「ペアーズを始めて半年、マッチングはするのに結局続かない」「最初は楽しかったけど、最近はもう疲れてきた」──そんな声をよく聞きます。婚活アプリ、特にペアーズのような大手マッチングアプリを使っている人なら、一度は感じたことがある“婚活疲れ”。
この記事では、ペアーズでの婚活に疲れてしまった人が心を整え、再び前向きに活動できるようになるための「マインドセット」を中心にお伝えします。心理学的な観点やリアルな体験談を交えながら、現実的で効果的な考え方を解説します。
1. 婚活疲れとは?なぜペアーズで心が疲弊するのか
婚活疲れとは、理想の相手を探す過程で心身が消耗し、モチベーションが低下してしまう状態を指します。特にペアーズのように「出会いのチャンスが多い」アプリでは、心理的に疲れやすい構造があります。
① 出会いの数が多すぎて比較疲れする
ペアーズではプロフィールを見れば、何千人もの異性を閲覧できます。一見チャンスが広がるように感じますが、実際は“選び疲れ”を起こしやすいのです。心理学ではこれを「選択肢過多のパラドックス」と呼びます。選択肢が多すぎると、どれを選んでも後悔が生まれやすく、満足度が下がる傾向があります。
② メッセージのやり取りに消耗する
マッチング後のメッセージでは、相手のテンションや返信スピード、言葉遣いなどに一喜一憂しがちです。実際には相手も複数人とやり取りしている場合が多く、「私だけ特別じゃないのかも」と感じてしまうことも。
③ 会うまでの期待と現実のギャップ
写真やプロフィールで想像していた人物像と、実際に会った相手の印象が違う──これは多くの人が経験する現象です。オンライン婚活では、理想の自分を演出しやすいため、現実とのギャップがストレスの原因になります。
2. 婚活疲れが起きやすい人の特徴
心理学的に見ると、婚活疲れしやすい人にはある共通点があります。ここでは3つの特徴を挙げます。
① 完璧主義タイプ
「理想の条件が全部揃っていないと意味がない」「自分も完璧に見られなければ」と考えるタイプの人は、相手選びやメッセージの一言一言にも神経を使い、結果的に疲れてしまいます。婚活では「完璧」より「相性」が重要です。
② 承認欲求が強いタイプ
「いいね!」の数やマッチング率に一喜一憂してしまう人も疲れやすい傾向にあります。ペアーズは数値が可視化されるため、つい比較してしまうのです。しかし、いいね数は人気の指標ではあっても、幸せな結婚の確率とは無関係です。
③ 過去の恋愛で傷ついた経験を引きずっているタイプ
「もう裏切られたくない」「また傷つくのが怖い」という心理があると、自然と相手を疑う姿勢になります。防御反応としての慎重さは大切ですが、それが強すぎると、相手との信頼関係が築けなくなります。
3. ペアーズ婚活で「疲れ」を感じたときにやるべき3つのこと
① 一度アプリを休む勇気を持つ
「やめたら出会いがなくなる」と焦る気持ちはわかりますが、疲れた状態では良い判断ができません。心理学的にも、脳がストレス状態にあると人はネガティブな情報を優先的に認識する傾向があります。結果的に「やっぱりいい人いない」という結論に陥ってしまうのです。
1〜2週間だけでもアプリを休み、自分の感情を整理してみましょう。アプリを開かないことで、客観的に自分の婚活スタイルを見直す時間が生まれます。
② 「出会えない理由」を相手ではなく自分の行動にフォーカスする
「良い人がいない」「みんな軽い」と相手を責めるだけでは現状は変わりません。プロフィール写真、自己紹介文、メッセージのトーンなど、自分が相手にどう映っているかを見直すことが重要です。
たとえば心理学では「自己呈示理論」といって、人は他者に自分をどう見せるかをコントロールする傾向があります。しかし、婚活では演じすぎると不自然になります。自然体で自分を見せることこそが、信頼関係を築く第一歩です。
③ 「期待の基準」をリセットする
婚活で疲れる最大の原因は、「理想」と「現実」のギャップです。特にペアーズのように出会いが多い環境では、「もっといい人がいるかも」と思ってしまいがち。これは「選択の幻想」と呼ばれる心理現象です。
理想の条件を一度すべて書き出し、「絶対に譲れない条件」と「実は譲れる条件」に分けてみましょう。自分の中の優先順位を整理することで、マッチング相手を見る目が変わります。
4. 体験談:ペアーズ婚活で心が折れかけた女性たち
体験談① 35歳・看護師Aさん
