子どもも視野に入れた婚活:アラフォー女性のアンジュでの“価値観一致”体験

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2025.11.12

婚活という言葉が一般化して久しいですが、今の時代、結婚を意識する場はもはや「リアルな出会い」だけではありません。マッチングアプリやオンライン婚活サービスが主流となり、特に30代後半から40代のアラフォー女性が真剣に利用するケースが増えています。

中でも「アンジュ(Ange)」は、落ち着いた年齢層・真剣な婚活・価値観重視のマッチングを特徴とするアプリとして、多くのアラフォー世代に支持されています。

今回紹介するのは、実際にアンジュで婚活を行い、子どもを視野に入れた上で“価値観の一致する相手”と出会った女性・美里さん(43歳・仮名)の体験談です。

◆ 婚活のきっかけ:「このまま一人かもしれない」という焦り

美里さんは都内で働く43歳の会社員。仕事は順調で、経済的にも自立していましたが、40歳を過ぎた頃から「もし結婚したいと思っても、相手はいるのだろうか」「子どもを持つチャンスはもうないかもしれない」と感じるようになったといいます。

同僚や友人の結婚報告を祝うたびに、心の中に小さな焦りが生まれました。
「自分の人生は充実しているけれど、やはり“誰かと生きる温かさ”がほしい」と気づいた瞬間、彼女は行動を始めました。

ただ、合コンや紹介などリアルな場では出会いが限定的。そこで登録したのが、40代以降の利用者が多いと評判の婚活アプリ「アンジュ」でした。

◆ アンジュを選んだ理由:「真剣度」と「年齢層」

アンジュは「30代後半~50代」を中心としたマッチングアプリで、他の恋活系アプリとは明らかに雰囲気が違います。プロフィールでは「結婚の意志」「子どもについての希望」「家族観」など、将来を見据えた項目が多く、軽い出会い目的の利用者が少ないのが特徴です。

美里さんはこう語ります。

「正直、最初は“アプリ婚活なんて若い人向け”だと思っていました。でもアンジュは落ち着いた雰囲気で、私の年齢でも安心して利用できました。何より、“子どもを持つことについて真剣に考えている人”が多いのが印象的でした」

特に「子どもを希望するかどうか」の設定を明確にできる点が、美里さんにとって大きな安心材料だったといいます。

◆ 婚活心理学から見る“アラフォー女性の葛藤”

心理学的に見ると、アラフォー女性の婚活では次のような心理的課題がよく見られます。

  • 過去の恋愛や結婚経験から“もう失敗したくない”という防衛反応
  • 「年齢」「出産リミット」という現実的制約への焦り
  • 社会的な期待と“自分らしい生き方”の狭間で揺れる葛藤

美里さんも、登録当初は「子どもがほしい」と素直に書くことをためらいました。しかし、心理学では「自己開示の誠実さ」が信頼構築の第一歩だとされています。ありのままの価値観を伝えることが、最終的に“本当に合う相手”を引き寄せるのです。

◆ プロフィール作成:誠実さと温かみを表現

アンジュのプロフィール作成では、写真・自己紹介文・価値観設定が重要です。
美里さんは以下のように工夫しました。

  • 写真:スタジオ撮影ではなく、自然光の中で微笑む写真
  • 自己紹介文:「仕事も好きですが、穏やかな家庭を築きたいです」「お互いを思いやれる関係を大切にしたい」
  • 価値観欄:「子どもを持つことには前向き」「結婚後も共働きを希望」

このように、自分の人生観を具体的に書くことで、価値観の合う相手とマッチングしやすくなります。
心理的に言うと、これは「選択的自己開示(Selective Self-disclosure)」という手法。ありのままを伝えることで、似た価値観の人との信頼形成が早まる効果があります。

