Twitter でフォロー

バツイチ女性が陥りやすい「婚活の罠」とその抜け出し方

4view

2025.11.05

離婚を経験した女性にとって、再び「婚活」を始めることは勇気がいる。
一度結婚を経験しているからこそ、恋愛や結婚に対して現実的になりすぎたり、逆に理想が高くなったりする。
この記事では、バツイチ女性が陥りやすい婚活の落とし穴と、その抜け出し方を心理学と実体験をもとに解説する。

■バツイチ婚活の現実:希望と不安の狭間で揺れる心

婚活を始めた多くのバツイチ女性が口にする言葉がある。
「もう失敗したくない」
「次こそは本当に幸せになりたい」

この言葉の裏には、「もう傷つきたくない」「誰にも裏切られたくない」という深い恐れがある。
心理学的には、これは「回避型愛着スタイル」に分類される傾向だ。
過去の失敗を繰り返すまいとする防衛本能が働き、結果として“慎重すぎる婚活”になってしまう。

しかし婚活市場では、「慎重すぎる」は時に「心を開かない」と誤解されやすい。
つまり、誠実に相手を選ぼうとしても、出会いのチャンスそのものが減ってしまうのだ。

■体験談:42歳・離婚歴あり・子なしの真由美さんのケース

真由美さん(仮名・42歳)は、離婚後3年を経てマッチングアプリ「with」に登録した。
最初は「もう一度誰かと笑いたい」という純粋な気持ちだったという。

プロフィールも丁寧に書き、写真も自然体の笑顔に。
しかし登録1か月でのマッチング数はわずか5件。しかも、やり取りが続かない。
「バツイチだからかな」と落ち込む日々が続いた。

そこで心理カウンセラーのアドバイスを受け、プロフィールを見直すことに。
最初に目を引いたのは、「再婚希望」「誠実な人を探しています」という表現。

この文言は一見真面目だが、男性から見ると「重い印象」を与えることがある。
特にアプリ婚活では、初対面の段階で「再婚前提」というフレーズはハードルが高い。

■改善前と改善後のプロフィール比較

改善前:
「離婚経験があります。次こそは誠実な方と出会いたいです。将来を見据えたお付き合い希望です。」

改善後:
「仕事や趣味を楽しみながら、穏やかに過ごせるパートナーに出会えたら嬉しいです。
人生経験を共有できる方と、少しずつ信頼を育てていけたらと思っています。」

このように書き換えることで、相手に与える印象がガラリと変わった。
“重さ”から“安心感”へ。結果、1か月後には20件以上のマッチングが生まれた。

■心理学的解説:「自己開示」と「信頼形成」の黄金バランス

婚活の初期段階では、「自己開示のタイミング」が非常に重要になる。
心理学では、自己開示とは「自分の内面を相手に伝える行為」だが、これを早すぎると相手が警戒する。
逆に、遅すぎると「何を考えているかわからない」と距離を置かれてしまう。

理想は、「共感→共有→開示」の順序。

  • 共感:相手の発言に共感を示す
  • 共有:自分の価値観を軽く話す
  • 開示:過去の経験や本音を少しずつ伝える

このステップを踏むことで、相手に「信頼できる人」という印象を与えやすくなる。

■婚活の罠①:「理想の再婚相手像」を固定してしまう

バツイチ婚活で最も多いのが、「前回の失敗の逆を求める」パターンだ。
たとえば、前の夫が浪費家だったから「堅実な人がいい」。
口下手だったから「明るい人がいい」。

一見合理的な選び方だが、これは「過去の影響を引きずった選択」になりやすい。
心理学的には“補償的選択”と呼ばれ、実は新しい関係を築く妨げになる。

理想条件を並べるよりも、「自分がどんな時間を幸せと感じるか」を考えることが重要だ。

■チェックリスト:幸せの定義を再確認する5つの質問

  1. 一緒にいるとき、どんなときに安心できる?
  2. 相手に求める「誠実さ」とは、具体的に何を指す?
  3. 結婚生活で最も大切にしたいことは?
  4. 過去の結婚で、本当に辛かったことは何だった?
  5. 「理想の相手」ではなく「理想の関係」はどんなもの?

