こんにちは、婚活カウンセラーの真紀です。この記事では、私が10年以上アラフォー女性の婚活をサポートしてきた経験と、実際の相談者から寄せられた“赤裸々な体験談”をもとに、リアルな婚活事情をお伝えします。
最近の婚活は、リアルな場よりもオンライン婚活が主流です。「出会いがない」と嘆く前に、まずは現実を知ることが重要。アラフォー婚活は戦略と心理理解がすべてと言っても過言ではありません。
アラフォー婚活の現実――年齢の壁は存在するのか?
まず、結論をハッキリ言います。年齢の壁はある。けれど克服はできる。
婚活現場にいると、周囲が優しい言葉で包んでくれない“リアル”が見えてきます。男性側の本音、女性側の焦り、そしてプロフィールの見せ方ひとつで変わる評価。これらすべてがアラフォー婚活の成功と失敗を左右します。
よくあるのは、
- 「年齢で弾かれるのでは?」という不安
- 「若い子に勝てない」という思い込み
- 「相手の条件が譲れない」という高望み
この3つが絡み合い、婚活の停滞を引き起こします。
心理学的に見る“高望み問題”
心理学では、自分の価値を無意識に「過去のモテ期」や「過去の恋愛経験」に基づいて判断してしまうことがあります。これをアンカリング効果といいます。
つまり、若い頃の感覚が“基準”になってしまい、現実とのズレが生じるのです。
40代の女性が陥りがちなのが、
「自分もこのくらいの男性と釣り合うはず」
という思い込み。
しかし、婚活市場の評価軸は残念ながら“現実的”で、“年齢”と“結婚への意欲”が大きな要素を占めます。このギャップを理解しないまま活動を続ければ、疲労と失敗が積み重なるのは当然です。
【体験談】45歳の由紀さん――マッチングしないのは年齢のせいじゃなかった
ここからは、私が実際にサポートした方の体験談を紹介します(本人了承済・匿名)。
45歳の由紀さん。年収500万、見た目も清潔感があり、趣味も豊富。プロフィールも丁寧に書き込んでいるのに、なぜか成果が出ませんでした。
「年齢がネックなんでしょうか?」
と相談されましたが、私は彼女のプロフィールを見てすぐに原因が分かりました。
原因① 相手の条件が細かすぎる
・年収600万以上
・初婚
・同年代
・見た目は普通以上
・ギャンブルしない
・親との同居なし
・趣味が合う
…これでは男性は寄りつきません。
さらに、メッセージの内容にも問題がありました。
原因② 会話術が「面接風」になっていた
やりとりを見せていただくと、
「休日はいつも何をされていますか?」
「お仕事は忙しいですか?」
「結婚後の家事分担はどのように考えていますか?」
といった、まるで入社面接のような質問が並んでいたのです。
心理学的には、これは防衛的コミュニケーションと呼ばれ、失敗の典型例。相手に「責められている」「条件をチェックされている」と感じさせてしまいます。
改善後――驚くほどマッチングが増えた
私は彼女に、以下のような“柔らかい会話術”を提案しました。
- 質問は深堀りせず、まずは共感
- 相手の言葉を短くオウム返しして心理的距離を縮める
- プロフィールには“人柄”を強調する
すると、1ヶ月でマッチング率は3倍に。実際に交際に進んだお相手も現れました。
年齢の壁よりも、「話し方」と「条件のゆるめ方」が成功を左右した例です。
アラフォー婚活で成功するための3つの戦略
戦略① 条件の“必須”と“希望”を分ける
婚活が長期化する人ほど、条件が多い傾向にあります。
しかし、実際に結婚生活に本当に必要なのはごく少数です。
例えば、
- 経済的に無理のない生活ができるか(年収ではなく“生活レベル”)
- 価値観が大きくズレていないか
- 一緒に居て安心できるか
これらが揃っていれば、年収や見た目などは「希望」にしても結果はついてきます。
戦略② 婚活市場における“自分の強み”を把握する
アラフォー女性は経験値が高く、精神的に安定している方が多いです。これをプロフィールで完全に表現できている人は意外と少ないのです。
・仕事での経験
・趣味の深さ
・生活力
・コミュニケーション能力
・落ち着き
・感情の安定度
若い女性にはない“魅力”を言語化することで、マッチング率が劇的に上がります。
戦略③ 初期メッセージで“結婚の重さ”を出さない
アラフォー婚活でありがちな失敗は、最初から「結婚への真剣度」を見極めようとしすぎること。
ですが、男性は重さを感じると逃げます。心理学的には逆効果の真理:リアクタンスが働くためです。
初期段階では、
- 興味・関心ベースの会話
- 趣味の話
- 相手の生活サイクルへの共感
このあたりを中心にするとスムーズに関係が築けます。
アラフォー婚活Q&A(前半)
Q1. 年齢で弾かれている気がします。どうすれば突破できますか?
