アラフォー婚活の現場に長年付き添ってきた婚活カウンセラーとして、今回は「子ども希望あり/なし」で大きく変わる男女の心理、そして実際にあったリアルな失敗談を交えながら、感情むき出しで語っていきます。表面的な婚活本には載らない“現場の空気”を、ここでは包み隠さず伝えていきます。
アラフォー婚活で一番もめるのは「子ども」問題
アラフォー婚活では、「子ども希望あり」か「なし」かで、相手の反応やマッチング率が露骨に変わります。これは感覚的な話ではなく、現場で毎日相談を受けていると、驚くほどハッキリと傾向が見えてくるテーマです。
特に男性側は、プロフィールを読む段階から「子どもを希望しているかどうか」で判断する率が高く、年齢が1歳上がるごとにシビアさが増します。もちろん女性側も悩みます。「書いたほうがいいの? 書かないほうがいいの?」と毎日のように相談を受けます。
しかし、ここを曖昧にして婚活を始めると、ほぼ確実に泥沼になります。実際に泥沼に落ちた女性の失敗談を、後ほど詳しく紹介します。
男性の本音と心理学的背景:「希望なし」の重みと「希望あり」の現実
心理学でいうところの“未来投影”の問題があります。男性は女性以上に「家族像」への投影で選びやすいと言われています。つまり、結婚相手を選ぶときに、現実よりも“これからどうなるか”を強く意識するということです。
子ども希望ありの場合:男性の心理
- 自分の年齢的に焦っている
- 「子どもを持てる可能性があるか」を本能的に気にする
- 女性の健康状態や生活リズムにも目がいく
- 付き合いから結婚までのスピード感を重要視する
これは感情的に聞こえるかもしれませんが、実際に相談所の男性会員から聞くと、もっと率直です。「これ以上先延ばしにできない」「もう一度子どもを持ちたい」という熱量が強く、いい意味でも悪い意味でも“迷いが少ない”のが特徴です。
子ども希望なしの場合:男性の心理
- ゆったり恋愛したい
- 一緒にいて生活リズムが合うかを重視する
- 精神的な安らぎを優先
- 外見よりも「話しやすさ」「安心感」を求める
実は、子ども希望なしの男性は「結婚を急がない」タイプが多いのも特徴です。家庭をゼロから築くというより、「安心できるパートナーと穏やかに暮らしたい」というニーズのほうが強いのです。
【赤裸々すぎる失敗談①】子ども希望ありと書けずに“婚活迷子”になった42歳女性の話
相談所に来た女性(42歳)は、最初から「できれば子どもがほしい」という気持ちを持っていました。しかし、正直に書く勇気が出ず、プロフィールには子ども希望を曖昧にしたままでした。
結果どうなったか?
彼女に申し込んでくる男性の8割は、「子どもは考えていない」層。30代後半の男性からの申し込みはほぼゼロに近い状態になってしまいました。
それでも、「年齢を考えると、わがまま言えないし…」と曖昧にし続けた結果、3カ月目に運命の男性に出会います。彼は優しく、気遣いができ、会話も弾み、彼女が気にしていた外見も好みだった。
しかし、3回目のデートで言われた一言が、彼女の心をえぐりました。
「僕は子どもは絶対に望んでいません。むしろ子ども嫌いなんです。」
彼女はその場で泣きそうになりながら帰りました。自分の本音を最初に伝えなかった結果、3カ月も4カ月も無駄にしたわけです。そして、「どう伝えたらよかったのか」「もっと早く言っていれば」と激しく後悔。
このケースは珍しくありません。むしろ、毎月このような相談が来ます。
【赤裸々すぎる失敗談②】子ども希望ありの男性に“現実的な年齢”で見られてショックを受けた女性
別の43歳女性は、子どもを強く希望していました。プロフィールにも明確に書いたところ、30代後半〜40代前半の男性からの申し込みが増え、一見順調。
しかし、会ってみると、男性側の質問があまりにストレートすぎて傷ついたといいます。
- 「年齢的に難しくないですか?」
- 「検査とか受けていますか?」
- 「高齢出産についてどこまで理解してます?」
彼女は「まるで面接官に interrogated されているみたいだった」と泣きながら話していました。男性側は悪気はなかったのですが、“年齢的なリスク”を真剣に考えるあまり、言い方がストレートになりすぎたのです。
このケースも多く、心理学的には「選択バイアスによる焦燥」という現象が背景にあります。つまり、条件を絞れば絞るほど、残った候補への期待値が高くなり、相手に細かい確認をしがちになるという心理です。
アラフォー婚活×子ども問題は「話す順番」と「会話術」が9割
ここが今回一番伝えたいことです。子ども希望の話は、伝える順番と会話の“表現力”で、驚くほど結果が変わります。
会話術①:初回で言うべきか? 相談所の答えは「言う方が有利」
実は、初回デートで子どもの話をするのはタブーではありません。むしろ、アラフォー婚活では「話すのが遅いほどマッチングがこじれる」傾向があります。
もちろん言い方は重要です。
NG例:
「私、絶対に子どもがほしいんです。年齢がギリギリなので…。」
OK例:
「将来の家族像って、どんなイメージを持ってますか?」
「私は、可能なら子どもがいる家庭も素敵だなと思っています。」
相手が答えやすく、プレッシャーを与えず、こちらの気持ちも伝わる。この2点を同時に満たすことが大事です。
会話術②:重くならずに“自然に本音を伝える”心理トリック
人は「選択肢があると安心する」という心理(選択肢提示効果)があり、婚活にも応用可能です。
例えば、いきなり「子ども希望ありです」と言うのではなく、こう伝えるのが効果的です。
「お互いの将来像って話してみるとワクワクしますよね。私は、
・二人でゆったり暮らす未来
・子どもがいて賑やかな未来
どちらにも魅力を感じるタイプです。」
こう言うだけで、相手の警戒心は一気に下がります。
Q&A|アラフォー婚活で最も多い7つの相談
Q1:子ども希望ありにすると男性から敬遠されますか?