これらの質問に答えることで、「条件」ではなく「価値観」を基準に相手を見極められるようになる。

■婚活の罠②:「アプリ疲れ」による自己評価の低下

多くのバツイチ女性が、最初は前向きにアプリを始めるが、
数週間で「いいねが来ない」「返信がない」と落ち込み始める。

この状態が続くと、心理的に「自己肯定感の低下」が起こる。
自分を否定されたような気分になり、婚活そのものが嫌になる。

心理学的には、これは「認知的不協和」の一種。
「私は魅力的だと思いたい」という自己概念と、「誰からも選ばれない現実」とのギャップがストレスを生むのだ。

■改善法:小さな成功体験を積み上げる

たとえば、
・プロフィール写真を変える
・自己紹介文を100文字だけ書き直す
・3人にだけメッセージを送ってみる
といった“小さな行動”を設定する。

心理学的には、「行動のハードルを下げる」ことで脳が達成感を感じやすくなる。
この小さな成功が、次の行動へのモチベーションを生む。

■体験談②:マッチングから1年で再婚した真由美さんの転機

プロフィールを改善してから3か月後、真由美さんは3歳年下の男性・健二さんと出会う。
彼も離婚経験があり、共通の話題で自然と会話が弾んだ。

初デートでは、「お互いに失敗を経験してきたからこそ、次は穏やかに生きたいよね」と笑い合ったという。
この会話をきっかけに、2人は少しずつ距離を縮め、半年後には真剣交際へ。

真由美さんは言う。
「婚活って、“完璧な相手”を探すことじゃない。“安心できる時間”を見つけることなんだと思いました。」

そして出会いから1年後、2人は小さなレストランで再婚を報告した。
お互いの過去を受け入れたからこそ築けた“現実的な幸せ”だった。

■心理学的考察:「安全基地」としてのパートナーシップ

恋愛心理学の権威ジョン・ボウルビィによると、
人が安心して他者と関係を築くためには「安全基地」が必要だという。
これは、相手に対して「ありのままの自分を受け入れてもらえる」という感覚を指す。

バツイチ女性が婚活で成功するためには、相手に“完璧さ”を見せる必要はない。
むしろ、弱さや不安を自然に共有できる関係こそが、本当の安らぎをもたらす。

つまり、「無理して理想を演じない」ことが、最も効果的な婚活戦略なのだ。

■Q&A:バツイチ女性の婚活に関する質問集(前半)

Q1:離婚歴は最初から伝えるべき?

A:はい、初期段階で正直に伝えるのがベストです。
隠してもいずれわかることですし、誠実さが信頼につながります。

Q2:子どもがいる場合、相手に引かれませんか?

A:真剣に再婚を考える男性の多くは、子どもの存在も含めて考えてくれます。
「子どもも大切にしてくれる人を探しています」と自然に伝えることがポイントです。

Q3:年齢が高くても出会える?

A:出会えます。
40代以降の婚活では、若さよりも「穏やかさ」「落ち着き」「共感力」が魅力として評価されます。

後半では、婚活で起こりやすい「自己否定のスパイラル」や「男性心理の理解」、
そして「バツイチ女性が幸せをつかむための行動習慣」について詳しく解説します。

■婚活の罠③:「自己否定のスパイラル」にはまる心理

婚活を続けるうちに、「私には価値がないのかも」「どうせまた失敗するかも」と思ってしまうことがある。
これは、バツイチ女性に限らず、多くの婚活者が陥る“心理の罠”だ。

心理学的には「学習性無力感」と呼ばれる。
何度も失敗を経験することで、「どうせ頑張っても無駄だ」という感覚が無意識に刷り込まれてしまう現象である。

しかし、実際には「うまくいかなかった経験」は“失敗”ではなく“データ”にすぎない。
問題は、「なぜうまくいかなかったか」を分析せずに自分を責めてしまうことにある。

