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婚活サイトで結婚詐欺に???結婚詐欺といえば、かつては資産家の独身女性が被害者となり高額のお金をだまし取られるケースがほとんどでした。
しかし、インターネットの普及と共に婚活サイトに登録しているごく普通の女性達が被害者となり、被害額も10万円以下の少額のお金をだまし取られるケースが増えています。
今回は、婚活サイトでの結婚詐欺の手口の事例と被害に合わないための防止策をご紹介します。
誰でも被害者となる結婚詐欺
アラフォー世代にとっての婚活の主流はネット婚活です。大手ブライダルサービス会社の調査でも、2016年に結婚した人の11.3%が婚活サイト関連サービスを利用している調査結果が出ています。
ネット婚活の最大のメリットは出会う人の幅が広がる事です。地理的条件や職業的な枠を飛び越え、あらゆる人と出会える事がネット婚活の特徴です。また、ネットを活用する事で時間の有効活用ができます。
忙しいアラフォー世代にはスマホを活用したやりとりで空き時間を有効に使えるネット婚活はぴったりで、相手に対してメッセージを送るだけで簡単に婚活ができます。
この様に忙しい女性も手軽に婚活ができる点も、ネット婚活が増えている大きな要因となっています。そして、ネット婚活の中でよく利用される手法が婚活サイトの活用です。
ネット婚活が主流になった事もあり、結婚詐欺師も婚活サイトに自ら登録してお金をだまし取れる女性を探すようになっています。
そのため、婚活サイトに登録している女性もサイト内の男性だから全て安心とは考えず、防止策を考えなければいけません。
被害に遭う女性もかつてのような資産家の適齢期の女性だけでは無く、婚活中の女性の全てが結婚詐欺の被害に遭う可能性があります。
これは婚活サイトに登録する事で女性が安心して会ってくれる点と結婚詐欺師も普通の会社員が兼業結婚詐欺師として活動し、少額のお金をだまし取る詐欺が増加している事がその要因です。
婚活サイトでは男性と女性が出会う事から始まるため、結婚詐欺師にとっては詐欺の相手が探しやすいと言えます。このように結婚詐欺師も時代の変化に合わせて詐欺の手法や活動場所を変えているのです。
一番に理解しておくことは結婚詐欺師の目的はお金であるということです。そして、自分が結婚詐欺の被害に遭うことは無いと根拠のない自信を持つのは危険です。
婚活中の多くの女性が自分が被害者になる事はないと思っているのではないでしょうか。よく被害に遭いやすいと言われる大人しい女性、控え目な女性だけが被害に遭う訳ではありません。
婚活中の女性は誰でも被害に遭う可能性が高く、詐欺師達はお金をだまし取る婚活中の女性をしっかりと見極めてある程度信用させ、時間をおいてから金銭をだまし取るというケースが増えています。
ある程度の関係性を築いてからは断りにくい心理が働くため、結婚を引き合いに出された婚活中の女性は結婚詐欺のターゲットになる可能性が非常に高いと言えるのです。
結婚詐欺の手口とその特徴
婚活サイトでの結婚詐欺の手口は巧妙かつシンプルな手法が増えています。女性が本気になったと感じたあたりから結婚詐欺師は「経済的な理由から結婚できない」と切り出し、相手の女性が自発的にお金を出すように導きます。
かつての結婚詐欺のような100万を超えるような手口は減り、20万以下の比較的少額の詐欺が増えています。また、女性も自発的な行為でお金を出していることと金額が少額のため、詐欺に遭ったと気づきにくい手口がほとんどです。
詐欺師となる男性にも特徴があります。例えば、社会的な地位がある職業に就いていることを積極的にアピールしてきます。
これは婚活サイトでは男性の判断基準として、勤務先や職業にこだわる女性が多いことが関係しています。ネット婚活での結婚詐欺師はそのことを理解しているため、一流企業の名刺を見せてきただけで信用する事は危険です。
また、彼等は必要以上に自身のアピールをする割に用心深い一面を持っています。