「ペアーズを始めた当初はすごく楽しかったです。毎日のようにいいねが来て、会話も弾む人が多かった。でも、何人か会ってもうまくいかず、だんだん疲れてしまいました。そんなとき、友人に『いったん休んで、自分のペースを戻したら?』と言われて、アプリを2週間休んだんです。そうしたら気持ちがリセットされて、再開後に出会った人と自然に付き合えました。」
体験談② 38歳・会社員Bさん
「年齢的に焦りもあって、毎日何人にもメッセージを送っていました。でも返事が来ないと落ち込むし、続いてもすぐフェードアウトされて…。『もう疲れた』と何度も思いました。心理カウンセラーの本を読んで、自分が“完璧な結婚像”に縛られていたことに気づきました。条件じゃなく“心地よさ”を優先したら、穏やかな人と出会えたんです。」
体験談③ 40歳・事務職Cさん
「ペアーズで3ヶ月間、10人以上と会ってもピンとくる人がいませんでした。プロフィールも写真も一生懸命工夫したのに…。でも、婚活コーチのアドバイスで“自分を良く見せようとしすぎていた”と気づきました。写真を自然体に変えたら、今の彼と出会いました。」
5. 婚活疲れを防ぐ「3つのマインドセット」
① 「縁はタイミング」と信じる
婚活は努力も必要ですが、最終的には「タイミング」の要素も大きいです。焦ってもうまくいかないときは、まだあなたの準備が整っていないサインかもしれません。焦るよりも、自分の感情を整える時間を大切にしましょう。
② 「自分を選ぶ人」を探すより、「自分が選びたい人」を探す
「どうすれば選ばれるか」ばかりを考えると、自分を見失います。大切なのは「自分が誰と一緒にいたいか」を軸にすること。恋愛心理学では、自分の価値観に基づいた選択をする人の方が、長期的な関係満足度が高いと言われています。
③ 「今の自分でも幸せになれる」と信じる
婚活が長引くと「私には魅力がないのかも」と思いがちですが、それは思い込みです。心理学では「自己効力感(セルフエフィカシー)」という概念があり、自分を信じる力が強い人ほど結果も良くなることが示されています。
ここまでで、婚活疲れの原因と、そこから立ち直るためのマインドセットをお伝えしました。
次回(第2回)は、より具体的に「実践的な回復法」「ペアーズで成果を出すための現実的戦略」そして「読者からのQ&A」を交えながら、婚活を楽しむためのステップを紹介します。
6. 婚活疲れから立ち直るための実践的ステップ
ここからは、心理的なリセットだけでなく、実際に行動として取り入れられる「婚活疲れ回復法」を紹介します。心を整えながら、現実的に婚活を続けるための習慣です。
① 婚活スケジュールを「週2回」に制限する
多くの人が婚活疲れを感じる理由のひとつに、「毎日アプリを開きすぎる」ことがあります。常にメッセージを確認し、マッチング状況を気にすることで、頭が休まる時間がなくなってしまうのです。
心理学的に、脳は「報酬期待」によって dopamine(ドーパミン)が放出されます。ペアーズの“いいね”やマッチング通知は、このドーパミンを刺激する仕組みになっており、一種の依存状態になりやすいのです。
婚活アプリを“仕事”のように扱うと疲弊します。週2回、30分ずつ「婚活タイム」を決め、その中でのみ活動するようにしましょう。メリハリが生まれると、自然と気持ちが安定します。
② 婚活ノート(ログ)をつけて自分を見直す
婚活を“感情的に進めている”人ほど疲れやすい傾向があります。出会いのたびに一喜一憂し、自己評価がブレてしまうためです。おすすめなのが「婚活ノート」を作ること。
- どんな人とマッチングしたか
- どんな話題で盛り上がったか
- どんな相手が自分に合いそうか
こうして記録を残しておくと、自分の傾向や価値観が見えてきます。心理学では、これを「メタ認知」と呼び、自分を客観視する能力のことを指します。メタ認知を高めることで、感情に振り回されず冷静な判断ができるようになります。
③ 「目的」を再確認する
ペアーズを始めたときの目的を覚えていますか?「恋人がほしい」「結婚を前提に付き合いたい」「とりあえず出会いが欲しい」──人によって目的はさまざまです。
婚活疲れが起きる原因のひとつは、「目的を見失うこと」です。気づけば“いいね数”や“相手の年収”ばかりを気にしてしまい、本来の目的(幸せな関係を築く)がぼやけてしまうのです。
一度立ち止まり、「私は何のために婚活しているのか?」を紙に書き出してみましょう。自分の軸を再確認することで、心が整理され、再び前向きな気持ちが戻ってきます。
7. ペアーズ婚活をうまく進める現実的な戦略
① プロフィールは「親しみやすさ重視」に
ペアーズの成功率を左右するのは、プロフィールの第一印象です。女性の場合、自己紹介で「癒し系」「聞き上手」「笑顔が多い」など、温かい印象を与える言葉を入れると効果的です。