■対処法:自分への「言葉がけ」を変える

心理療法の一つに「セルフトーク修正法」がある。
これは、自分に対する言葉を意識的に変えることで、感情や行動を整える手法だ。

たとえば、

  • ×「私なんてもう遅い」→ ○「今の私だからこそ、落ち着いた関係が築ける」
  • ×「どうせうまくいかない」→ ○「今日はうまくいかなくても、次の経験に活かせる」
  • ×「また失敗した」→ ○「これで次は何を変えるべきか分かった」

このようなポジティブな再解釈を繰り返すことで、脳は“成功のイメージ”を形成し始める。
実際にこれを意識した真由美さんも、「自分に優しい言葉をかけるようになってから、人との会話が楽になった」と語っている。

■婚活の罠④:「男性心理」を誤解して距離を縮められない

多くのバツイチ女性が誤解しているのが、「男性は若い女性を求める」という思い込みだ。
確かに一部の男性はそうだが、再婚を真剣に考える男性ほど重視しているのは“年齢”ではなく“安定感”だ。

男性心理学の研究によると、男性が再婚相手に求める上位3つの要素は以下の通りである。

  1. 感情が安定している(ヒステリックにならない)
  2. 一緒にいて安心できる
  3. 相手の意見を尊重できる

つまり、外見よりも“精神的な余裕”こそが、再婚市場で最も大きな魅力となる。

■心理学的補足:安心感は「ミラーリング」で伝わる

会話中、相手の姿勢や話し方をさりげなく真似る行動を「ミラーリング」と呼ぶ。
これは、無意識に「この人とは波長が合う」と感じさせる心理効果がある。

たとえば、相手がゆっくり話すタイプなら、自分もペースを合わせて話す。
表情や頷きのタイミングを合わせるだけで、相手の好感度は自然に上がる。

■婚活の罠⑤:「焦りのアプローチ」でチャンスを逃す

バツイチ女性の多くが無意識にしてしまうのが、「最初から結婚を意識しすぎた会話」だ。
もちろん真剣なのは良いことだが、初期の段階では相手にプレッシャーを与えてしまう。

心理学的に、恋愛関係の信頼は「段階的親密性理論」に基づいて形成される。
これは、
①表面的交流 → ②価値観の共有 → ③感情の共有 → ④信頼の深化
という4段階で進むことを意味する。

多くの人が、②を飛ばして③や④に進もうとするため、関係が不自然になる。
焦らずに「価値観の共有」を重ねることが、長続きする関係の秘訣だ。

■具体例:自然に関係を深める会話テーマ

  • 「休日はどんな過ごし方をしてますか?」
  • 「最近ハマってることは?」
  • 「理想の休日ってどんな感じですか?」

こうした日常的な話題から価値観を探ることができる。
相手が「この人とは話していて楽しい」と感じた瞬間、関係は自然に深まっていく。

■成功への鍵:「再婚思考」を持たない

婚活中の女性がつい陥るのが、「再婚しなきゃ」という義務感だ。
しかし、心理学的に見ると“義務感”は恋愛の感情を抑制する。

人間は「自分の選択で行動している」と感じるときに、最も幸福度が高くなる(自己決定理論)。
つまり、「再婚しなければ」ではなく、「再婚したいと思える人に出会いたい」と意識を変えることが重要だ。

この“自由な選択”の感覚が、相手にも安心感を与える。
心理的な余裕を持つ人ほど魅力的に見えるのは、このためである。

■実践編:バツイチ女性が幸せをつかむための行動習慣

1. 「1日10分の自分時間」を確保する

婚活中は、相手の反応や結果に一喜一憂しやすい。
心を整えるために、1日10分だけ「何もしない時間」を作ろう。
スマホも見ず、深呼吸するだけでも心の疲れが軽くなる。

2. 「自分の魅力ノート」を作る

自分の長所を書き出すだけで、自己肯定感が回復する。
「笑顔が褒められた」「仕事で感謝された」など、小さなことでも良い。
心理学的には「自己承認トレーニング」と呼ばれ、継続することで婚活意欲が安定する。