例えば、高級ブランド車の写真を常に持ち歩き見せてくるものの写真に写りたがらない、お金の受け渡しは現金のみと記録に残る行為に神経質な男性は詐欺師の可能性があります。
このように自分の社会的な地位を必要以上にアピールしてくるけれど、のちのち確認できる記録に残る行為に神経質になる方は、過去に何度も同様の行為をしている常習的な結婚詐欺師の可能性がかなり高いと言われています。
このような男性の行動が見られたら、結婚詐欺を疑いましょう。もし相手から金銭を要求されても、絶対に渡してはいけません。
結婚詐欺以外のビジネス勧誘の手口にも注意する
結婚詐欺以外の目的で婚活中の女性に近づいてくる男性も居ます。通常、婚活サイトの登録では本人確認を厳密にしているため、悪徳業者はほとんどいません。
しかし、審査の甘い一部の婚活サイトの盲点をつき、会員登録して活動している場合があります。最も多い結婚詐欺以外の手口は、マルチ商法や宗教の勧誘、割賦契約などを言葉たくみに結ばせるケースです。
マルチ商法は次から次に同じ商品を傘下の顧客に売るネットワークビジネスです。同じ商品をどんどん他人に売ることで自分に利益が入るシステムになっています。
婚活サイトは多くの女性と知り合うことができるため、顧客を見つけるのには最適の環境と言え、万が一相手が好意を抱いてくれたら簡単にその商品を売ることができることから、婚活サイト内でマルチ商法の活動をしている男性会員も少なからずいます。
マルチ商法は合法か非合法かはケースによって判断が分かれます。そのグレーな部分を利用してアラフォー女性に対しても高額な商材を売りつけてくるのです。
この場合の手口としては、1対1でカフェなどでビジネスに勧誘するのが代表的な手口です。宗教の勧誘もマルチ商法と結びついていることが多くあります。
場合によってはいきなり会員のセミナーやパーティーに連れて行かれ、正常な判断ができない状況に追い込まれることも考えられます。
これらの被害に遭わないためには、予告無く知らない場所に連れて行くと言われたり、家族以外の人を紹介したいと言われた時には注意し、怪しいと感じたら即座に席を離れる勇気を持つことが大切です。
結婚詐欺に遭わないためには
結婚詐欺を避けるには、まず優良な婚活サイトを選びましょう。優良婚活サイトでは厳格な本人確認を行っています。それ以外に、過去に問題を起こした会員に対しては警告や強制退会といった安全対策も行われています。
何度と無く同じ容疑のトラブルを起こした人物は再登録できないなど、セキュリティ対策が取られているため安心です。しかし、中には個人情報の確認が甘いサイトもあります。
同様にサクラの会員がいる悪質サイトも存在します。結婚詐欺の被害を防ぐ第一歩としては、評判の良い大手の婚活サイトを選ぶことから始めると良いでしょう。
本人の身分確認も自分でできる範囲で調べることが重要です。ブログやSNSで男性の実名を調べてみるのも現在のネット社会では有効な結婚詐欺防止策になります。
それと同時に自身のSNSのアカウントに掲載している情報にも注意を払う必要があります。例えば、あなたの登録情報を詐欺師が見て、それと同じ趣味であることを口実に近寄ってくる可能性があります。
他には簡単に登録した名前を変えられない車や住居の名義を確認するのも有効な方法です。住民票を第三者が調べることは簡単にはできません。
しかし、車の名義は車検書を見れば簡単にわかります。また、後々のために車のナンバーを記録しておくのも良いでしょう。
それ以外にも、信頼できる人物に早い段階で相談しておくことも結婚詐欺に遭わないための有効な防止策になります。他の誰かに相談することで、冷静な判断ができるタイミングを作ることができるからです。
結婚詐欺の疑いを感じたら、早い段階で誰かに相談しておきましょう。
よくいる結婚詐欺の男性の特徴は
結婚詐欺師の男性を初めから見極めるのはほとんど不可能です。しかし、ある程度特徴を理解していれば疑いを持つことができ、詐欺の被害を食い止めることができます。
まず、第一に高収入を装う男性がほとんどです。これはいつの時代も変わりませんが、相手が言ってくる職業や収入を簡単に信用しないようにしましょう。