心理学では「単純接触効果」という原理があり、人は繰り返し見たり、安心感を覚える要素に惹かれやすい傾向があります。完璧すぎるプロフィールより、少し抜け感があるほうが、男性は「話しかけやすい」と感じるのです。
② 写真は“作り込みすぎない自然体”がベスト
プロのカメラマンに撮ってもらった写真も良いですが、加工しすぎると逆効果です。男性は「会ったときのギャップ」を気にしています。清潔感と自然な笑顔を重視し、友人に撮ってもらった明るい写真がベストです。
③ 初回メッセージでは「感情+共通点」でつなぐ
「いいねありがとうございます」だけでは続きません。相手のプロフィールを読んで、具体的に共通点を伝えることが大切です。
例:「旅行が好きなんですね!私も温泉が好きで、最近は草津に行きました。どんなところが印象に残りましたか?」
心理学では、相手の感情に寄り添う「共感コミュニケーション」が信頼形成のカギになるとされています。感情と言葉をセットで伝えると、印象が深まります。
8. 婚活中に心を守るセルフケア習慣
① SNSを見すぎない
「友達が結婚した」「あの人は幸せそう」──そんな投稿を見るたびに落ち込むことはありませんか?比較は婚活の敵です。SNS断ちをすることで、自分のペースを取り戻せます。
② 睡眠と食事を整える
心理的ストレスは身体に直結します。特にアラフォー世代の婚活では、心身のコンディションが出会いの印象にも影響します。夜はスマホを見ず、睡眠の質を上げましょう。
③ 自分を甘やかす日を作る
「今日は何もしないで過ごす」「好きなスイーツを食べる」──そういう“リカバリーデー”を意識的に作りましょう。疲れた心を回復させるには、自己肯定感を上げる時間が必要です。
9. 読者からのQ&A
Q1. 「マッチングしてもメッセージが続かない。どうすればいい?」
A. 多くの女性が抱える悩みです。続かない原因の多くは「会話のキャッチボール」が一方通行になっていること。相手に質問をしすぎたり、逆に自分の話ばかりしていませんか?
心理的な距離を縮めるコツは、「共感+共有」です。たとえば『それ、わかります!私も似た経験あります』と、自分の感情を添えて返すと会話が広がります。
Q2. 「年齢を気にされてマッチングしにくい」
A. 年齢は婚活の中でよく意識されますが、実際には“年齢そのもの”より“印象”が大事です。明るい笑顔・清潔感・穏やかな受け答えを意識すれば、年齢を超えた魅力を感じてもらえます。プロフィールにも“落ち着いた関係を築きたい”など前向きなワードを入れてみましょう。
Q3. 「ペアーズで既婚者や遊び目的の人に出会ってしまった」
A. 残念ながら、ペアーズにも真剣ではない人は存在します。ただし、見分け方はあります。「すぐLINE交換したがる」「夜だけ会いたがる」「プロフィールに具体性がない」──この3点に当てはまる人は注意です。
信頼できる相手は、プロフィールが具体的で、会話の中でも誠実さが伝わります。違和感を感じたら迷わずブロックしましょう。あなたの時間は大切にする価値があります。
10. 成功体験談:婚活疲れから幸せをつかんだ人たち
体験談①:42歳・保育士Dさん
「何度も挫折しました。マッチングしても続かないし、いいねも減って自信をなくしていました。でも、婚活ノートをつけるようにして、自分の『理想』と『現実』を整理したんです。すると“私は年収よりも会話のテンポを大事にしたい”と気づきました。そこから出会った彼とは1年で結婚しました。」
体験談②:39歳・営業職Eさん
「ペアーズに半年疲れたとき、アプリを1ヶ月休みました。再開するときにプロフィール写真を自然体に変えたら、真面目で優しい人からメッセージが来て。焦らないことって大事だなと思いました。」
体験談③:36歳・公務員Fさん
「年齢的に焦っていましたが、『婚活疲れ=頑張りすぎのサイン』と気づきました。ペアーズを週2回だけ使うルールに変えて、気持ちが軽くなりました。その後、穏やかな人と交際が始まりました。」
11. まとめ:ペアーズ婚活は“マインドが9割”
婚活は「出会いの数」より「自分の心の整え方」が結果を左右します。疲れを感じたら、自分を責めるのではなく「よく頑張っている」と認めてあげてください。休む勇気、焦らない心、そして自分を信じる気持ちが、最終的に“ご縁”を引き寄せます。
ペアーズは便利なツールですが、それを使う“自分の心の状態”が最も重要です。心が整えば、自然と良い出会いが舞い込みます。焦らず、自分らしいペースで、一歩ずつ進んでいきましょう。