明確に書いたほうが、合う男性だけが残るため、結果的に効率が良くなります。曖昧にするとミスマッチが増え、時間だけが無駄になります。
Q2:初対面で子どもの話は重くないですか?
表現と順番を工夫すれば重くありません。むしろ早い段階で共有するほうが男性からの評価が高い傾向があります。
Q3:子どもを強く望む男性は「年齢」を気にしますか?
率直に言うと気にします。しかし、会話が合う・価値観が合う女性には年齢以上の魅力を感じる男性も多いです。
Q4:検査の話題はどこまで話すべき?
初期段階では不要。関係が深まってから「健康的に考えている」という前向きなスタンスで伝えましょう。
Q5:子ども希望なし女性の婚活は不利ですか?
むしろ有利なパターンもあります。40代・50代の男性の一部には「気持ちの安定」を最優先にする層が多いからです。
Q6:男性がストレートすぎて傷つきます…。どうすれば?
男性は“事実確認”のつもりで話していることが多いです。ダメージを受けた場合は、「その聞き方だと少し緊張してしまう」と優しく返せば改善されます。
Q7:子ども希望の違いが理由で破談になった…。再起できますか?
できます。むしろ価値観が明確になった分、次がうまくいく確率が上がります。方向性がブレない人ほど、短期間で成婚に近づきます。
ここまでのまとめ
アラフォー婚活で「子ども問題」は避けて通れません。しかし、正直に、丁寧に、適切なタイミングで会話に入れれば、むしろ強力な“相性フィルター”になります。
第2回では、さらに深い体験談、男性のリアルすぎる本音、そして「プロフィール文章の書き方」を詳しく紹介します。
【赤裸々すぎる体験談③】「子ども希望なし」を告白したら急に態度が変わった男性の本音
今回は、子ども希望“なし”のケースのリアルをお伝えします。
相談者の女性(44歳)は、仕事がとても充実しており、キャリアも収入も安定していました。そのため、人生設計的にも「子どもを強く望んでいない」という考えでした。
婚活アプリのプロフィールでは、子ども希望をあえて未選択にしていたため、男性からのアプローチは多く、毎週3件以上のデートができる状態。
しかし、デート3回目くらいで「実は子どもは希望していません」と伝えると、男性の反応が一変するケースが続いたのです。
ある40代後半の男性からは、こんなストレートな言葉を言われたそうです。
「え…じゃあ、正直言って、結婚する意味って何になるんですか?」
もちろん彼も悪気はなく、単純に「結婚=子ども」という価値観で育ってきただけです。
でも、この言葉は女性に突き刺さりました。そして彼女は、「私は結婚してはいけないのかもしれない…」と深く落ち込みました。
しかし、ここが心理学的ポイント。
男性の多くは、“子ども希望なし”と聞いた瞬間、「自分の役割がわからなくなる」という心理が働きます。
これは“役割喪失の不安”と呼ばれ、自分が家庭の中で何を提供できるかイメージしにくくなるのです。
つまり、子どもを望まない女性が悪いのではなく、男性側が自分の「存在意義」を探してしまうだけなんです。
ではどうするのが正解だったのか?
