こんにちは。アラフォー婚活を現場で長年サポートしてきた婚活カウンセラーです。この記事では、バツイチ・シングルマザーの方が婚活サイトを使って再婚を目指す際に「どうして失敗するのか」「どうすれば成功に近づくのか」を、心理学的な視点と、かなり赤裸々なリアル体験談を混ぜながら徹底的に掘り下げます。
特に、アラフォー婚活で起こりやすい会話のすれ違い・高望みの勘違い・心のブレーキなどは、雑誌やテレビが語るような綺麗事では語りきれません。
ここでは、実際にシングルマザーとして婚活に挑んだ女性の体験談をベースに、「婚活サイトで再婚を目指す前に知っておいて損はない現実」を丁寧に書いていきます。
【序章】アラフォー婚活が「想像以上に疲れる」理由
アラフォーで婚活を始めた多くの方が口を揃えて言うのが、
「ここまで気力を使うとは思わなかった」
というもの。
リアルの出会いが減り、婚活サイトやアプリが主流になった今、プロフィール作成・メッセージ・会話術・デートの段取り…と、やることが何倍にも増えています。
特にシングルマザーの場合、仕事・家事・育児の合間を縫って婚活するため、エネルギーの消耗が激しく、メンタルがすり減りやすいのです。
しかし、心理学的に見ると、疲れの正体は単純な作業量ではありません。実は、
「自分の価値を他人にジャッジされ続けている」
という緊張感が、無意識に心を heavy にしているのです。
そしてその緊張が、会話のミス、思い込み、高望みの暴走、そして自信喪失へとつながります。
【体験談】アラフォー・シングルマザーAさん（42歳）の婚活サイトでの赤裸々な失敗談
まずは、実際に相談に来られたAさんの「やらかし体験」を赤裸々に紹介します。
Aさんは離婚後、8歳の娘さんを育てながらフルタイムで働き、2年ほど前から婚活サイトを利用し始めました。
●失敗談1：好条件の男性にだけ集中アプローチしてしまう
Aさんは、年収600万以上・子ども好き・家事に理解がある・見た目も爽やか…という、いわゆる「条件が揃った男性」にだけ気を取られ、同じようなタイプの男性へばかりアプローチしていました。
しかし返事はほぼ来ないか、途中でフェードアウト。
Aさん曰く、
「私もそれなりに努力してるし、全然釣り合わないとは思ってなかったんです。逆に、私より少し年上の男性から来るメッセージは、『なんでこの人から？』と感じてしまって…」
心理学的に見ると、これは自己評価のバイアスと呼ばれるもの。
人は、自分が見ている自分の姿を“基準”にしてしまうため、他人がどう評価するかを客観的に見れなくなる傾向があります。
婚活ではこれが特に顕著で、年齢・容姿・子どもあり・生活背景など、複数の条件が絡み合うため、自己評価がズレるほどマッチング率が急激に落ちます。
●失敗談2：会話術が「自分語り」に偏っていると言われた
メッセージで盛り上がっていた男性と数回デートした際、突然連絡が途絶えたことがありました。
Aさんは思い切って理由を聞いたところ、意外な答えが返ってきました。
「話してると、ずっと元旦那さんとのことや仕事の愚痴ばかりで…正直、僕が入る隙がなかったんです」
この時Aさんはショックを受けたと同時に、
「確かに、話しながら『この人に分かってほしい』って気持ちが強すぎたかもしれません」
と、涙ながらに語ってくれました。
これは、シングルマザー婚活でとてもよくある心理的現象です。
特に強いストレスや過去のトラウマが残っていると、無意識に“自分の苦しさを理解してほしい”という欲求が前面に出てしまいます。
しかし婚活初期の段階では、相手はそこまで深く踏み込む準備ができていません。結果、重く感じられ、距離を置かれてしまうのです。
●失敗談3：相手の言葉を“悪い方向”に誤解してしまう
ある男性が言った「お子さんとの生活リズムってどうなってますか？」という質問に対し、Aさんは、
「え、子どもがいるのがそんなにネックなんだ…」
と落ち込んでしまいました。
しかし実際には、その男性は単に「デートの頻度をどう調整すればいいか聞きたかっただけ」だったのです。
心理学ではこれを認知のゆがみと呼びます。
過去に傷ついた経験があるほど、相手の言葉を悪い方向に解釈しやすくなるのです。
この誤解グセは婚活を大きく邪魔します。
婚活サイトで再婚を目指す前に知っておくべき“心理の落とし穴”
●落とし穴1：自己評価が上がりすぎる or 下がりすぎる
婚活サイトは、プロフィールを閲覧されたり「いいね」が来たりすることで、一時的に自己評価が上がることがあります。
しかし逆に、いいねが少なかったり、メッセージが返ってこないと、急激に自信を失います。
この上下の激しさが、判断力を鈍らせてしまうのです。
●落とし穴2：「普通の人でいい」という言葉に隠された“高望み”
相談を受けていると、9割の人が言います。
「普通の人でいいんです」
しかしこの“普通”は、実はかなり抽象的で、基準が高くなりがち。
相手に要求するポイントを整理していくと、