第二として、住所を教えてくれない男性は怪しいです。交際が始まってもなかなか住居を教えてくれない男性は特に怪しいと言えます。
最後に、女性の資産についてしつこく聞いてくる男性は結婚詐欺師の可能性がかなり高いです。彼等の最終目的はお金ですから、何度と無く聞いてくる男性は結婚詐欺まで行かなくても、お金目的であると考えた方が良いでしょう。
法的手段は最終手段
警視庁での振り込め詐欺以外の特殊詐欺の認知件数は平成26年で388件です。この数字は前年比で109件増加しています。年々この数字は増加していて、婚活がブームになってきたことも要因と言われています。
しかし、これは氷山の一角と言われており、多くの女性は被害に遭っても泣き寝入りしています。結婚詐欺は立証がとても難しく、それができないと被害届を出しても警察が動くことはできないからです。
一般的な詐欺罪を立件させるためには2つの事が必要です。まず刑法では「人を欺く行為によりその人物を錯誤に陥らせて、財物を交付させる事」とあります。
次に「詐欺をはたらく人自らが財産嬢の利益を得る、または他人にこれを得させる事」と規定されています。つまり、元々結婚する気が無かった事と借金の使い道が違っていた事などを客観的に証明する事が求められます。
そのため、立件が非常に難しいという事を理解しておくことが必要です。ですが、泣き寝入りしてしまうと新たな被害者が出る可能性があります。万が一被害に遭った場合は速やかに法律家に相談しましょう。
そして、一番有効な防止対策は絶対に男性にお金を渡すことはしないということです。結婚詐欺師はあらゆる手を使ってお金を要求してきます。
それに負けない強い意志を持ち、どんなことがあってもお金を貸さなければ被害に遭うことはありません。本当に結婚を考えている男性が結婚前にお金を要求するような不誠実なことをするか、冷静に考えてみましょう。
婚活アプリ詐欺の被害者が語る27歳男の悪質手口(エリート肩書を詐称)
大嶽翔仁(27歳)被告が2018年9月にインターネットで知り合った女性に対し、「出張に行くけど財布をなくした」などと語り、女性から現金20万円をだまし取るなどした詐欺事件で逮捕・起訴されました。
大嶽(オオタケ)被告が、女性と出会うきっかけとして利用したのが、近年、気軽に交際相手を探せる新しい出会いの場として注目され人気が高まっている「婚活アプリ」です。
すでに女性2人に対しての詐欺事件で逮捕・起訴されていますが、ほかに十数人に上る女性が現金を渡したまま返金されていないことが分かっています。警視庁は、被害の全容や余罪についても調べています。
被害女性が語る卑劣な手口
すごく紳士的な方だなと思って、丁寧な言葉遣いだし紳士的な男性を演じるのがうまかったと思います。
実際に高級旅館に宿泊した際にも、甘い言葉をささやきかけてきました。
婚活アプリで女性と知り合った大嶽被告は、銀座の高級レストランに連れて行ったり、プレゼントを渡したりしていたということです。
高級な食事やプレゼント、甘い言葉で結婚相手として信じ込ませていたようです。
結婚を夢見る女性の心につけこみ金をだまし取っていた大嶽被告!被害にあった女性は憤りを隠せません。
女性が社会に出る時代でその分、出会いが少なくなったりして、婚活アプリを悪用したりするのは、ひどいなって思います。
被害にあった女性は、怒りを覚えすぎていろいろ思い出せないそうです。
大嶽被告のプロフィール
大嶽被告の婚活アプリでのプロフィールには、
「大学を卒業して今の企業に就いていて、主にデベロッパーとして東京丸の内、銀座、西新宿を担当させていただいています。趣味はサーフィンで週に2回はいきます!笑
なので、顔が日焼けしているうえに濃いので怖くみられがちですが、割と温厚だと思います!」
と記載されています。
このように女性が理想の男性像として憧れるような内容ですが、書かれていた職業や年収はデタラメで嘘だったのです。また、大嶽被告は、理想の男性になりすまし、複数のイニシャルで婚活アプリに登録していました。
嘘で塗り固めて女性をだましていたが、職業は何なのでしょうか?結婚詐欺師?本当のところはわからないようです。
大嶽被告とは?
