婚活アプリ「マリッシュ」で活動していると、プロフィール検索で「年収」「職業」「学歴」などの条件を最初に設定してしまう方が多いのではないでしょうか。
特にアラフォー女性の婚活では、「安定した職業」「年収500万円以上」という条件を入れる人が非常に多いです。しかし、実はこの“条件検索の罠”こそが、婚活を長期化させてしまう最大の原因なのです。
今回は、マリッシュで実際に婚活してきた男女の体験談と、心理学的な観点からの分析を交えながら、「年収や職業にこだわりすぎることの落とし穴」と、「現実的な相手選びの心得」を深掘りしていきます。
年収や職業にこだわる心理:安心感を求める本能
女性が相手の「年収」や「職業」に注目するのは、決して打算的だからではありません。
心理学的に言えば、これは「安全・安心を求める本能的行動」なのです。
人間の脳は、恋愛をするときに「安心できる相手」を本能的に選びます。特に女性の場合、将来的に家庭を築く、子どもを育てるという想定を無意識のうちにしているため、安定した経済力を重視するのは自然なことです。
しかし、婚活においては、この“安心を求める気持ち”が強く出すぎると、逆に「不安を生み出す思考」へと変わります。
- 「この人の年収では将来が不安」
- 「職業が不安定だからやめておこう」
- 「理想より少し低いから妥協したくない」
このような思考が積み重なると、条件はどんどん高くなり、結果として“理想の人がいない”という沼にハマっていきます。
現実のマリッシュ婚活で起きていること
マリッシュは、他の婚活アプリと比べても「離婚歴あり」「再婚希望」の利用者が多く、40代以降の男女の活動が非常に活発です。
しかし、アプリ内で検索条件を厳しく設定しすぎると、出会いの幅が一気に狭くなってしまいます。
たとえば、次のような条件を設定した場合を考えてみましょう。
年収600万円以上、正社員、公務員、40〜49歳、初婚、東京在住
実際のデータで見ると、この条件に該当する男性は全体のわずか数パーセントしかいません。つまり、「検索してもヒットしない」「マッチングが成立しない」という現象が起きるのは当然なのです。
しかも、条件を満たす男性ほど競争率が高く、いいね数が数百件を超えるケースもあります。そんな中でアプローチをしても、返信が返ってこない確率が高いのは当然の結果です。
実際の体験談①:年収にこだわって失敗したケース
40歳・奈緒さん(仮名)/会社員
「マリッシュを始めた当初、私は年収600万円以上、正社員、東京在住という条件で検索していました。プロフィールも丁寧に書いて、写真も自然なものを選んだのですが、全くマッチングしませんでした。」
「一度、条件を緩めて年収400万円以上にしたところ、マッチング数が一気に増えたんです。話してみると、年収に差があっても人として魅力的な人はたくさんいると気づきました。結局、今付き合っているのは年収450万円の方ですが、誠実で、私を本当に大切にしてくれる人です。」
この体験談が示すように、年収や職業の“条件”を少し緩めるだけで、出会いの質が劇的に変わることがあります。
心理学的に見る「こだわりの罠」
心理学の分野では、恋愛や婚活における“選択のパラドックス”という考え方があります。
選択肢が多いほど人は満足しそうに思えますが、実際には逆です。選択肢が多すぎると、人は「選べない」「決められない」状態に陥ります。
婚活アプリでは数百人、数千人のプロフィールを見ることができます。
その結果、
- 「もっといい人がいるかもしれない」
- 「もう少し条件を上げてみよう」
- 「妥協したら負け」
といった心理が働き、結果的に誰も選べなくなるのです。
また、マリッシュは再婚希望者が多いアプリです。離婚歴がある男性の多くは、結婚生活の現実を知っている人。つまり、無理のない生活設計を考えられる堅実なタイプが多いのです。
こうした男性を「年収が少し低いから」と切り捨ててしまうのは、本当にもったいないことです。
Q&A:よくある疑問に答えます
Q1:やっぱり年収が低いと、将来が不安です…
A:不安なのは当然です。ただ、年収の“絶対額”よりも、「お金の使い方」「価値観の近さ」の方が重要です。
心理学では、幸福度と年収の相関は「年収600万円程度」で頭打ちになると言われています。つまり、それ以上稼いでも幸福度はほとんど変わりません。
それよりも、「どうお金を使うか」を共有できる相手こそ、長期的に幸せを感じやすいのです。
Q2:離婚歴がある人って、やっぱり問題がある?