3. 「週1回のアプリ休息日」を設ける

ずっとアプリを見続けていると、情報疲れで判断力が鈍る。
あえて“見ない日”を作ることで、気持ちをリセットできる。

4. 「期待しすぎず、感謝を増やす」

出会いの過程で、思い通りにならないことも多い。
しかし、「今日はメッセージをもらえた」「新しい人と話せた」と感謝を意識すると、幸福度が上がる。
ポジティブ心理学では、「感謝の習慣」がうつ症状の改善にも効果があるとされている。

■体験談③:焦らずに向き合った結果、自然な出会いが訪れた

46歳の亜紀さん(仮名)は、離婚後に5年間婚活を続けていた。
最初の頃は、条件に合う男性を必死に探していたが、どれもうまくいかなかった。

ある日、婚活仲間から「理想よりも波長の合う人を探してみたら?」と言われ、考え方を変える。
条件よりも「話が合う人」「笑いのツボが似ている人」にフォーカスし始めた。

その後、withで出会ったのが、同い年の誠さん。
初めてのメッセージからお互いのテンポが心地よく、2回目のデートで自然に手をつないだという。

「以前は“結婚したい人”を探していたけど、今は“一緒に笑える人”と出会えた。
それが結果的に再婚につながったんです。」

焦りを手放した瞬間、心に余裕が生まれ、素直な自分でいられるようになった。
この“自然体”こそが、婚活成功の最大の鍵である。

■Q&A:バツイチ女性の婚活に関する質問集(後半)

Q4:離婚理由を聞かれたら、どう答えればいい?

A:ネガティブな内容を正直に話す必要はありません。
「お互いの価値観が少しずつズレていった」と簡潔に伝えれば十分です。
過去よりも、「これからどうしたいか」を話す方が印象が良くなります。

Q5:デートで緊張してうまく話せません。

A:緊張は「うまく見せよう」とする意識から生まれます。
相手に好かれようとするのではなく、「相手を理解しよう」と意識を切り替えると、自然体になれます。

Q6:再婚相手に求める条件が多いと言われます。

A:条件が多いのは悪いことではありませんが、すべてを満たす人はいません。
「譲れない3つ」だけを残し、それ以外は柔軟に考えると出会いの幅が広がります。

Q7:離婚歴がある自分に自信を持つには?

A:離婚は失敗ではなく、“経験”です。
一度結婚を経験しているということは、誰かと深く関わった証。
過去を受け入れた人ほど、他者を思いやる力が強くなります。

■まとめ:バツイチ女性こそ、婚活で「本当の幸せ」を見つけられる

婚活でつまずくたびに、「もう無理かもしれない」と思うかもしれない。
しかし、心理学的に言えば、“諦めそうなときこそ変化の前兆”だ。

真由美さんや亜紀さんのように、焦らず、比較せず、自分のペースで歩むことで、
誰もが「心でつながる出会い」にたどり着ける。

バツイチという経験は、決してマイナスではない。
それは、愛することの難しさと尊さを知っているという“強み”でもある。

婚活のゴールは「結婚」ではなく、「自分らしく生きられる関係」を築くこと。
そのために必要なのは、過去を責めることでも、理想を追いすぎることでもない。
たったひとつ——「もう一度、誰かを信じてみる勇気」だ。

最後に

バツイチ女性が幸せをつかむために大切なのは、
「現実を受け入れながらも、希望を手放さないこと」。
過去がどうであれ、これからの人生を誰と過ごすかは、自分で選べる。

婚活は、苦しい時期もある。
でも、その過程で「本当の自分」と向き合えるのも、婚活の素晴らしさの一つだ。

どうか焦らず、比べず、自分のペースで。
あなたにも、きっと“安心できる人”が見つかるはずだ。

このコラムが気に入ったら
ぜひ「いいね!」をお願いします♪

みんなに役立つ情報をお届けします。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

あわせて読みたい関連コラム

掲載中のコラムを見る