイントです。
Q2:子どもがいることをどう伝えたらいい?
A:最初のプロフィール段階で「子どもあり(同居/別居)」を明記する方が誠実です。心理的に受け入れてくれる人とだけ関わることで、後々のトラブルを防げます。正直さが信頼を生む第一歩です。
Q3:再婚希望をどう伝えれば重くならない?
A:「もう一度パートナーと笑い合える関係を築きたい」といった表現にすると、自然で前向きな印象を与えます。「再婚したい」という直接的な言葉より、感情を共有する表現の方が効果的です。
Q4:マッチングしても続かないのはなぜ?
A:多くの場合、「目的のズレ」と「メッセージの質」が原因です。相手のプロフィールをしっかり読み、「相手の価値観に寄り添う質問」をすることで、会話が長続きしやすくなります。
10. 実体験:失敗から学んだ「心の切り替え方」
体験者:静岡県・Sさん(44歳・離婚歴6年)
「気になる人と2回デートしたのに、急に連絡が途絶えた」。そんな経験をしたSさんは、しばらく落ち込みました。しかし、カウンセリングで「自分を責めすぎていた」ことに気づきました。
「相手の行動はコントロールできないけど、自分の気持ちは選べる。そう思えた瞬間、心が軽くなりました。」(Sさん)
心理学では、これを「内的統制感」と呼びます。外的要因ではなく、自分の感情をコントロールできる人ほど、幸福度が高い傾向があります。
11. 成功の鍵は「自然体+誠実さ」
アラフォー世代の婚活は、若い頃の恋愛とは違い、「自分の人生観を共有できる人」と出会うことが大切です。見た目や条件を気にするよりも、「一緒にいるときに安心できるか」を重視しましょう。
バツイチ女性は、「人を見る目」「自分を知る力」を既に持っています。その経験こそが最大の武器です。
心理学的視点:信頼を築くには「一貫性」が必要
信頼関係を築く上で大切なのは、「言葉と行動が一致していること」です。小さな約束を守る、返信のトーンを保つ、感情を安定させる――こうした一貫した行動が、相手に「この人は安心できる」と思わせます。
12. まとめ:「失敗」も「経験値」に変えていこう
withでの婚活において、成功と失敗を分けるのは「どんな人に出会うか」より、「自分がどんな心で臨むか」です。
この記事で紹介したポイントをもう一度整理します。
- 心理的に安心できる相手を選ぶ。
- 離婚歴を隠さず、前向きに伝える。
- 条件よりも価値観を重視する。
- 自己理解を深め、自分軸で婚活する。
- 疲れたら休み、セルフケアを怠らない。
「バツイチだから難しい」と思う必要はありません。むしろ経験を通じて、あなたは「本当の幸せの形」を知っているのです。
焦らず、比べず、自然体で進んでいきましょう。あなたの“再スタート”が、心から幸せなものになることを願っています。
アラフォー婚活ラボ編集部より