- 年収500万↑
- 子どもに理解
- 家事参加
- 精神的に安定
- 穏やかで優しい
- 容姿は不潔でなければOK（ただし実際は爽やか系を希望）
となり、実際には「普通」ではなく「かなりレア」な条件になっていることが多いのです。
実践できる“アラフォー婚活の会話術” ― 心理学ベースで改善するコツ
ここからは、実際に現場で成果を出してきた「会話術の改善ポイント」を紹介します。
●会話術1：自分語りは「3割以内」に抑える
心理学の研究では、初対面の段階では、話す割合が多い方が“相手を見ていない”と判断されがちです。
特に婚活では、男性側も慎重になっているため、重い話題が多いと即撤退されます。
目安は、
自分：相手＝3：7
これだけで印象が大きく変わります。
●会話術2：過去の話をする時は「事実」だけをコンパクトに
離婚理由や過去のトラブルは、初期の段階では細かく話す必要はありません。
・ざっくりと背景だけ話す
・感情の吐露は後半に回す
・「こんな経験をしたから、今はこういう価値観になった」と未来向きで締める
これだけで“重さ”が激減します。
●会話術3：質問への回答はポジティブワードを添える
例）
男性「お子さんとの生活リズムってどうですか？」
→ 良くない例「忙しいし、いつもバタバタです」
→ 良い例「忙しいけれど、慣れてきたので工夫すればデートの時間は作れそうです」
この「プラスの一言」がものすごく効きます。
Q&A（第1回：ここでは3問掲載／続きは次回）
Q1：子どもがいると、本当に不利なんですか？
確かに“条件だけ”を見る人には不利に映ることがあります。しかし婚活サイトのデータでは、再婚希望男性の約4割が「相手に子どもがいても構わない」と回答しています。ポイントは「誠実で生活が整っている」と見えるかどうか。会話やプロフィールの書き方で印象は大きく変わります。
Q2：年収・学歴・容姿などで相手を選ぶのは悪いですか？
悪くはありません。ただし「本当に必要な条件なのか」「不安を埋めるための条件になっていないか」を見極める必要があります。心理学的には、不安が強いほど“条件に逃げる”傾向があります。
Q3：会話が続きません。どうすれば自然に話ができる？
会話が続かない人の多くは、自分が話すことに必死で、相手の言葉を“拾うクセ”が弱い場合が多いです。会話の基本は「相手の言葉の最後の3〜5語を繰り返して質問する」。これを使うだけで、驚くほど会話が自然に続きます。
――第1回はここまで。次回（第2回）では、さらに深い体験談、具体的な成功戦略、残りのQ&Aを掲載します。
【第2回】ここからが本番 ― アラフォー婚活を成功に導く“現実と向き合う力”
第1回では、バツイチ・シングルマザーのアラフォー婚活で起きやすい失敗談や、心理学的な落とし穴を紹介しました。ここからは、さらに深く踏み込みます。
アラフォーで再婚を目指す時に最も大切なのは、「現実と理想をどう調整するか」です。
厳しいようですが、再婚を望むアラフォー女性の多くが、最初はこの“調整”に失敗します。
そして失敗すればするほど、心の中に、
「私はもう、誰からも必要とされないのでは…」
という恐れが蓄積されていきます。
しかし実際には、現場では何度も“逆転の成功例”を見ています。
その違いは、魔法のテクニックではありません。
むしろ、
・会話術の改善
・現実を冷静に見る目
・自己肯定感の調整
・相手目線の理解
という、落ち着いた婚活の積み重ねが、最終的に大きな差を生みます。
【体験談：続編】Aさん（42歳）の“再婚への転機”
前回紹介したAさんは、婚活サイトで苦戦し、フェードアウトの連続で心が折れかけていました。
しかし、あるタイミングで状況が大きく変わります。
●転機1：自己評価を調整したら、返信率が急上昇
最初に行ったのは、プロフィールの大幅な見直しです。
特に以下の3点を修正しました。
- 写真を「生活感がない清潔感」のあるものに変更
- 求める条件を「人柄」中心に簡潔にまとめる
- 自分語りを減らし、未来志向のメッセージを増やす
その結果、なんとメッセージ返信率が約3倍に。
Aさんは驚きながらこう話しました。
「条件って、相手を狭めるだけじゃなく、自分の可能性も狭めていたんですね…」
●転機2：会話術の改善で、デートでの印象が激変
Aさんには、「自分語りが多い」と男性に言われた苦い経験があります。
そこで実践したのが、シンプルだけど効果抜群のテクニック。
- 相手の発言の最後の3〜5語を繰り返す
- 質問を2つ連続で投げない
- ネガティブ話題には“未来向きワード”を添える
この3つを意識しただけで、男性側からの「また会いたい」の連絡が一気に増えました。
心理学では、相手の言葉を「受容・反射」する行為は、信頼形成に最も効果があると言われています。
実際に現場でも、成功する女性は皆この“聞く力”を身につけています。
●転機3：誤解クセを直したら、距離が縮まるスピードが加速