彼女の場合、「子ども希望なし」と言う前の“伏線会話”がまったくなかったのが原因でした。
改善例:
「私、家庭の形っていろいろあっていいと思うんです。
例えば、
・夫婦二人でゆったり旅行を楽しむ家庭
・ペット中心の癒しの家庭
・趣味を共有しながら生活を楽しむ家庭
そんなイメージにすごく惹かれます。」
この“ポジティブな家庭像”を伝えてから「だから私は子どもは考えていない」と続けるだけで、男性の受け取り方はまったく変わります。
男性にとって「家庭の幸せのイメージ」が明確であれば、子どもがいなくても安心するんです。
男性の本音を深掘り:アラフォー婚活での「希望あり/なし」のギャップ
心理ポイント①:男性は“役割”を求めている
男性は本能的に「家族を作る=自分の役割がある」と感じやすい生き物です。
そのため、子ども希望なしの女性に対して「自分は何を提供すれば?」と思ってしまうことがあります。
心理ポイント②:子ども希望あり女性に対する“期待と不安”が混在している
男性は、「子どもを持てるかどうか」について現実的に考えるため、年齢に敏感になります。
しかしその一方で、「この人となら幸せになれるかも」という直感も強く働きます。
つまり、論理と感情のバランスが極端になりやすいのです。
心理ポイント③:男性は「結婚後の生活のイメージ」が作れないと不安になる
子どもを望むかどうかにかかわらず、男性は先の見通しが立たないと躊躇します。
これは“未来予測不安”と呼ばれる心理で、男女ともに婚活で多く見られます。
だからこそ、女性側が「こんな生活をしたい」という未来像を話すと、男性の不安はガクッと減るのです。
実践テクニック:アラフォー婚活に効く「子ども問題の切り出し方」
テクニック①:初回デートでは“家族観”だけを軽く触れる
初回で子どもの話をガッツリしなくてもOK。ただし、以下の質問はしておきたいところ。
「結婚後の生活ってどんなイメージがありますか?」
これに対する相手の答えで、子ども希望あり/なしや価値観が大体見えてきます。
テクニック②:2回目デートで“方向性”を共有する
方向性とは、
・子どもへの考え方
・結婚後の生活サイクル
・家族との距離感
など。
ここで大きくズレていたら進めないし、合っていたら一気に成婚に近づきます。
テクニック③:言いづらい時は“未来の話”から入る
心理学でも「未来視点の会話」は相手を安心させる効果があります。
例えば、
「将来こんな家に住みたい」
「休日はこんな風に過ごしたい」
「旅行は年に何回行きたい」
こんな話からスムーズに“子ども”の話題につなげられます。
【赤裸々すぎる体験談④】男性の“地雷質問”に泣いてしまった45歳女性の話
45歳の女性は、婚活中に何度も心が折れかけていました。
理由は、男性からの「年齢」や「子ども」に関するデリカシーのない言葉。
特に印象的だったのは、デート2回目にこんなことを言われたときでした。
「45歳でも子ども産めるって聞いたけど、実際どうなんですか?」
彼女は怒るよりも先に涙がこぼれたと言います。
気遣いがない、というか、人間としてどうなんだ…というレベルですよね。
ただし、この男性も悪意があったわけではなく、“情報をそのままぶつけてしまうタイプ”。
婚活現場ではとても多いパターンです。
どう対処すべきだったのか?
正解は「感情+事実で返す」こと。
例:
「その話題を急に振られると少しびっくりしてしまいます。でも、将来について考えているのは素敵だと思います。」
こう返すと、男性の態度は案外すぐに改善し、関係が深まるケースもあります。
プロフィール文の書き方:子ども希望あり/なしの最適表現
プロフィールは、男性が最初に“フィルター”をかける場所。
ここで誤解を招くと、その後のすべてがズレていきます。
子ども希望ありの場合の書き方
NG例:
「絶対に子どもがほしいです。」
これは男性にプレッシャーが強すぎます。
OK例:
「可能であれば、子どもがいる家庭も素敵だと思っています。
でも何より、安心できるパートナーと穏やかな家庭を築きたいです。」
子ども希望なしの場合の書き方
NG例:
「子どもは不要です。」
強すぎて、男性が引きます。
OK例:
「夫婦二人の暮らしや、趣味を楽しむような家庭に魅力を感じています。」
これだけで印象は180度違います。
まとめ:アラフォー婚活は“希望の明確化”で幸せのスピードが変わる
アラフォー婚活における「子ども希望あり/なし」は、単なる条件ではなく、人生観そのもの。
だからこそ、相手に配慮しつつ、正直に、明るい言葉で伝えることが成功のポイントになります。
今回の前後編では、子ども問題に悩む女性が多いからこそ、現場で見てきた本音と心理とテクニックをすべてお伝えしました。
あなたの婚活がスムーズに進み、価値観の合うパートナーと出会えることを心から願っています。