A. 年齢は確実にフィルターの一つですが、突破は可能です。
プロフィール写真、会話の柔らかさ、条件の見直し。この3つを最適化するだけで、見られ方は大きく変わります。
Q2. メッセージが続きません。会話術に自信がありません。
A. 会話を続けるコツは「質問ではなく、共感をベースにする」こと。
質問攻めになると相手は疲れます。
相手の言葉の一部を拾って、軽く広げるだけで大丈夫。「それ分かります」「私も似た経験があります」—この一言が効きます。
Q3. 相手に求める条件を下げるのは負けた気がします…。
A. 条件を緩めることは“妥協”ではなく、“現実的な戦略変更”です。
結婚生活は条件より相性と生活感覚が重要。
条件を少し緩めただけで、驚くほど選択肢は広がります。
アラフォー婚活Q&A(後半)
Q4. 若い女性に勝てない気がして自信がありません。
A. そもそも“勝ち負け”で考えてしまうと、婚活は疲弊します。
心理学的に、人は「比較ストレス」に晒されると判断力が鈍り、自己肯定感も下がります。
アラフォーの強みは経験値、落ち着き、生活力。若い女性とは土俵が違うので、比べる必要はありません。
特にオンライン婚活では、文章力や気遣いのあるメッセージが強い武器になります。
「大人の余裕」は武器になるのです。
Q5. マッチングしてもデートにつながりません。原因は何ですか?
A. あるあるの原因は3つあります。
- 初期メッセージが盛り上がらない
- 自分を出しすぎる or 出さなすぎる
- デートの提案タイミングが遅い
特に多いのが「慎重になりすぎてタイミングを逃す」パターン。
男性側が「脈なし?」と勘違いすると、デート提案が止まります。
メッセージが5〜7往復したら、軽くランチやお茶に誘うのがベストです。
Q6. 結婚を焦って相手をすぐ好きになってしまいます。
A. 心理学では、焦りからくる恋愛を「欠乏バイアス」と呼びます。
“早く決めなきゃ”という焦りが、正常な判断を歪めてしまうのです。
焦りを抑えるには、結婚相手を見る基準を「条件」ではなく、
- 安心感
- 会話のテンポ
- 沈黙の心地よさ
という“関係性の質”に置くことが大切です。
Q7. 会話が弾まないのですが、何から話せばいいですか?
A. 具体的な会話術を紹介します。アラフォー婚活では、ここが勝敗を分けます。
① 相手の発言を「3つの方向」に広げる
- 事実:どんな場所?どんな頻度?
- 感情:どう感じた?何が好き?
- 未来:また行きたい?次はどうしたい?
② 「分かる〜!」の共感ワードを多用する
人は共感されると一気に心を開きます。初対面ほど効果が大きいです。
③ 無理に“面白い話”をしようとしない
婚活メッセージは、面白さより安心感が重要。
特にアラフォー男性は「穏やか」「話しやすい」を求める傾向が強いです。
【体験談】42歳・美咲さんの逆転ストーリー
最後にもう一つ、印象的だった成功体験を紹介します。
42歳の美咲さんは、婚活アプリで1年以上成果が出ず、完全に自信を失っていました。
プロフィール写真はきれいなのに、なぜかメッセージが続かない。
原因は、彼女自身がまったく気づいていなかったところにありました。
原因:メッセージの“温度”が低い
美咲さんのメッセージには、こんな傾向がありました。
- 返信が短い(「そうなんですね」「分かりました」など)
- 質問がないので会話が止まる
- 写真やプロフィールを褒めない
一言で言うと、「興味がないように見える」状態でした。
改善:感情ワードを挟み、相手を肯定する
私が提案したのは、たった3つ。
- 文章に「嬉しい」「楽しみ」「いいですね」を入れる
- 相手のプロフィールのどこか1点を褒める
- 共感ベースの文章を心がける
するとわずか2週間で、デートに繋がる確率が一気に上昇。
最終的に出会ったのは、優しくて誠実な45歳の男性でした。
「こんなに会話って大事なんですね」
美咲さんは、そう言って笑っていました。
婚活は、“特別な人”になる必要はありません。
相手に「話しやすい」と思ってもらえるだけで十分なのです。
アラフォー婚活で本当に大事なのは「現実を見る勇気」
アラフォー婚活の成功者に共通するのは、
- 現実を見て戦略を変えられる
- 会話の工夫を惜しまない
- 条件ではなく“人”を見られる
という3つの姿勢です。
逆に、婚活が長引く人の特徴は、
- 条件に固執する
- 年齢のせいにする
- 相手の言葉の裏を読みすぎる
この3つを捨てるだけで、婚活は確実に変わります。
まとめ:アラフォー婚活は“遅い”のではなく、“戦略次第で変わる”
年齢の壁を越える方法はたくさんあります。
むしろ、40代だからこそ魅力を感じてくれる人は必ずいます。
私はこれまで400人以上のアラフォー女性を見てきましたが、
「もう遅いんでしょうか…」と言っていた人が結婚した例を何度も何度も見ています。
もし今、
- 自信を失っている
- 会話が続かない
- 婚活疲れしている
そんな状態なら、今回紹介した
会話術・心理学的視点・条件の見直しをぜひ一つずつ取り入れてみてください。
婚活は“量より質”。
そして、アラフォー婚活は“焦らず、でも止まらず”が合言葉です。
あなたの婚活が、今日から少しでも前に進みますように。
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