A:一概には言えません。むしろ、離婚を経験した人は「何がうまくいかなかったのか」を理解していることが多いです。再婚希望の男性は、前回の失敗から学び、次こそは穏やかで安定した関係を築こうとする傾向があります。
Q3:年収条件を下げたら“妥協”になりませんか?
A:妥協ではなく「現実的な選択」です。婚活における成功とは、“条件を満たす人を見つけること”ではなく、“幸せに暮らせる相手を見つけること”です。条件を緩めることで、理想のパートナー像が見えてくるケースも多いのです。
体験談②:こだわりを手放してうまくいったケース
42歳・真理さん(仮名)/離婚歴あり・子ども1人
「マリッシュでは、最初は『再婚でも子どもがいない人限定』で探していました。でも全然マッチしなくて…。そんな時、プロフィールを見ていたら、同じく子持ちの男性が優しそうだったので、思い切っていいねしてみたんです。」
「話してみると、子育てに理解があり、元奥さんとの関係も円満に終わっている誠実な方でした。条件で言えば理想とは違ったけど、今は本当に心から安心できる関係です。」
このように、「条件をゆるめる」ことは「妥協」ではなく、「現実と心の調和を取る選択」なのです。
まとめ:年収や職業は“幸せの条件”ではない
マリッシュでの婚活において、「年収」や「職業」は、あくまでひとつの“参考情報”でしかありません。
それよりも重要なのは、「相手と一緒にどんな未来を描けるか」です。
年収が高くても、仕事が忙しくて家庭を顧みない男性は多くいます。
一方で、年収が平均的でも、心に余裕があり、パートナーを大切にしてくれる男性は少なくありません。
あなたが「何に幸せを感じるか」。それを明確にすることが、婚活成功の第一歩です。
次回は、具体的に「年収や職業よりも見るべきポイント」と、「マリッシュで成功している女性の共通点」について詳しく解説していきます。
年収や職業よりも見るべき「人間性のポイント」
マリッシュで婚活を進めると、プロフィールの情報にどうしても目がいってしまいます。
しかし、本当に見るべきポイントは数字や肩書きではなく、その人がどんな「人柄」を持っているかです。
心理学的にも、長期的な関係を築ける人の共通点には、次のような特徴があります。
- 共感力が高い:相手の感情を理解しようとする姿勢がある
- 誠実さ:小さな約束を守る、連絡のテンポが安定している
- 安定した情緒:感情の波が激しくなく、安心して会話ができる
- 柔軟性:意見が違っても否定せず、話し合いができる
これらは、年収や職業のデータでは測れない部分です。しかし、結婚生活において最も重要な要素はこの「人間性」の部分です。
心理学では、「安心感のある関係」は「愛着スタイル」が安定している人同士で形成されやすいとされています。
つまり、仕事や収入よりも、「感情的に安心できる相手かどうか」を重視することで、結果的に幸せな関係が長続きするのです。
マリッシュで結婚した女性たちの共通点
実際に、マリッシュで結婚に至った女性たちの話を聞くと、共通して次のような傾向があります。
- 条件よりも「会話のフィーリング」を重視した
- メッセージ段階で「誠実さ」「丁寧さ」を見抜いた
- 年収条件を下げたことで、出会いが一気に広がった
- 相手の“生活の価値観”を理解する努力をした
ある女性(38歳・再婚希望)はこう話しています。
「最初は年収500万円以上を条件にしていました。でも、仕事が忙しい男性が多くて、なかなか進展しなくて…。
思い切って条件を400万円に下げたら、優しくて家庭的な男性と出会えたんです。今では再婚して、子どもも含めて幸せな家庭を築けています。」
年収を少し下げるだけで、対象となる層が大幅に広がります。
さらに、マリッシュでは「再婚理解あり」「子持ちOK」などのタグが活用できるため、相手との価値観が一致しやすいという特徴もあります。
つまり、「お金ではなく心の相性で選ぶ」という姿勢が、マリッシュ婚活では何よりも成功のカギなのです。
心理学的分析:こだわりを手放せない人の共通パターン
「条件を手放せない」と悩む人には、心理的な共通点があります。
- 不安回避型の愛着傾向:過去の恋愛で裏切られた経験があり、「安心できる相手=条件の良い相手」と思い込む
- 自己価値の低下:「自分が幸せになるには、完璧な相手でないと」という潜在的な不安