Aさんは以前、男性の質問を「否定」や「遠回しの拒絶」と解釈してしまいがちでした。
しかしAさん自身がこう気づきました。
「あ、私、嫌われたくない気持ちが強すぎて、逆に相手の言葉をゆがめて受け取ってたんだ…」
そこで、誤解しそうになったら次のフレーズを心の中で唱えるようにしました。
「この人は、私を否定するために言ってるんじゃない」
このワンクッションが、会話の雰囲気を一気に柔らかくしました。
その後、Aさんはサイトで出会った男性とゆっくり距離を縮め、半年後に交際へと進展。
現在も穏やかなお付き合いを続けています。
成功した女性が必ずやっている“婚活サイトの活用術”
●ポイント1：最初から「理想の相手像」を固めない
婚活初期はどうしても理想を固めがちですが、実際は「話してみたら全然アリ」なケースがとても多いです。
プロフィール上の条件は、あくまでフィルタリング。
本当の相性は、会話のテンポ・価値観・安心感で決まります。
●ポイント2：返事が遅い男性をすぐ切らない
アラフォー男性の多くは仕事が繁忙期、育児と両立している人も増えています。
返信の速度＝本気度
ではありません。
むしろ誠実な男性ほど、丁寧に返したいと考え、急いで返さないことがあります。
●ポイント3：1人だけに絞らない
婚活サイトでは、同時並行は必須です。
相手も複数人とやり取りしています。
逆に1人に絞ると、依存的な行動や重いアプローチにつながりやすく、結果的に距離を置かれることがあります。
さらに深い“心理学×婚活”の実践方法
●自己肯定感の整え方：毎日1分でできる簡単ワーク
アラフォー婚活で多いのが、
「自分に価値がないのでは？」
という不安。
これを改善するには、次のワークが有効です。
1日1回、今日できた“小さな成功”を3つ書き出す
例：
- 朝きちんと起きられた
- 仕事で小さなミスを回避できた
- 子どもに優しく声をかけられた
これを続けると、“自分はできている”という感覚が積み重なり、婚活でのブレが減ります。
●不安に支配されないための思考法：ラベリング
「どうせ私なんて…」という思考は、婚活の大敵です。
心理学の“ラベリング”では、湧き上がった感情に名前をつけて客観視します。
例：
「今のこれは“恐れ”だな」
「これは“傷つきたくない気持ち”が出てるな」
こうすると、感情の暴走が抑えられ、冷静な判断ができるようになります。
Q&A（第2回・残りの質問）
Q4：シングルマザーだと、結婚を焦っていると思われませんか？
むしろアラフォー女性の多くは「慎重」だと思われています。焦っている印象を与えるのは、返事を急かす・ネガティブに反応する・距離の詰め方が早すぎるといった行動が原因。落ち着いたペースでコミュニケーションを取れば、焦りのイメージは自然に消えます。
Q5：男性からの“フェードアウト”がつらい。どう受け止めれば？
フェードアウトは、婚活では“日常レベルの現象”です。あなたが悪いわけではなく、単に「優先順位の違い」や「タイミングの問題」であることがほとんどです。落ち込む必要はありません。むしろ、合わない相手が早めに離れてくれたと考えた方が良いです。
Q6：離婚理由はどこまで話すべき？
初期は事実を淡々と。感情を乗せるのは深い関係になってから。
ポイントは「学びを語る」ことです。
例：「前の結婚では、コミュニケーションの取り方にズレがあって…今はお互いに話し合える関係を大切にしたいと思っています」
Q7：子どもと相手の相性はいつ確認すればいい？
早すぎる段階で会わせるのは双方に負担が大きいです。
おすすめは「交際が安定し、将来をお互いに意識し始めたタイミング」。
目安は付き合って3〜6ヶ月ほど。
子どもも相手も、心理的な準備が整ってからの方がうまくいきます。
Q8：婚活サイトで成功した人の“共通点”は？
現場で見ている限り、成功者には必ず次の共通点があります。
- 理想と現実の調整が上手い
- 聞く力が強い
- 感情をコントロールできる
- 相手のペースを尊重する
- 急に相手を責めない
- 同時並行しているが誠実さは失わない
そして何より、「自分を諦めない」。
この姿勢が、結果的に好縁を引き寄せます。
【まとめ】アラフォー・バツイチ・シングルマザーの婚活は“戦略”で決まる
ここまでかなり赤裸々に、アラフォーの婚活の現実と改善ポイントを書いてきました。
シングルマザーだから不利、アラフォーだから難しい——そうした言葉に押しつぶされないでください。
現場を見ていると、再婚に成功する女性は確実にいます。
大切なのは、
- 感情に振り回されない
- 会話術を整える
- 自己肯定感を保つ
- 相手の立場を理解する
- 現実と理想を調整する
この5つを“丁寧に積み重ねること”。
華やかなテクニックより、地に足のついた戦略こそ、アラフォー婚活の最強の武器です。
あなたの未来には、まだまだ可能性があります。
焦らず、自分を大切にしながら、前に進んでください。