◆ マッチングした相手:「価値観が似ている」人との出会い

登録から10日ほどでマッチングしたのが、46歳の公務員・直樹さん(仮名)でした。プロフィールには「穏やかで誠実」「休日は自然の中で過ごすのが好き」と書かれており、やり取りを始めるとすぐに価値観の一致を感じたといいます。

「最初のメッセージから“丁寧で思いやりのある人”という印象でした。やり取りを重ねる中で、“子どもができたらどんな家庭を築きたいか”という話になり、自然に将来像が重なっていきました」

心理学的に言えば、これは「価値観一致理論(Value Congruence Theory)」が働いた状態。
人は自分と似た価値観を持つ相手と出会うと、安心感と信頼感を感じやすくなります。
美里さんも、無理に話を合わせることなく、自然体で会話が続いたそうです。

◆ 初デート:「無理しない時間」がもたらす信頼

初めて会ったのは、メッセージのやり取りを始めて3週間後。都内の落ち着いたカフェでランチをしました。

会話のテーマは仕事、趣味、そして将来の暮らし方。どれも軽すぎず、重すぎない自然な内容で、お互いに「話が尽きない」と感じたそうです。

「“沈黙が怖くない相手”って、実はすごく大事だと思いました。相手のペースを尊重できると、安心感が生まれるんです」

婚活心理学では、これを「共調コミュニケーション効果」と呼びます。言葉よりも“間”の心地よさで、信頼が深まる現象です。

◆ 婚活で失敗しやすいパターンとその心理

美里さんは過去に、別のアプリで「理想条件」を重視しすぎた経験がありました。年収・学歴・住まい・趣味など、すべてをリスト化して“完璧な相手”を探していたといいます。

しかし、理想を詰め込みすぎると、相手を減点方式で見てしまい、本質を見失う危険があります。
心理学的には「完璧主義バイアス」と呼ばれるもので、現実の人間関係を築くうえで大きな障害になります。

アンジュでの婚活では、この思考を修正し、「一緒にいて心が穏やかでいられるか」を基準に変えたそうです。結果として、直樹さんとの関係が長続きするきっかけになりました。

◆ Q&A:アラフォー婚活のリアルな悩み

Q1. 40代でも“子どもを望む婚活”は現実的?

A1. 医学的な側面だけでなく、「どんな家庭を築きたいか」という価値観の共有が大切です。実際、40代後半での出産・養子縁組・里親制度など、現代では多様な形の家族があります。重要なのは“育てたい人生”を一緒に考えられる相手を見つけることです。

Q2. 自分の年齢を気にして婚活をためらってしまいます。

A2. 心理学的には、「自己効力感(self-efficacy)」の低下が行動を妨げます。年齢を理由に行動を止めるのではなく、“今の自分ができる最善の一歩”に意識を向けることが重要です。アンジュでは同世代の利用者も多く、安心して活動できます。

Q3. 相手の価値観をどう見抜けばいいですか?

A3. 会話の中で「過去の出来事をどう受け止めているか」を聞くのが効果的です。心理学的には“過去への態度”が“将来への姿勢”を反映します。小さなエピソードの中に、相手の考え方が見えます。

◆ 次回予告:交際から結婚、そして“価値観の深まり”へ

次回(後編)では、美里さんと直樹さんが交際を続ける中で、どのように信頼関係を築き、将来を決断したのか。そして、子どもを視野に入れた現実的な婚活で見えてきた“本当の幸せ”について掘り下げていきます。

子どもも視野に入れた婚活:アラフォー女性のアンジュでの“価値観一致”体験(後編)

前編では、43歳の女性・美里さん(仮名)が婚活アプリ「アンジュ」を利用し、価値観の合う相手・直樹さんと出会うまでの経緯を紹介しました。後編では、二人が交際から結婚へと進む過程、そしてアラフォー女性が「子ども」「家庭」「仕事」のバランスをどう考えたのかを、心理学的な視点から掘り下げていきます。