- 比較思考の癖:「あの人よりもいい相手を」「他の人が選ばない人は不安」といった社会的比較
このような心理は、婚活の場では特に強く出やすくなります。なぜなら、「自分を選んでもらえるか」という評価の場にいるからです。
しかし、これらの不安は、自己肯定感を上げることで自然と弱まります。
自己肯定感が高い人は、他人のスペックではなく「自分が一緒にいて心地よいか」で相手を判断します。
婚活がうまくいっていないと感じたら、一度「条件を緩める勇気」を持つことが大切です。
それは、妥協ではなく、自分の本当の幸せを見つけるための第一歩なのです。
実践編:条件以外で見るべき5つのポイント
では実際に、マリッシュで相手を探す際にどんなポイントを意識すればよいのでしょうか。
以下の5つを意識するだけで、出会いの質が格段に変わります。
① メッセージのやり取りに「誠実さ」があるか
返信スピードや内容の丁寧さは、相手の性格を映す鏡です。
早く返すことよりも、きちんとした文章で返信してくれるかどうかを見ましょう。
② 会話に「質問力」があるか
自分の話ばかりでなく、「あなたはどうですか?」と自然に聞ける男性は、相手に興味を持っている証拠です。
心理的に言えば、他者への好奇心がある人は共感力が高く、信頼関係を築きやすいタイプです。
③ 感情の波が穏やかか
婚活では最初の印象が大切ですが、短期間で感情の起伏が激しい人は注意が必要です。
感情が安定している人は、恋愛初期よりも長期的な関係に向いています。
④ 自分の話に「共感」を示してくれるか
マリッシュの会話で「それわかります」「自分も似た経験があります」と言ってくれる男性は、心理的距離を縮める力を持っています。
恋愛心理では、この“共感”こそが信頼を生む最初のステップです。
⑤ 一緒にいて「ホッとする感覚」があるか
数字では測れない最も大事な要素です。
メッセージのやり取りや、実際に会ったときに「落ち着く」「自然でいられる」と感じるかどうかが、長続きする関係の基盤になります。
体験談③:年収を気にせず選んで幸せをつかんだ女性
44歳・由美さん(仮名)/再婚・フリーランス
「前の結婚では、相手が高収入だったけれど、心のつながりがなくて離婚しました。
マリッシュを始めたとき、今度は“人柄重視”と決めて、年収条件は設定しませんでした。」
「出会った彼は年収400万円台の会社員。でも、休みの日には一緒に料理をしたり、真剣に将来の話をしてくれたり、とにかく心が安定する人でした。
“お金”より“安心感”を選んだことが、今の幸せにつながっていると思います。」
この体験は、多くの婚活女性が「条件よりも中身」を見直すきっかけとなっています。
安心できる関係を築くことこそ、真の“高収入な幸福”なのです。
マリッシュで成功するためのマインドセット
マリッシュは他の婚活アプリよりも「落ち着いた出会い」を求める人が多いのが特徴です。
年齢層も30代後半から50代が中心で、条件よりも「相性」や「人柄」でマッチングが進む傾向があります。
そのため、次のようなマインドセットを持つことで、より良い出会いが増えていきます。
- 条件ではなく、価値観で選ぶ
- 焦らず、時間をかけて信頼を築く
- プロフィールを“誠実に”書く
- 「この人と一緒に穏やかに生きられるか」を基準にする
婚活で成功する人は、「自分が相手を選ぶ目線」と同時に「相手に選ばれる自分作り」も意識しています。
外見や年収よりも、「穏やかで優しい印象」「誠実なコミュニケーション」が、最終的に最大の武器になります。
まとめ:婚活の成功は“条件の削ぎ落とし”から始まる
マリッシュでの婚活を成功させる最大のコツは、「理想条件を増やすこと」ではなく「条件を削ぎ落とすこと」です。
年収・職業・学歴・見た目…これらはすべて一時的な指標であり、幸せの持続性を保証するものではありません。
人間的な温かさ、思いやり、相手を尊重する姿勢が、最終的に「愛され続ける関係」をつくります。
あなたが婚活に疲れているなら、一度立ち止まり、
「私は何を求めているのか」「どんな人となら穏やかに笑っていられるのか」を見つめ直してみましょう。
マリッシュは、そんな“本当の自分の幸せ”を見つけるための場所です。
年収や職業に縛られず、心でつながる出会いを大切にすることで、きっとあなたにも再出発のチャンスが訪れるはずです。
数字にとらわれず、心で選ぶ勇気を。
それが、マリッシュで幸せを掴むための、いちばん確かな心得です。