大嶽被告の学生時代の友人によると、付き合いがすごくうまくて、年上・年下関係なくすぐとけ込めていたんで、顔も良かったですし、女性にもてて、途切れなく交際相手がいました。
付き合い上手で女性からの人気も高かったが、高校の時にお金の貸し借りがあって、金銭的問題っていうのは、金に対しては汚いって話を聞いたことがあると大嶽被告の友人は語りました。
友達から普通にお金を借りたりして、最悪の場合は返さないということがあったようです。そのような金銭トラブルが絶えない人でした。
婚活アプリを悪用したトラブル
婚活アプリを悪用したトラブルについて、専門家でITジャーナリストの三上洋氏は、私のところにも困った相談というのが来ることがあります。
統計はないのではっきりしませんが、婚活アプリの業者や利用者が増えているので、トラブルは増えていると私は思います。
先月、国民生活センターにも婚活アプリをめぐる金銭トラブルの相談が寄せられています。
こんなパターンも
ITジャーナリストの三上洋氏によると…
- 婚活アプリを利用していていい人がいました
- 雑貨の輸入をしていると男性が言った
- ただ、輸入に関して運転資金が必要だというので、100万円!結婚したいけどお金が足りないというので、100万円!をデートの間に渡した
- お金を男性が受け取った瞬間から、婚活アプリやLINE、Facebookなどのアカウントが消えて一切、連絡が取れなくなった
この期間が、全部で数か月に行った
婚活アプリのトラブルに巻き込まれないためには
便利な一方でリスクも含む婚活アプリのトラブルに巻き込まれないためにはどうすれば良いのでしょうか?
婚活アプリはたくさんありますから、結婚したいという強い気持ちを持った女性の気持ちを踏みにじっているわけでして、お金の問題でもありますが、被害にあった女性は心が傷ついているんだとうったえています。
信じていたのにショックです!ということなんですね。
なぜ、女性が信じてしまうのでしょうか?
最初、見るのは婚活アプリのプロフィールです。顔写真や年齢、職業、年収などが書かれています。ここを見て信用してしまうのです。
婚活アプリとは
婚活アプリとはどのようなものなのか改めてみていきましょう。
結婚したいという場合にプロフィールなどを婚活アプリに登録して、希望の人同士をマッチングします。そして、お互い会いましょうとなれば、二人で会います。
結婚相談所よりも安くて手軽で、ユーザー数が多いこともあり、自分の希望する相手を見つけやすいのです。
このようなメリットがありますが、本気で結婚したいという女性が多いからこそ、詐欺にあった場合に貢いでしまうと被害額が
高額になりやすいのです。
なぜ、信じてしまうのでしょうか?
それは、年収や学歴、居住地など相手の詳細な個人情報をプロフィールで閲覧できてしまいます。たとえば、ニックネーム、年齢、住所、学歴、職業、年収、身長、体型、結婚歴、子供の希望(欲しいのか)、初回のデート代(男性が払うなど)、酒、たばこなどについて書かれています。
これが全部本当なら良いが、婚活アプリによっては本人確認するものから全くしない自己申告だけのものまであります。
自己申告だと好きなこと書けてしまいます。人間なら誰しも少しは良く見せたいというものであり、女性なら体重を少し軽めに書いたりするでしょう。
いろんな婚活アプリがありますので、どこを信用するのかをしっかり見極める必要があります。本人確認として、免許証のコピーを提示したり、年収についても源泉徴収や確定申告などの資料を提示するところもあります。
自分がやってみて、嘘がいくらでも書ける婚活アプリはダメですね。相手も同じことができてしまうので…
今回の場合は、女性は結婚したいという強い思いで登録しているが、男性側が最初から騙す目的で登録しているという温度差が計り知れません。自分が騙される対象だったというのは、お金以上に心の傷は深いと考えられます。
何に注意をすればいいのか? 国民生活センターによりますと…
- お金の話が出たら疑う(2回目に会ってすぐにお金に困っているという人もいます。)
- そもそもトラブルがあるかもしれないと認識しておく
- 手続きが煩雑(免許証などの本人確認書類の登録が必要など)なサイト・アプリほど信用性が高い傾向にある
ネット婚活は警戒心を持つことも必要
婚活においてアラフォー女性は不利と言われています。だからと言って、何も活動しないと婚活は成功しません。アラフォー女性は若い世代より資産を持っている方が多いため、詐欺師に狙われやすいと言えます。
そして、年齢から焦りを感じて、男性に対して冷静な目で見れないこともあります。そのため、男性の身元確認がしっかり取れている優良な婚活サイトに登録することが安心して婚活するための第一歩です。
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