◆ 交際初期の壁:「過去の経験」との向き合い方

交際が始まってからしばらくは順調に見えた二人。しかし、3か月を過ぎた頃、美里さんはある迷いを抱えました。

「彼はとても誠実で、価値観も似ている。でも“子ども”の話になると、少し距離を取るような反応があるんです。私はまだ希望を捨てていませんでしたが、彼の気持ちも尊重したかった。」

直樹さんは過去に長く交際した女性との別れで、「子どもを授かれなかった」経験があったそうです。そのため、子どもという話題になると無意識に慎重になる心理が働いていました。これは心理学でいう「防衛的回避(defensive avoidance)」の一種で、再び傷つくことを恐れて話題を避ける行動です。

美里さんは焦らず、自然に時間をかける選択をしました。週末の散歩やランチの時間を重ねる中で、少しずつ互いの心の壁が溶けていきました。

心理カウンセリングの観点では、これは「安全な自己開示の連続」によって信頼が再構築される典型的なパターン。言葉での説得ではなく、“態度と時間”が信頼を育てるのです。

◆ 子どもへの考え方を共有する時間

ある日のデート中、美里さんが「もし子どもがいなくても、二人で穏やかな家庭を築けたらいいね」と話したところ、直樹さんの表情が和らいだといいます。

「“無理に子どもを作らなきゃ”という圧を感じていたのかもしれません。でも、私の中では“家族の形はいろいろある”という気持ちがあったんです。」

この会話をきっかけに、二人は「授かれば嬉しい」「もし難しければ別の形でも支え合いたい」と、現実的で温かい合意点を見つけました。

心理学的には、これを「価値観調整のプロセス」と呼びます。異なる前提を持つ二人が、対話を通して新しい共通価値を生み出す行動であり、長期的な関係の安定に欠かせない段階です。

◆ 婚活から“パートナーシップ”へ:心理的安定のサイン

交際半年を過ぎた頃、美里さんは「自分らしくいられる時間が増えた」と感じるようになりました。彼の前では飾らず、無理をしない。どんな話題でも笑って話せるようになっていたそうです。

心理学では、この状態を「安全基地理論(secure base theory)」と呼びます。恋愛関係において相手が“心の安全基地”になると、人はより柔軟で前向きな行動が取れるようになります。

この段階に入ると、関係が安定しやすく、結婚という選択への不安も自然に薄れていきます。婚活心理学でも、「安心感の積み重ね」が婚姻率を高める最大の要因であるとされます。

◆ 両親への紹介:再婚・年齢・子どもへの理解

直樹さんの両親は少し保守的で、当初は「もう子どもは難しいのでは?」と心配していたそうです。しかし、美里さんは無理に説明するのではなく、誠実に接することを選びました。

「彼のご両親に初めて会う日、私は“相手の話を丁寧に聞くこと”を意識しました。年齢のことも正直に話したら、“あなたの考え方はしっかりしているね”と言ってもらえて安心しました。」

心理的に見ると、これは「受容的コミュニケーション」の効果です。相手を否定せず、共感を持って接することで、相手の不安を和らげることができます。
このような姿勢は、家族との関係を築く上でとても大切です。

◆ 婚活における“理想”と“現実”のバランス

アラフォー婚活で最も難しいのが、理想と現実の線引きです。
「子どもがほしい」「安定した収入の人がいい」「価値観が合う人がいい」──どれも大切ですが、すべてを完璧に満たす相手は存在しません。

心理学的には、これは「認知的不協和(Cognitive Dissonance)」の状態。理想と現実の差にストレスを感じるため、心が揺れ動くのです。
このズレを受け入れられる人ほど、婚活がうまくいく傾向があります。

美里さんは「条件を減らすのではなく、優先順位を明確にする」ことで、この問題を乗り越えました。彼女にとって最も大切だったのは、「誠実で思いやりのある人と家庭を築くこと」。それ以外の要素は“プラスα”と考えるようにしたそうです。

◆ 婚活ノートで気づいた“心の変化”

美里さんは、アンジュでの活動を始めた頃から「婚活ノート」をつけていました。
出会いの記録だけでなく、「今日は自分の話ばかりしてしまった」「相手の返事を急かしてしまった」など、心理的な気づきを書き留めていたそうです。

心理学的にこの習慣は「筆記療法(expressive writing)」と呼ばれ、感情を整理し、客観的な視点を取り戻す効果があります。
婚活に疲れたとき、自分を責めるのではなく、思考を俯瞰する助けにもなります。

「ノートを読み返すと、最初は不安ばかり書いていました。でも、途中から“今日は彼の話を聞けた”“自分を大切にできた”と、内容が変わってきたんです。」

この変化こそが、心理的成長のサイン。婚活を通して「相手を探す」だけでなく、「自分を理解する」プロセスでもあったのです。

◆ Q&A:アラフォー婚活と“子どもを望む”ことの現実

Q1. 40代で子どもを望むのは無理がありますか?

A1. 医学的には年齢的制約はありますが、現代では選択肢が広がっています。自然妊娠だけでなく、養子縁組、里親、または「夫婦二人での生き方」など、価値観によって多様な家族の形があります。大切なのは「どんな人生を共に歩みたいか」という本質です。

Q2. アンジュのようなアプリで、価値観の合う人に出会えるのでしょうか?

A2. はい。アンジュではプロフィールの設問が多く、性格・家族観・子ども観など、深いレベルでマッチングできます。数よりも“質”を重視しているため、誠実な出会いが生まれやすい仕組みです。

Q3. 婚活がうまくいかず、心が折れそうです。

A3. 婚活疲れは「比較」と「自己否定」から生まれます。心理的には“自尊感情の摩耗”状態です。
一度立ち止まり、休息期間を設けて「自分のペース」を取り戻すことをおすすめします。行動を止めることは“諦め”ではなく、“充電”です。

◆ 婚活成功の秘訣:心理学×行動の5ステップ

  1. 自己理解を深める:何を求め、何に安心するかを明確にする。
  2. 誠実な自己開示をする:自分の価値観を正直に伝えることで、信頼関係が早く築ける。
  3. 価値観のすり合わせを恐れない:違いを対話で乗り越える力が、本当の相性を育てる。
  4. 現実的な期待値を持つ:完璧な人はいないと理解することで、出会いの幅が広がる。
  5. 感情を記録し、冷静さを保つ:婚活ノートや日記で、自分の思考を可視化する。

これらのステップを実践した人ほど、婚活での「心理的安定度」が高く、結果的に良い出会いを引き寄せています。

◆ 婚活後に見えた“本当の幸せ”

美里さんと直樹さんは、出会いから1年後に結婚しました。現在は穏やかに暮らしながら、「二人で支え合う家庭」を築いています。子どもを授かるかどうかはまだ分かりませんが、二人に迷いはありません。

「大切なのは、未来を一緒に考えられること。
結果ではなく、共に歩むプロセスを楽しめる関係が、一番の幸せだと思います。」

婚活は“選ぶ作業”ではなく、“心を通わせる作業”です。年齢や過去にとらわれず、自分らしく誠実に行動することが、何よりの成功法則と言えるでしょう。

◆ まとめ:アラフォー女性が婚活で輝くために

  • 年齢を重ねた今だからこそ、落ち着いた出会いができる。
  • 条件より「人柄」「価値観」「安心感」を重視する。
  • 焦らず、自分を信じる婚活をする。

婚活は若さではなく、「心の成熟」で決まります。
アンジュのように誠実な出会いを求める場では、アラフォー世代の強みが最大限に活かされるのです。

美里さんのように、過去を恐れず、未来を一緒に考えられる相手を探してみてください。
そこには、数字や条件では測れない“本当の幸福”が待っています。

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